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【⚽️日本サッカーを愛そう】【ジュビロ磐田】2025 新加入選手お楽しみポイント3選!!

■プロローグ

「じゃぁ。」

と言って父はテーブルを後にした。てっきり先に部屋に戻っているのかと思ったが姿は見えない。
しばらく探してみたけどどこにも見当たらない。そういえば最近は少し悩んでいるようにも見えた。が、まさかこの場から姿を消そうとは心にも思っていなかった。

父が主役だったはずの食事は、もう始まろうとしているのに。




私たちはホテルのビュッフェに来ていた。ちょうど一年前と同じホテルだ。

その時は実に15皿もの料理をテーブルに並べ、非常に満足していたことを思い出す。確かそのあとピンクの皿に乗った料理を2つも追加したのだった。

バランス良く取りなさいとか、食べられるだけ取りなさいとか、そういう事を言う人もいるがそんな正論に耳を貸さないほど食欲旺盛だった過去の自分を思って苦笑する。

ちなみに、その時すべての皿を堪能したわけではない。
韓国料理の皿はいつの間にかテーブルから消えていたし、期待していた新鮮な食材は生煮えのまま気付いたら緑色に変色していた。


あれから1年。
父の去った椅子には気付けば見知らぬオーストラリア人が座っており、どこから仕入れたのか五味八珍のメニュー表を見ている。このホテルビュッフェに餃子セットはありませんよ。と言いかけたが、メニュー表を凝視する視線がかなりの熱量だったので何かを指摘するのは止めておいた。


私は気を取り直して改めて料理が並んでいる方を見る。そこである異変に気付いた。

「あれは・・」

それはひときわ美味しそうな料理が並んだ”J1”と書かれた一角。
確か昨年はホテルスタッフに「お客様に提供する料理はありません」と断られた場所だ。屈辱的ではあったがそれ相応の金を支払っていなかったのも事実だった。
しかし、何がどうなったかは定かではないが今回はその一角からも料理を取って来て良いらしい


私は再び理性を開放し、様々な種類の料理を思いのまま取って回った。そして気付いたらその数は実に12皿にもなっていた。

昨年に引き続き、今回もまた並んだ皿を見ての満足度は高い。特にJ1と書かれた島から持ってきた料理はどれも質が高そうだ。


ニヤニヤしつつ、ふと窓の外に目をやる。ひとつだけ残念なのはこれだ。食事する部屋は昨年より下の階にあり、そこから見える景色は明らかに悪化している。

「来年はまた上の階で食べよう」

私は独り言ちて、まずは赤い札が添えられた「タメダ」「マスイ」と書かれた料理から味見した。
気付けばオーストラリア人は2人に増えていた。




■12皿の中から選んでみる

さて、
例によって厳選された12もの料理の中から、今回もいくつかを選んでその魅力について語ってみたい。

ちなみに2025年1月13日時点でのIN-OUT情報はこんな感じ。

J1にてそれなりの経験ある選手が多いのが嬉しい限り。しかも完全移籍ってのが熱い。
覚悟を持って磐田に来てくれた選手は本当に応援したい!心の底からそう思うわけです。


ではでは。
ここからは個人の好みになると思うんですけど、自分ならこの料理をこんな風に楽しんじゃうぜ!!ってのを、厳選に厳選して語ってみることにします。



それでは一皿目からどうぞ!!!

■江﨑巧朗の覚悟

僕がですね。
今回の補強劇で最も気持ちを感じるというか、グッときたのが江﨑選手の完全移籍加入です。

彼の決断には我々を熱くする2つのポイントが潜んでいると思います。

ポイント① 正真正銘の熊本バンディエラ

熊本生まれの熊本育ち。
駒澤大学を経て地元クラブに帰還。しかもそこでコンバートを経験しつつ全試合出場の大黒柱に成長。

(熊本の方からすれば)まさにロアッソが育てたオレたちの江﨑
そんな選手がですよ。同カテのクラブなのに磐田を選んでくれるんですよ!!


多くの選手が入団時に言う「この歴史と伝統あるクラブで・・・」
もうね。これ。昔はそれなりに価値があったかもしれない。でも正直なところ今はもう味のしないテンプレと化した感じ。他に言うこと無いんだろうなーというか、むしろ虚しさを助長している。

そんな折の、江﨑選手のこの度のご決断。

彼は地元に後ろ髪引かれながらも”磐田”を選んでくれた
歴史と伝統がある磐田に。いやー今だにこういう選手がステップアップと称して来てくれる(泣)。これは嬉しかった。

ジュビロは決して彼の決断を反故にしてはいけませんよ。それこそが歴史と伝統の見せ所です。彼の未来が明るいものになるように、我々も全力で応援したいところかと!


ポイント② ホームスタジアムへの言及

それからもう一つ。彼の入団会見のコメントが熱い。

このチームで絶対にJ2で優勝して、J1に行きたいと思っている。以前対戦した時は、こんなスタジアムで戦えるなんて幸せなことだな、いつかこのスタジアムでホームの選手としてプレーしたいなと思っていた。精一杯頑張りたい。

やっぱりね。環境、すなわちスタジアムの雰囲気ってのは選手の決断のひとつになっているというのをこのコメントから強く感じます。

ヤマハは老朽化が進んでますが曲がりなりにもサッカー専用スタジアム。これってやっぱり価値なんですよ!


新スタジアムの建設は何も地元住民だけが喜ぶ代物ではない!選手も、ひいてはその選手を連れてくるクラブにとってもやっぱり付加価値は高いんだろうなってのを改めて感じました。

江﨑選手の決断からはそんな背景も透けて見えるんですよね。ありがとうございます!最高の雰囲気を創りましょうや!!




2皿目はこの選手。

■西澤翼のポテンシャル

期待の大卒ルーキーとして、その注目を一手に引き受けている角昂志郎選手。天皇杯の活躍もあり、既に多くの磐田サポが虜に。
僕も待ちきれず現地で筑波大の試合を観戦しました。

ただですね。僕は敢えてこの選手を推しますよ。
彼もまた大学サッカーからのスーパールーキー。ジュビロ磐田U-18のOBでもある西澤くん。

関東大学サッカー1部で3年生からレギュラーを獲得。
2年生の時には北村 海 チディ選手(藤枝)の控えとしてインカレ優勝も経験。
4年生で迎えた今年のインカレは堂々の3位。
学生日本代表の正GK。

はっきり言って、
関東1部の正GKを下級生時代から守り続けてるのってもの凄いことなんですよ!しかも降格とは無縁の強豪大学で!!


僕は彼の試合を2試合現地観戦しているのですが、印象深いのはグランドを支配する存在感強烈なキャプテンシー

身体も声もデカイ。まぁ上級生にも遠慮はしませんよ。相当メンタル強いな、と。

J1の舞台で再び中村草太選手と対決を。


昨年の杉本、中島先輩と同様に等しく与えられた磐田で過ごす初年度。

川島・三浦の存在感。そして新たに加わった阿部の壁はとても大きいのですが、彼ならなんだかんだでブレイクしてしまうんではないかというスケールの大きさを感じるんですよね。


そしてなんと言っても、ジュビロ磐田U-18では鈴木海音の同期であり、共にゴールを守って来た者同士。
残念ながら相棒とは行き違いになってしまいましたが・・・。同世代の代表として並々ならぬ気迫を感じずにはいられない。

川島、三浦、阿部、それから川口能活さんの薫陶を受けてセーブ率に磨きが掛かれば一気に成長しそうな予感。
彼は狙ってますよ。レギュラーを。そして未来の代表を


十分な実績を引っ提げて磐田に帰って来た男のデビューに注目しましょう!!



最後はこちら。

■得点王”リョウ” 第二章

30年を超えるJの歴史において、
中山雅史、高原直泰、前田遼一と和製得点王を3名も輩出したのは、実はジュビロ磐田しかありません。

これは凄いこと。


昨シーズン。ついに4人目の得点王か。と久々に息巻いたけど残念ながらそれは叶いませんでした。
怪我というより、終盤の5バック戦術が逆風だったなと。それさえなければ得点王は取れていたんじゃないかと、そんなことを都合よく思うのですが・・・

大丈夫。実はあれは、和製得点王誕生物語・三部作の序章に過ぎない。


そう思わせるのがこの男の完全移籍。

ジャーメイン良が去った前線に、渡邉りょうの完全移籍。そして福岡から佐藤凌我がやって来た。

1リョウ去って、2リョウを補充。

もう完全にパワーアップしてんじゃん!!!見える。見えるぞ!今シーズン二人のリョウが切磋琢磨する姿が!そしてそれは三部作の第二章で、来シーズン満を持して二人揃ってJ1得点王に向かっていくのだ!!

これにて3部作が無事に完結。
ジャメさんの移籍はとても痛いが、この3年越しの物語が完成するなら2024はプロローグとして完璧。ヒット作間違いなし!!


磐田はね。伝統的に和製フォワードが大成するクラブなんですよ。
もう10年以上も前の話?
うるせぇ。来年取るんだよ。そしてその物語はもう始まっているんです!!


佐藤凌我選手、そして渡邉りょう選手。どちらでもいい。ぜひ得点王への花道を駆け上がって欲しい


この並びに名を連ねるのは君たちだ!!




■エピローグ

さて、
窓からの眺望こそデグレしてしまいましたが、皆さんはテーブルに並んだ料理の数々を見てどんな感想をお持ちでしょうか。


先ほどから集まった料理を鋭い眼光で眺めているオーストラリア人の男性。どうやら彼が、一時的に湿っぽくなりかけた我々の食卓をエキサイティングに変えてくれる予感。

本音を言えばビュッフェぐらい自分の好きなものを取ってきて、ゆっくり食べたいものですが・・・どうやら我々ファミリーは穏やかな食卓を囲む運命には無いようで。

とは言え。これもまた魅力。こうなったら徹底的にエキサイティングな食事を楽しみましょう。笑





そして、
来シーズンはこのぐらい眺めのいい席にて再び極上の時間と行きたいところ。

絶対に戻りましょう。







本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!


熟成された肉塊こと川島永嗣は健在(2年連続)





こちらは昨年のビュッフェネタ。
西介くん。植村くんは期待通りの活躍でしたね!










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