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美しさの真髄:28年間のメイクレス生活、その背後にある心理
日々のメイクは赤い口紅以外しない。バレエの発表会の際はステージメイクをするが、日常生活ではほぼスッピンだ。顔の医療脱毛とハリウッドブロウリフト(眉スタイリング)は好きで時折行うが、メイク用品はリップ1本以外持っていない。
面倒くさいし、毎朝時間を取られたくない。女性は化粧をすべきだ、化粧をしていない顔は美しくないという社会に抗議したいという理由もあるが、いちばんの理由は化粧をしていない顔こそが自分の本当の美しさだと思うからだ。化粧をした顔は社会へのマスクのように思えてしまう。そのマスクは本当の自分ではなく、自分らしさを感じさせない。さらに掘り下げると、メイクをすれば美しいだけでなく、大人は汚い面もあるものだが、私はその汚い面も持っていると認めたくないようだ。純粋で、世界を信じ、人を信じる子供のままでいたい。メイクで裏表を作り、大胆に個性を見せる大人になりたくないのかもしれない。
面白いことに、日々のメイク作業はしたくないが、眉やアイライン、リップカラーなどをタトゥーのように施すアートメイクには興味があり、いつか試してみたいと思っている。アートメイクは一度施せば半永久的に残るので、素の自分の美しさだと認識するのだろう。やはり、私が抵抗感を感じるのは毎日メイクをすることで美しい表舞台と本当の(疲れていたり汚かったりとリアルな)舞台裏の自分の二面性を肯定してしまうことなのだろう。
様々な仕事を経験してきたが、サービス業を含めて実際にノーメイクを指摘されたことはない。そんな自分でいい。自分の魅力を引き出す方法はいくつもある。これを読んでくれたあなたが、「一般的な」「普通の」あり方にとらわれず、自分らしさに感謝して生きられたらいいな。
唯一長年愛用しているのCHANELのリップ。このリップで歴代の彼氏やその他の異性を落としてきた。私はいつも#918 のマイ ローズ。持ちが良く、簡単に艶やかさが作れるのでおすすめ。
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