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【日本サッカーを愛そう⚽】【2024夏】育成型レンタル移籍ロマン5選!!

事実。

川村拓夢の日本代表選出、それから欧州移籍は多くの若手フットボーラーの意識を変えたに違いない。


若くして欧州に行く選手は今やたくさんいるし、なぜ敢えて川村選手なのか。それは他でもない。彼の経歴にある。

ここ1,2年でトントン拍子に出世街道を歩んでいるが、注目すべきはこれ以前の経歴にある。


以下に書き記してみる。

2018年 ユースからトップチーム昇格(18歳)

2019-2021年 愛媛FCに育成型期限付き移籍
2021年にチームはJ3降格(22歳)

翌2022年サンフレッチェ広島に復帰
27試合出場 7得点(23歳)

2023年6月 代表初選出(23歳)
2024年6月 欧州移籍(24歳)

ユースからトップ昇格していきなりレンタル移籍。
これはよくあるパターン。

特筆すべきは愛媛で主力として戦っていた2021シーズンにJ3降格を味わっていること。
当時の川村は試合前のスカウティングに必ず名前の挙がる存在ではあったが、まだまだ圧倒的ではなかった。

しかし、

J1に戻って来て常勝軍団に囲まれた彼はもはや一流であった。
スキッベに見いだされて27試合に出場。翌2023年にはスタメンに名を連ね一気に代表にまで駆け上がった。


このことから言える真実は一つ。
レンタル移籍は所属カテゴリーや所属チームの成績で一喜一憂するほど単純ではないということ。

いやむしろ、
レンタル移籍とは代表や欧州に向かうための必ずしも十分条件ではないが、その可能性をグッと引き寄せる超ポジティブ要素なのではなかろうか!!



てことで、
ここからは未来の川村拓夢になるべく2024年夏時点で育成型レンタル移籍にて武者修行を続ける注目株を厳選に厳選を重ねて5名ほど挙げてみたい。


まずはこの男。

・藤原健介 ジュビロ磐田 →ギラヴァンツ北九州
(MF/20歳)

磐田ユース出身のプリンスにして世代別代表常連。

2024年シーズン途中にJ3の北九州に移籍。デビュー2戦目で1G1Aを記録してガッチリとサポさんの心を掴みましたね。

こういう移籍は持ってるか持ってないかが重要。きっちりと持ってる側の人間であることを証明してみせました。


そして、
個人的に注目したのが途中出場した北九州デビュー戦。

残り時間が少なかったこともあり、味方に預けたボールが全然リターンされず、どんどんアバウトに前に蹴られていました。
それは彼がヤットさんから学んだ遅攻時の打開方法とは真逆のボールの動かし方。

それを見て僕は「あぁこれは成長するな」と確信しましたよ。
磐田では若手然としていた男が、北九州ではヤット思考の伝道師となってチームメイトに求めるところからやっていくのでしょう。

そんな立ち振る舞いのシフトチェンジこそがレンタル移籍の醍醐味かもしれませんね。

期待しています!!




そして、
北九州と言えばこの男もレンタル修行中。

・高橋隆大 ガンバ大阪 →ギラヴァンツ北九州
(MF/19歳)

お馴染み静岡学園の元エースにしてガンバ大阪のロマン。

藤原健介の同期、古川陽介の高校時代の後輩で左古川、右高橋ってのは当時の静学の恐ろしいほどのストロングでしたね。

そんな彼も2年連続でレンタル修行中。

3年時に10番を引き継いでからはチームの中心としても立ち振る舞いも発揮。もともと人心掌握能力の高い彼がレンタルで更にそれを磨けば活かし、活かされってのは長いプロ生活において必ずプラスに働くはず。

今シーズン出場機会が多いわけではありませんがこれで終わるようなキャラクターではないでしょう。
まだまだ期待していきます。


これは現地観戦した高橋選手のレポート。



そして、
ガンバのロマンと言えばこの男ですよ。

・南野遥海 ガンバ大阪 →栃木SC
(FW/20歳)

将来、必ずガンバ大阪の最前線に君臨するであろう若手のホープ。

ユース時代は1学年上の坂本一彩選手とコンビを組んでゴールを量産。そんな坂本先輩もレンタル修行を経て今季ガンバでブレイク中。

燃えているでしょう。

栃木ではすっかりスタメン定着して(24節時点で)5ゴールを挙げています。

上手いんですよ。ミドルもゴール前も。
THEストライカーって感じ。

彼も2004年生まれのいわゆる内野世代。近い将来A代表で名前を聞くはずのガンバの南野に注目してください。




ディフェンスではこの男。

・田中隼人 柏レイソル →Vファーレン長崎
(DF/20歳)

絶好調 長崎の中心選手にして世代別代表の常連。

ユースからトップ昇格した柏では苦しいシーズンが続きましたが、ユースの宝も初めての環境替えで絶賛成長中。

開幕から先発フルを続けて間違いなく好調長崎の要因の一つになっていますね。
188cmで左利きのCBとくればもう説明は要らないでしょう。ここから経験を積めば貴重な選手になっていくのは必至。


3年前のnoteでも取り上げさせていただきました。
期待しています!!



最後はこの男。

・大関友翔 川崎フロンターレ →福島ユナイテッド
(MF/19歳)

有望株を多数輩出している川崎アカデミー出身でその未来を託された男。

2022年のプレミアリーグチャンピオンシップでは福井太智率いる鳥栖U18に敗れて日本一は逃してしまいましたがこのゲームでも存在感は抜群。

世代を代表するゲームメーカーでした。

そんな彼もレンタル修行中。
もともと実力には疑いの余地はないですから、試合勘と身体を作って未来の川崎を支えるのでしょう。

最年少でパリに行く高井幸大選手を含め、両軍ともに改めて凄いメンツ。
この中から未来のワールドカップに出る選手は必ずいるはず。


高井、福井、大関 この辺りはセットで覚えておくとよさそうです。





■最後に

5選!!

張り切って銘打ってみたものの、選びきれなかった。マジで。
現在のJ2、J3には未来の代表候補が山ほどいる。いや、もはや充満しきって爆発寸前ですよ。

ロマンティックが止まらない!!


これですね。恐らくまたやると思います。冷静に考えるとまだまだいますから笑。

レンタル移籍に関してネガティブな感情を持っている人って今でも多いと思うんですけど、決してそうではないよ!というのを感じてもらえたら今回のnoteは成功です。

移籍元、それから移籍先に対して幸福をもたらしつつ、将来的に日本サッカーに幸福をもたらす制度が育成型レンタル。

今後も生きのいい若手に注目です!!!






本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

※タイトル画は 海の家さん(@uminoie_blue)の芸術ショットから。ありがとうございました!



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