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長男と12キロの旅

マインクラフト(以下マイクラ)のことを知ったのは数年前でした。
工作やゲームが好きな長男は、絶対にはまるゲームだとピンときました。
どうやって彼にすすめようかなと思っていたところ、任天堂公式の動画を見つけました。

それが「よゐこのマイクラでサバイバル生活」です。

以前からゲームセンターCXが好きだったので、楽しく動画をみました。
よゐこさんは本当に正直で、何をしていいかわからないマイクラの世界にとまどい、動画内で「これほんまに子ども面白いの?」と言っています。
しかし、二人の冒険が進むにつれて、ハラハラドキドキ大笑い。
息子は「やりたい!」と言うようになりました。

そして、ニンテンドースイッチでマイクラをはじめました。

はじめたころは、まだまだ慣れなくておぼつかず、私や夫と一緒にプレイしたりもしていましたが、今では私たちの理解を超える装置を軽々と作っています。
自動ドア、踏切、ジェットコースター、隠し部屋など、そういうものをレッドストーン回路というものを使うことで作れます。

昨年の自粛中には、嵐のコンサート会場を作っていました。
嵐五人が踊っている姿やお客さんを再現したり、ライトアップしたりと、彼のアイデアと、マイクラの自由さに、とても可能性を感じました。

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↑嵐にしては珍しいライブハウス?
画像では伝わりませんが、ちゃんと踊る嵐のみなさん。

私も、一生懸命YouTubeを見て、自動で焼き鳥をつくる機械を作りましたが、大変でした。
作ったのはそれっきりで、いろいろなものを作れる息子を尊敬しています。


また、冒険の旅にもたくさん出かけました。

息子や夫は、どちらかというと家や設備を整えるのを楽しむタイプです。
しかし、私は知らないところに行ってみたくて、ひとりでコンパスを持ってウロウロしました。
(コンパスは自分の生まれた場所を示すものです)

ずいぶん遠くまで行って、コンパスをなくしてさまよったり、知らない村を発見したり、ピラミッドの宝を手に入れたり、魔女に襲われたり、きのこの島を発見したり、いろいろなことがありました。
そして、迷子の私を夫が迎えにきてくれて、やっと帰れると思ったら、目の前で山から落ちて力尽きてしまったり。
現実ではありえない冒険を沢山しました。

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その中でも、息子と一緒に森の洋館へ行ったことが、とても心に残っています。

マイクラの世界には、いくつかの宝の地図があります。
そのひとつに、森林探検家の地図というものがあり、森にある洋館の場所が記されています。
その館は、とても大きく、中は敵だらけですが、お宝があるのです。
よゐこさんの動画にも出てきた(シーズン2の第2話)もので、私と息子は地図を頼りにひたすら歩きました。

しかし、何日も何日も歩いても着かない。
地図で方角はわかりますが、正確な距離は示されてはいません。
「本当にあるんだろうか?」「間違っていないだろうか?」
そんな風に進むゲーム内の日々。
(マイクラは朝と夜が訪れます)

途中で、持ってきた食料がなくなったため、仮の住まいを建てて、小麦を育てパンを作り、食料を確保しました。
時間のロスですが、そうしないと死んでしまうからです。
(マイクラではお腹が減ります。死ぬと、最初の地点か、最後にベッドを使った場所にもどります。)

また、二人でプレイするので歩くペースを合わせたり、深い渓谷は避けて通ろうと話し合ったり、食料を分けあったり、ひとりでゲームするのとは違う楽しさを教えてもらいました。


そして、現実世界でも数日経ち、ついにたどり着いた森の洋館。

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その距離約12キロ。
体感では、果てしなく遠い場所まで歩いて、大冒険をしたと思っていました。
マイクラでは座標がでるのですが、数値1が現実世界の1メートルです。(x,y,z=100,35,300)という感じで、緯度、高度、経度になっているのだと思います。

本当に着いたときは、二人で大きな声をだして手をたたきました。
着いた!
ほんとうにあった!
ゲームだけれど、一緒に探して歩き、そしてたどり着けたことに感動してしまいました。

そして、お宝を手に入れても、また来た道をもどらなくてはいけません。
帰るまでは気が抜けません。死ぬと持ち物を失ってしまうし、持てる量も限られているからです。

でも、帰り道はなんだか足取りも軽く、息子も頼もしく、弓矢を使って敵を倒してくれるまでになりました。


その後も、一緒にネザーといわれる異世界や、エンドという未知の場所も冒険しました。
もう私は、足手まといになるくらい敵も多くて、危険な場所です。
結局私の2Pプレイ画面は、エンドで死んだままになっています。

これから現実世界でも、いろいろとあるだろうけれど、私は息子としたマインクラフトの旅を思い出として、大切にしまっておこうと思う。

彼はあんまり覚えていないけど。

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