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【週刊ユース分析】2021年版・JFAアカデミー福島を調査!!

プレミアリーグ、プリンスリーグに登場する各チームを取り上げて深掘りしているこちらのnoteですが、2021年度最新版として前回はサガン鳥栖U-18を取り上げました。

再調査してみて、改めて選手やチームの成長率に驚かされたわけですが、今回もおよそ1年ぶりにJFAアカデミー福島を取り上げたいと思います!!

ちょっと大きな変化点がありましたのでそのあたりを交えて。


■震災から10年

前回の調査でも述べたのですが、アカデミー福島とは3種(中学生)2種(高校生)を対象としたJFAが運営するのエリート養成所。

Jヴィレッジを拠点としていましたが2011年の震災を機に活動場所を静岡・時の栖に移しています。よって近年は東海プリンスリーグの所属となっておりました。

そして!

あれから10年。2021年度 U-15の新入生から再び福島での活動を始めています
これに伴い、福島で活動するアカデミーを「JFAアカデミー福島EAST」、静岡で活動するアカデミーを「JFAアカデミー福島WEST」と呼び分けているようです。
つまり「JFAアカデミー福島WEST」は、プレミアEASTを目指す静岡のチーム、という何ともややこしいネーミングとなっています(笑)。


しかし、この名前がずっと続くかと思いきや実は2023年までの仮運用だと言うことが分かりました。

つまり現在(2021年4月時点)では、

中学1年生 →福島で活動(JFAアカデミー福島EAST)
中学2年生 →静岡で活動(JFAアカデミー福島WEST)
中学3年生 →静岡で活動(JFAアカデミー福島WEST)
高校1年生 →静岡で活動(JFAアカデミー福島WEST)
高校2年生 →静岡で活動(JFAアカデミー福島WEST)
高校3年生 →静岡で活動(JFAアカデミー福島WEST)

となっており、2023年4月には現在の高校生が全て卒業して

中学1年生 →福島で活動
中学2年生 →福島で活動(2022年度入部生)
中学3年生 →福島で活動(2021年度入部生)

となります。

残念ながら静岡から完全に姿を消してしまうのですが・・・おや?ちょっと待ってくれ。現在の中2、中3の選手はどこに行ってしまうのだ?

これについて変化点があるようです。

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なんとエスカレーター式の6年制ではなく、3種年代のみの3年制に変わるようです。

これは驚きました。高円宮杯のU-18からアカデミー福島の名前が消えることになります。
と同時に、アカデミー福島産のエリートたちが高校やユースなど強豪チームに流れ込むかもしれませんね。
各チームのスカウトは今からかなりチェックしているでしょう。

もしかしたら、15歳で一気に海外へというルートも用意があるかもしれません。いや、JFA主催ならそれぐらいあって欲しい!!


■注目選手

DF 松本 遥翔 選手(JFAアカデミー福島U-15WEST)

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現在中学3年生。
世代別代表の常連のCBで、当然 静岡県の国体選抜にも名を連ねます。

前にも述べましたがこの松本選手もアカデミー福島U-18への進学は無く、進路先を未定(もう決まってるかも)なのです!!

しかし、今後は国体やSBSカップの選抜からアカデミー福島の選手がいなくなってしまうのですね。。。非常に寂しい限り。


更に、OBの注目はこの選手。

DF 加藤 聖 選手(JFAアカデミー福島 →Vファーレン長崎)

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今年2年目の19歳。松田監督に代わってから完全にSBのポジションを奪い取りましたね。
正直、毎熊・加藤の両SBは今4バックを敷くJ2の中でかなり勢いがあるのではないでしょうか!?

間違いなくJ1に行く選手。注目していきたいと思います。


GK オビ・パウエル・オビンナ選手(JFAアカデミー福島 →流経大 →横浜Fマリノス →栃木SC)

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彼もまた東京五輪落選組。
現在、自身2度目の栃木レンタルで修行中。体格や代表歴は申し分ないのでしっかりとチームの守護神を1年間続けられるか、がカギですね。

前には矢野選手、豊田選手の頼りがいのあるベテランが居ますから、オビ選手が開いて攻撃を凌ぐ光景がたくさん見られれば、栃木の浮上も見えてきます。


■最後に、

前回の調査でピックアップした松本昌也選手(2012年卒)、金子翔太選手(2013年卒)の両選手。先日、再びジュビロ磐田で同じチームメイトになりましたね。

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震災で活動拠点の変更を止むなく静岡に移した二人ですが、その後二人揃って静岡のチームに入団。そしてついに同じチームに。

かけがえのない経験が強い絆を生んだのだと感じざるを得ません!!


そんな松本選手、金子選手を静岡に引き寄せてくれたアカデミー福島の存在。2023年に消滅してしまうのはとても寂しい限りです(泣)。

ちなみに、

現在U-18のコーチには磐田初期のレジェンドである古賀琢磨さんがいます。”リトグリ”かれんさんのお父さんですね。

現在進路を探している中2、中3年生の進路先が磐田ユースになるべく一役買ってくれているかもしれませんね(笑)。


様々な変遷を経て歴史と伝統を育んでいるアカ福の、益々の発展を祈りまして。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!



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