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デザインで覚えておきたい『〇〇性』

目立つ、見やすい、発見しやすい、など、
デザインの説明でよく使う「〇〇性」。
視認性や可読性など、意味が似ていて、ちょっと間違って使われていることも。
今回は、よく使う7つの『〇〇性』について説明します。


誘目性

【誘目性】:注意を向けていない対象の、発見のしやすさ
「危険」や「禁止」のような、見る人の興味や関心に関わらず、伝達しなければいけない対象に対して必要性の高いものです。

有彩色、特に高彩度色、寒色より暖色が、誘目性が高くなります。
組み合わせる背景色による影響もあり、
白背景では「赤」、黒背景では「黄」が注意を引きやすくなります。

誘目性の高い標識。危険なものに対して使われることが多い。

視認性

【視認性】:注意を向けて探したときの、対象の発見しやすさ
背景色と対象物の色の明度差が高いと、視認性が高くなります。
例:明度の低い「黒」と、明度の高い「黄」の組み合わせ。


明視性と可読性

発見された対象の意味の理解のしやすさを示す言葉

【明視性】:図形の意味の理解のしやすさ
ピクトグラムやサインのデザインでよく使われる言葉。
複雑さがなく、シンプルなものが多い。
デザインする際には、意味を表す対象物の特徴【色や形】を取り入れることが大切。

【可読性】:文字や数字の読みやすさ
文字を組むデザインで頻繁に使われる言葉。
文字の太さや、背景色と明度コントラスを大きくすることで可読性が上がる。
一般的に、ゴシック体より明朝体が読みやすく、新聞、書籍、教科書といった印刷物の本文書体に使用されることが多い。


識別性

【識別性】:複数の対象の区別のしやすさ
対象ごとに色や模様を変えることで、対象物を識別することができます。


意味性・記号性

【意味性・記号性】:特定の状態や意味を表すこと
色や形状は、心理効果を引き起こします。
色でいうと、色の心理効果では、赤は温かい、危険、愛情。
青は冷たい、冷静、誠実。

形でいうと、四角は安定、安全。
丸はやわらか、永遠。

色や形の意味を知って、デザインに組み込むことで、
感情に影響を及ぼすことができます。

また、青は冷たい、赤は温かいと心理効果がはたらくことで、
同じ形の蛇口でも、青は水、赤はお湯を表す記号として成立しています。



それぞれの性質を理解して、効果的なデザインをすることがとても大切だと思います。


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