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【週刊ユース分析】EAST⑨清水エスパルスユースを調査!
さて、
プレミア所属チームを調査してきたこのnote。
■神奈川勢の 横浜FCユース、横浜Fマリノスユース
■東京の FC東京U-18
ときまして、今回がいよいよ最後のチーム。
清水エスパルスユースを取り上げます!
まずはプレミアの戦績から
ポイント116の堂々3位! 強いんです。
ワンツーの広島と山田が頭半分抜けている感がありますから、エスパルスユースの戦績は、上二つを狙う次集団の筆頭。と言えます。
トップ5のグラフを見てみましょう。
4位のセレッソと並んで近年非常に安定しています。
ただ、
敢えて厳しく表現するのであれば、これは安定感ではなく停滞感。9年間で2位が3回、3位が2回と素晴らしいのですが・・・優勝が無いのです。
強い!だが・・・
エスパルスユースを調査していてもう一つ浮かび上がってくるのが、代表クラス排出の少なさです。
例えば広島の柏木・槙野から大迫・東につながる系譜、あるいは山田の柴崎・室屋、セレッソの山口・南野など。
ユースからトップに上がり、そのまま代表に上り詰める選手を輩出するのがプレミア強豪チームの特徴であるならば、エスパルスユースは圧倒的にそこが足りないと言わざるを得ません。
全国堂々3番手。いい選手はたくさんいます。静岡の全サッカー少年はまず打倒エスパルスユース(ジュニア、ジュニアユース)を掲げ、エスパルスもそれを受けて立つ構図。
静岡を、今なおサッカー強豪県たらしめてくれている代表格だけに、少し寂しい気がします。
突然ですが、
「ファブ・ファイブ」をご存じだろうか。
詳しい説明はWikiさんに譲るとして、簡単に言うと
ミシガン大学のレギュラー全てを入学したての1年生が奪ってしまったという、アメリカのバスケの話。
スーパールーキーってのはどの分野にもいると思うのですが・・・5人でやるスポーツの5人全てがスーパールーキーで、そのままシーズン準優勝してしまうんです!
バスケファンならずともスポーツ好きなら知っておくべきこの伝説。
今の清水には、若手にこれくらいの威勢があってもいいんじゃないかと!
そのためにはまず、プレミア制覇。そして、全国上位常連の勝ち癖をもった若手が、再び強い清水をけん引するのです。
遠慮はいりません。どんどん行ってほしいです。「ファブ・イレブン」です。
今の清水には予定調和をブチ破る、特効薬が必要です。それが他ならぬ、ずっと強いユースであるべきだと思うのです。
注目選手!!
4名ほど。
西澤 健太選手(清水エスパルスユース→筑波大学→清水エスパルス)
ルーキーイヤーだった昨年は堂々7ゴールマーク。清水のレギュラーに定着しました。
MFですがとにかく決定力が高いです。キッカーも務めますからアシストもできるスーパーマルチ。
大学経由入団はユース色強い清水の中でも異例で、その尊い経験は間違いなく次世代リーダー候補!!
今後の清水は彼を中心に強くなっていくのが理想ではないでしょうか。
成岡 輝瑠選手(清水エスパルスユース→清水エスパルス(内定))
高校3年生で年代別代表の常連です。2種登録を済ませており今シーズンも途中出場ながらコンスタントにピッチに立っています。
ボランチのゲームメーカーで、どことなく柴崎選手に風貌が。鈴木唯人選手らと清水の中盤を形成する重要なピースになるでしょう。
先輩からも激励が!
最近気になる清水エスパルスの成岡輝瑠選手。
— 成岡 翔 (@narusho51_10) November 4, 2020
交代での出場ではなく、先発で長い時間出る時にプレーを見たいと思い今まで見ていなかったが、我慢できず神戸戦を視聴。
うん。
素晴らしい。
足元の技術、サポートの質、戦術眼。
早く先発で見たい。#成岡輝瑠 #清水エスパルス #成岡の血を絶やすな
青島 健大選手(清水エスパルスユース)
成岡選手と同期のエスパルスユース10番。
主戦場を左のWBとしていますがアシストも得点もできるマルチプレイヤー。そしてこの首から肩にかけての太さですよ。
体幹強めのダイナモタイプとくれば、プロ向きだと思うのですが今時点(20.10.25)でトップ内定までは至っていません。
しかし、地元愛も強くいずれ清水を背負って立つ選手の一人ではないかと。そう思っています!
田中 侍賢選手(清水エスパルスJrユース)
田中ジゲン選手、実はジュニアユース所属の中学3年生です。
ただ先日のSBSカップを見て驚きました。ユースの試合(決勝)で途中出場して決勝ゴールを決めて見せました。
何が凄いって(写真はあどけないですけど)プレーは堂々としていてチェイスも抜け出しもとても早く、ちょっとゴールの予感がしたんですよね。
相手の磐田からすると凄く嫌な選手が来たな、と。飛び級でその雰囲気が出せるのは純粋に凄い。3年後が超楽しみな選手です!
最後に、
繰り返しになりますが、エスパルスユースの場合、とにもかくにも「プレミア制覇」への執着。これです。
もう2位はいらないでしょう。何が何でも勝ち切ることではないでしょうか。
その先に、トップチームを変革するのは自分たちだ。という革命めいた勢い(いい意味での調子乗り)が生まれれば、新しい清水が見られるはず。
ユース色、それは言い換えればエリート色の強い清水ですから、例えば高体連の出身者に比べてプロになってからはおとなしい雰囲気がありました(自分の感想ですけど)。
ただ!
大学経由の西澤選手。それから市立船橋より加入した鈴木唯人選手。これら期待の若手との化学反応はとてもポジティブです。
ここに、勝ちへの執着&全国制覇の実績が伴えば清水版ファブ・ファイブ、ならぬファブ・イレブンが見られるのではないでしょうか。
エスパルスユースのプレミア初制覇なるか。
もうこの一点に注目していきたいと思います!!