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【横浜ビーコル🏀】【雑感】ユトフ様とジャパンの縁。

ジェロード・ユトフには中毒性がある

長すぎる手足に鋭い眼光。両サイドの深い刈り上げがよりエキセントリックな印象を強める。

長い手を活かしてインサイドでブロックポイントを稼いだかと思えば、外から正確なスリーを何本も決める。
そのプレースタイルはトム・ホーバスが日本代表に熱望したホーキンソンと被ります。

特にスリーの軌道は一般的なそれよりもやや鋭角なため、まるで無機質なロボットが放ったようにも見え(笑)、淡々と決め続ける様は相手チームに恐怖すら与える。


2022-23シーズンの横浜ビーコルセアーズを見た時、とにかく河村に次ぐスリーポイントシューターが欲しいと思った。
森川という名手がいたが調子に波があるように見えたし、大庭はやはり怪我をしていたし。

そんなビーコルに、彼はやって来た。
スリーポイントどころか中でも仕事が出来る。素晴らしい補強だと満足するとともに、なぜ彼の様なグッドプレーヤーが日本に来る決意をしたのだろうと、すっかり中毒となった僕は思う。


このターミネーターはいったいどういう経緯(いきさつ)で海を渡ったのか。

その答えはこの記事の中にあった。



■日本を知るきっかけ


特に雄太が僕にいろんな日本の話をしてくれたことは、今でも覚えています。その機会がなければ日本を知ることも、こうして日本でバスケをすることもなかったかもしれません。彼らとプレーした経験が今、Bリーグでも活かされています」

bbspiritsより

ユトフ来日の裏に渡邊雄太あり。

なるほど。やはり彼らはつながっていました。
それだけではなかったようです。ワシントンでは八村と、サマーリーグでは馬場雄大とも面識があったみたいですね。

見た目マイペースな彼が、日本人プレイヤーたちと交流してすっかり日本に興味を持ってしまったなんて。ちょっと嬉しい。


かくしてユトフ様はBリーグという所へ活躍の場を移し、今シーズンから横浜の一員となったわけですが、これってシンプルに凄いことだと思うんですよね。

何というか、ちょっと前まで当たり前では無かったことが起きてるな、と。


田臥勇太がサンズのユニフォームを着て前人未到のNBAコートに立ったのが2004年の事。あれから約20年。。。
日本のバスケはね、変わりましたよ。本当に良い意味で。


バスケットボールキングより



■Bリーグがより面白くなるために

そんなユトフ様を日本へ導いた渡邊雄太が、田臥勇太がかつて所属したサンズで絶好調なシーズンを送っている。

不思議な「ユータ」繋がりを感じるとともに、彼らの海外挑戦によってアメリカの有能なプレイヤーが日本を知るきっかけを得て、続々と来日している事実は実に感慨深い。


田臥選手から始まったチャレンジは、
まだまだ細いけど、でも確実に受け継がれ、それはしっかりと日本リーグの発展につながっていると言えるんです。


島田チェアマンは「NBA」というクソでっかい市場の次、すなわち世界で2番目の規模にBリーグを押し上げたいと常々述べています。

そのためにはサラリーの向上が必要。そのためには観客の増加が必要。そのためには質の高い演出と、それから質の高いプレイヤーが必要。

世界のグッドプレイヤーが、選択肢の中にBリーグを入れるためには、海外で世界と戦う日本人が、一方で超有能な営業マンとしての仕事をしているという訳です。



■ユトフ様とジャパン

かくして三河から京都を経て、横浜にたどり着いたユトフ選手。

かつての盟友・渡邊雄太から聞いた通り、彼の日本紀行は満足のいくものになっているだろうか。


僕は彼のナイスプレーを目の当たりするたびに、海外で研鑽する日本人プレイヤーに思いを馳せるようになった。

富永啓生の様に、有望なプレイヤーがBリーグを経ることなく海外挑戦してしまうことは少し寂しかったりもするけれど一方で、
彼らがBリーグに優れた選手を送る役目を果たしていることも、どうやら覚えておいた方がよさそうだ。



間違いなく発展の途中にあるBリーグ。
ユトフのような中毒性のある選手に熱中しながら、名実ともに世界2位のリーグになることを心から待ちたい。

今後、もっともっと面白い選手が見られるに違いない。






本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!



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