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【週刊ユース分析】磐田U-18vs清水ユースの静岡ダービーを現地観戦してきたぞ!!

2024年11月。
リーグ最終戦にして今シーズン初観戦の静岡ダービーを現地観戦してまいりました!!


いつもはトップの試合と併せて観に行くのですが今年は試合時間が被ってるのと、恐ろしいぐらい自分の予定が合わず。

何とか調整したこの日もすぐ近くでトップが絶対に負けられない戦いをしていたのですが、一度もユースを見ない年があってはならない!!と意を決してゆめりあへ。

この大事な日にユース見てるのは自分ぐらいだろうと思っていましたが・・・予想に反してたくさんの観客が。
駐車場には静岡ナンバー(清水サポさん)もたくさんで、自分と一緒のサッカージャンキーが山ほどいるぞ。あぁここは静岡なんだなと改めて。


両チームのメンバーはこんな感じ。

磐田は山本将太くんが怪我でメンバー外。
清水は既にトップ契約している西原源樹くんがベンチスタート。

磐田内定の川合徳孟くん、清水内定の小竹知恩くん、それから世代別代表常連の矢田龍之介くんが先発と、ほぼガチメンバー。

これは楽しみ。


そんでそんで、強すぎる西陽を警戒してか両チームのベンチがいつもとは逆のスタンド側に設置されていて目の前に!


ユース観戦ならではの臨場感を踏まえて感じたことをつらつらと書いてみます。




■よくしゃべる西さん

まず思ったのは、(これもまたベンチが目の前にある恩恵ですけど)西さんって2種年代の監督にとても向いている方だなと、そんな風に感じました。

何といっても良くしゃべる。

現役時代は寡黙な職人肌って感じで見てましたが、ほんと良くしゃべる。言い換えるとコミュニケーションの鬼です。


厳しく要求するところはもちろんそうなんですけど、それだけじゃない。褒めるところ、労うところ。全てをサボらないというか、実にマメに選手に話しかけている。

高校生ってのはまだまだ未熟ですから、自主性ばかりに頼っていても上手くいかない。かといって指示しすぎてもダメ。
故に2種のコーチってのはとても難しくて、誰がやってもいいわけではない。適性がある。ってのが自論なんですけど、これの最も重要な要素がコミュニケーションで、西さんにはそれがある。

熱く声を掛けて送り出す。


選手がベンチを信頼していることがヒシヒシと伝わってくる現場でしたね。褒められた選手はとても嬉しそうでした。



■U18は大人のチームだった!

そしてもう一つ感動したのがこれ。

ハーフタイムの写真。

監督抜き。選手だけで話し合ってる。
近くなんで聞こえてくるんですけどまぁ白熱してました

この試合は11人中5人が2年生だったんですけど、もはやそういうのも関係ない。確か昨シーズン負けが込んできた時に当時1年生だった小澤有悟くんが「最近は選手だけでよく話し合っている」と言ってましたが、それはしっかりと継承されている模様。


あまりにも白熱してるんで、待ちきれなくなった西さんが「あと2分したらオレがしゃべるからな!!」と遠くから吠える事態(笑)。


そしてこの雰囲気は試合中にもよく見られていて、
「今やるぞ!」「負けんな!」みたいな精神的な掛け声も含めてピッチ内がかなり賑やかでした。



なんつーか、こういうの見に来ている側面ってあるんですよね。ユースって。プロとは異なる、脆さゆえの熱さ&必死さみたいな。
学生時代の部活って楽しいじゃないですか。クラブユースに所属する彼らにとってはまさにそれなのであって。それを疑似的に想い出している自分がいるんですよ。


凄く良いのもが見られたという嬉しさと共に、やっぱりこれをプレミアで見たいという思いが改めて強くなりましたね。




■印象深かった選手たち

どの選手が、ってのも選べないんで全体的な印象を。

まずはディフェンスラインです。良かったですね。

(写真は隠れちゃってますけど)キャプテン渥美慶大くんはキャプテンらしいキャプテンで空中戦も強い。順天堂で頑張っている松田選手の雰囲気がありますね。

相方の甲斐佑蒼(ゆうあ)くんは2年生なんで来年それを引き継ぐ存在。次代のリーダー候補か。ゴールも決めてくれました。

そして1年からレギュラーの小澤有悟くん。来年は彼のチームになるのでしょうか。168cmと小柄なんですけど前半は小竹選手、後半は西原選手と来年は清水のプロでやる選手を相手にほぼ完璧に抑えてました。

この先もガンガン体幹鍛えて未来の長友佑都を目指して欲しい!


そして最も印象的だったのが左SBの後藤翔吾くん。
一言で言えば安易にボールを下げないサイドバック。縦でも中でもコースがあればドリで推進。しかも奪われない。

コーナーも蹴ります。


ずっと見たかったやつなんですよ。
ボールを受けること、持つことを怖がらないディフェンスラインの選手。この先、周りのレベルが上がれば壁にも当たるでしょうけどこのスタイルというかメンタルは絶対に失って欲しくない!!

ナイスプレーでした。


そしてその後ろに構えるのが飯田恵然くん。
安定感ありましたね。

八さんとの信頼関係もバッチリで、ゲーム中に何度も何度もgoodかbadかのコミュニケーションをとっていました!


そして中盤。
説明不要の川合徳孟くんは会場もどよめくゴラッソ。エリアの右角あたりから左に左にディフェンスをかわして左足カーブでゴールの左隅に刺すやつ。ロッベンが得意だったやつですね。まさにあれ。

彼はATのゴール近くでプレーするのが最も輝く。身体が小さいのでまずはそこからだと思うのですが間違いなく未来の10番候補。

山田大記引退PKの裏で、ゆめりあでは未来の10番のゴールを見ていたわけです!!!!



そして、
昨年から注目している狩人系MF森力介くんもさすがの運動量(怪我交代は心配)。寺田阿輝彦くんは相変わらずボール奪取とパスセンス良いし、髙澤海志くんも初めて見ましたがファーストディフェンダーとして労を惜しまない素晴らしいムーブ。後半立ち上がりのゴールはデカかった!

来年も楽しみな髙澤選手。


そしてもう一人。注目の2年生。石塚蓮歩(れあ)くん。
中継のあった藤枝東戦から注目していたのですがスケール的にも将来性抜群。

この試合は左サイドでしたがFWでも行けそう。前半に放ったシュート(ポスト直撃)の速さはプロ顔負けっていうかプロ以上のズドン。

そんでそんで、

カッコいい。


こりゃ個サポ増産間違い無し
かつての藤原健介がそうであったように彼をきっかけにユースに興味を持つ人が増えそうな予感(個人的にはウェルカム!)。

来年は今年以上にインパクトを残してくれるでしょうから老若男女関わらず注目してください!


そして、
山本将太くんに代わってFWに入ったのが持永藍雅くん。小柄ですが相手DFを背負える体幹の強さがありましたね。彼も2年生なので来シーズンに期待です!




■来シーズンこそ

これにて参入戦へ進むわけですけど、本番はここから。

参入戦参加チーム(2024.12.1時点)

■北海道

 コンサドーレ札幌U18
■東北
 ベガルタ仙台ユース
 聖和学園
■関東
 東京ヴェルディユース
 横浜Fマリノスユース
 浦和レッズユース
■北信越
 カターレ富山U18
■東海
 清水エスパルスユース
 ジュビロ磐田U18
■関西
 ガンバ大阪ユース
 京都サンガU18
■中国
 岡山学芸館
 高川学園
■四国
 愛媛FC U18
■九州
 アビスパ福岡U18
 日章学園

全部強い。


クラブユース優勝のガンバと準優勝の福岡いるし、その他もマリノス、レッズ、京都のプレミア常連。選手権優勝の岡山学芸館に高岡伶颯率いる日章学園など。
どこと当たっても激戦必至。この中で2連勝がマスト。

しかし!!絶対に絶対に勝たなくてはいけない!


理由はこちら。

これはJFAの公式に掲載されている今シーズンのとある試合結果。


・・・な、何も見えねぇ。
誰が先発で、誰が何分プレーして、みたいな情報が皆無


商魂乏しいJFAの手に掛かればプリンスリーグの情報なんてこんなもんなんですよ。今や露出こそ選手の将来における大事なファクターなんですけど、この寂しさはマイナスでしかないぜ!

とにかく高いレベルで。とにかく露出を増やさなきゃ。そのためには何が何でもプレミアリーグに昇格を!!



僕はですね。補強禁止のあおりを受けたのはトップよりユースの方が痛かったと思うんですよ。スカウトのルートなんて信頼第一だし、補強禁止が解けても手広く選手なんて集められないし。

西さんはじめ本当に良くやっていると思います。


そんな中でも手に入れた参入戦の切符。何としてでも活かしたいし、これにてユースも正のループに戻したいですね。


今シーズンは1試合しか現地で見れてませんけど、現場の雰囲気はかなり良い。この状態にて、このチームにて来年は2種年代最高峰の戦いが見たい!!!



やれるはず。やるしかねぇ。



本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!!


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