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会って話を聞くことの醍醐味
今、地元のお出かけサイトで記事を書かせてもらっている。「自身の生活の中で記事に出来るもの」であれば、取材対象は自由。他の先輩ライターさんと被らない範囲で、自分の「推し」スポットを取材している。
今日は、クッキーとパンのお店を取材させてもらった。地元のNPO法人が運営していて、障がいのあるスタッフも働いている。
現在は、店舗や卸売りがメインだが、コロナ前は店舗での販売以外に、イベントや公共機関のロビーなどで出張販売をしていた。
知ったきっかけは、地元の情報誌だった。仙台駅で出店していたのを見かけて行ってみたのが出会いだ。
その時、試食をもらったら、素朴な優しい味で「好きな味」と直感。「買って家でも食べたいな」と思った。しかしクッキーの種類が多く、どれを選ぶか迷ってしまう。そこでスタッフにオススメを聞いた。
すると宮城県産のイチゴパウダーを使った「イチゴ」や、市内の自家焙煎のコーヒー店とコラボした「コーヒー」など地元の素材を使っているものをオススメしてくれた。行ったことがある場所やお店に縁があることがわかり、親近感を感じた。
スタッフの丁寧な説明や、挨拶にあらわれる真摯な姿勢もいいと思った。急かされるのが苦手なので、私個人のペースに合っていたのかもしれない。
結局この日は、「コーヒー」と「イチゴ」を買った。食べてみるとしっとりとした食感と優しい味で、やはり自分の好みのど真ん中だった。以来、好きなお店の一つになった。
今回、取材を依頼したところ快諾いただき、今日に至った。
代表者へのインタビューでは、どのようにして地元とのコラボ商品を作ってきたか気になっていたことを聞けた。商品ごとにそれぞれのエピソードがあり、興味深い。
また、お店開店のエピソードや、コロナ禍での販売場所が限られるなどの困難や取り組みも伺った。
パンフレットやホームページには書かれていないことを直接聞けることが、取材の醍醐味なのかもしれない。
毎回、取材先の想いに添った記事を書こうとするも、私自身の言葉が足りず難しさやもどかしさを感じることも多い。魅力を伝えられる記事を書けるようになりたい。