【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】バックパス自論。
歓声が戻ってきたスタジアム。
僕自身も今シーズン何度か現地に行かせてもらって久々の臨場感を楽しんでいますが、有観客化と共に同時発生してしまうのが
バックパス激怒おじさんとバックパス悲鳴おねえさん。
まぁ何を発しようが個人の勝手なのでそれは否定できないのですが、正直近くにいると「嫌だなぁ・・・」と。
BBQで開放的に飯食ってるときに目の前をウロチョロと飛び交う小虫ぐらいの煩わしさはあるわけです笑。
ただですね、バックパスに対する否定的な気持ちもわからないでもない。
であれば!
こういう見方をしてみたらどうだろう。というのを自分なりに考えてみた。これもまたスタジアム集客の一貫だ!!(多分)。
完全に自論。かつ持論なので優しい目で見ていただければ幸い。
■バックパスは恋の駆け引き
その昔友人の女性が信じられないことを言っていた。
「毎日しつこく連絡してくるバイトの同僚がいてウザかったんだけどある時から急に連絡が来なくなって、心配になってこっちから連絡しちゃった。」
おいおい嘘だろ。
と、まだ若かった私はわかりやすく狼狽えた。そんなことがこの世に存在するのかと。
要はバックパスはこの駆け引きに似ている。
つまり押せ押せだけが攻撃ではない。たまには引かないと相手側に隙(スペース)は生まれない。
サッカーとは無論ボールを扱うスポーツだが、スペースを創造しあう競技ともいえる。
11人対11人でフォーメーションを駆使しながらスペースやスポット(穴)を創り出し、それをお互いが必死に消しあう。
私のようにたとえサッカーに詳しくなくても、ボールの動きの他にスペースを意識する視点を念頭に置くだけでバックパスは途端に有効な手段に見えてくる。
つまり本来の目的を達成するためにどのような手段で相手の核心を突くか。
時に逆サイドに振って、時に後ろに下げて、時に少しドリブルを入れて、ここぞで縦に!
相手のハートを射止めるために全てはつながっているというわけだ。
これに対し、
ひたすら「前に蹴れバカヤロー!」と叫んでいる人たちは恋の駆け引きなどいざ知らず、動物的な性欲をド直球にさらけ出していると言っても過言ではない。
なんて恥ずかしい!!貴殿はただただエロいヤツだと思われてるぞ!!!!
ちなみに、
「最近彼女が冷たい」と悩んでいた大学の同期に先ほどの話を伝えたところ、「よし分かった!」と彼はさっそく彼女への連絡を絶ったのだがそのままフラれてしまった。
この話は引用としてはふさわしくないが面白いから付け加えておく。
■相手チームを応援してみる
これはどちらかというと悲鳴おねえさんに勧めたい手法。
バックパスが不安で不安でどうしようもない時、一度相手チームを応援してみると良い。
骨の髄までサックスブルー。90分のうち1秒でも相手チームを応援するなんてあり得ない!という意見もその通りだけど騙されたと思って一度やってみて欲しい。
より一層ジュビロ磐田が好きになるから。
磐田が1点リードしていたとしよう。ここで「何としても同点に追いつきたい相手チーム」の気持ちになってみる。
当然前からプレッシャーをかける。ジュビロさんはサイドバックに入ったボールを一度下げる。そのままボランチに入れ、前に行きかけてまた下げる。今度はサイドを変えて再びサイドバックに入れ、キーパーまで下げる。
・・・どうだろう。
同点に出来る気、しますか!!
一瞬でも相手を応援してしまった罪悪感をかき消すように、ジュビロさんのバックパスに安心感が芽生えるはず。
要はバックパスって自分視点で見るとピンチに見えるけど、相手視点で見てみると全然チャンスじゃない。
特にビハインドの時は尋常じゃないくらい”された方”が嫌だったりする。
そうしているうちに足が疲れてスライドが遅れる。そこを見計らって縦が入る!ワンタッチでサイドを崩される。あぁフリーでクロス! え、さっきまでバックパスしてた人がなぜかゴール前にいるじゃない!? シュート!!!!
「キャーーーーーーー!!」
あなたはきっとバックパスをしていたチームの”攻撃”で悲鳴をあげることになる。
ちなみに、
相手チームの視点で見た時に、凄くチャンスがあるように見えたらそれはヤバい。
ジュビロさんのバックパスが相手を翻弄しているのではなく、ただ単に逃げ惑っている状態。
その時は心置きなく悲鳴を上げてください。多分私もキャーキャー言ってます。
■昔の磐田と、今の磐田
ここまで述べてきたように(大したことは述べてませんけど)、バックパスとはすなわち攻撃するための手段。
ただですね、
ちょっと前の磐田のバックパスってこの攻撃するための手段に成り得ていない時期がありました。
2019シーズン。名波監督の下で降格したあの時。
縦パスは入らず、ワンタッチプレーもない。サイドの選手も勇気をもって上がることが出来ずただただ最終ラインをワイパーの様にボールが左右に移動しているだけ。
これが0-0ならまだしも、必ず開始早々に失点してビハインドなのにも関わらずこの状態が続く。地獄でしたね。全く面白くなかった。
特にバックパス激怒おじさんはこの時の印象から脱却できていないのかもしれません。
ただ、
これを変えたのがフベロさんとヤットさんだったと個人的には認識しています。その後の磐田は遅攻でもしっかりと点の取れるチームになりました。
つまり今の磐田って縦にも入れられるし、ワンタッチで崩すことも出来るんです。サイドバックがゴール前に入って点も獲れる。
2022年のJ1時代はかなり危うかったですがそれでも進化はしてるのかな、と思います。
どうかバックパス激怒おじさんとバックパス悲鳴おねえさんに伝わって欲しい。
今のジュビロで相変わらずそのリアクションしてたら面白くないでしょうに!と。
常に建設的である必要はないです。イケてないバックパスも試合中にはありますからね。
ただ、
そのパスがベクトル前向きのバックパスなのかそうでないのか。
そのあたりの分別を意識してご発声していただけると大変助かるかなと、個人的には思うわけであります。
これはかなり好きな記事。
「バックパスがダメなのではないですが、意図がほしいんですよね。」by オニキ
チームがここまで突き詰められるようになる日までに、我々も目を肥やしましょう。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!