ホットケーキとプロテインと夫
アメリカ人の夫はとにかく働きもので、全力で働くが故に家に帰ってきてもジムに行く気力が残っていなかった。いや、残っていても残りのエネルギーは全て家族(子供達)に注いでいるのだと思う。
でも体型はいたってスリムである。モテ痩せマッチョではないが、普通のスリム。それはやはり、食べ物に気をつかっているからに間違いない。
夫はとかくタンパク質にはうるさい。ようするに良質なタンパク質があれば、ご機嫌なのだ。
でも働きものであるが故に、料理はあまりしない。もちろん、食品の買い物もあまりしない。
その彼がCostcoに行った時に、あんなに品揃えが沢山あるCostcoに行った時に、わざわざ購入してきたもの。なんとプロテイン豊富なホットケーキ/ワッフルのミックス粉である。みるからに熊の絵が怖くて強そうなのだ。まさしく、女子にはうけない。うける訳がない。
よく見ると、1/2カップ(53g)にプロテイン14gも入っている。働き者でスリムな温厚な夫が実は熊になりたかったとは、知らなかった。
普段料理をしない夫がその週末、張り切ってこのプロテイン豊富なホットケーキミックスを使用してホットケーキを作ってくれた。
私と娘: ..........
息子: おいしい!👍
息子はちなみにメープルシロップさえかけてあればおいしいというタイプだ。
それ以降、夫も作ることはなくこちらのホットケーキミックスはしばらくお蔵入りしていたのだが、最近のコロナ禍でShelter in Place中に無視できない存在になって来た。ただでさえ、強力粉は手に入りにくいのだ。
それに、熟れたバナナが主婦に声をかけてくる。直ぐに黒くなるわよ、真っ黒になっても知らないからね!と。
そこで思いだす。日本のレシピには、ホットケーキミックスを使用したケーキやスコーンを作る裏技があるではないかと。
この熊のパッケージデザイン🐻のホットケーキだって、バナナちゃんが入れば🍌テディベア🧸くらいには可愛い味になっちゃうんじゃない?
早速、バターと牛乳と、潰したバナナ混ぜて、ミルクチョコレートとホワイトチョコレートをいれた。
ミルクチョコレートをいれるのは、わかるにしてもホワイトチョコレートまでいれるって、なんだか
お願いだから、おいしくなってね、2種類もチョコレートいれるんだし"って気持ちが透けてわかりそうでやめておけばよかったと後悔した。
時すでに遅し、適当に6等分にして温めておいたオーブンに投入。
焼くこと18分。見事にやけました。
熊から出来たにしては、上出来じゃない?
娘は熊とは知らずに満面の笑みで6個中3個も食べた。息子はいつも通り食べた。夫は普段、炭水化物の塊のようなパンやスコーンはあまり食べないが、熊から出来たスコーンだと知るとノリノリで食べた。
結婚とは、協力して熊をチョコレートチップ入りバナナスコーンにするようなものなのかも知れない。