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芝生に座り「なでしこリーグ」を楽しむ【ニッパツ横浜FCシーガルズ観戦記 2021/6/5】


「男子サッカー」と「女子サッカー」、わたしにとって、どっちも同じサッカーで、どっちも好き。

女子サッカーを観戦する前、男子サッカーとの違いは何だろう、楽しみ方に違いはあるのだろうか、と考えていました。女子サッカーを2回観戦して出た答えは、「どっちも同じで、どっちも好き」ということでした。それは、男子、女子に限らず、どんなカテゴリーにおいても同じなのかもしれません。

こんにちは。 横浜F・マリノスサポーターの すず です。女子サッカーをスタジアムで初めて観戦したのは、2021年4月に新国立競技場で開催されたなでしこジャパンの親善試合でした。この記事は、2回目の観戦となったニッパツ横浜FCシーガルズvsアンジュヴィオレ広島の観戦記です


2021年6月4日(金)試合前日

雨が激しく降る金曜日の昼休み。土曜日は雨があがるとわかり、女子サッカーを観に行こうと思いました。4月に観戦したなでしこジャパンの試合が想像以上に楽しくて居心地がよく、また行きたいと思っていたのです。日程を確認すると、行けそうな試合が3つありました。

◆ ニッパツ横浜FCシーガルズ 対  アンジュヴィオレ広島(保土ヶ谷公園サッカー場)
◆ 大和シルフィード 対 ASハリマアルビオン(大和なでしこスタジアム)
◆ スフィーダ世田谷FC 対 NGUラブリッジ名古屋(味の素フィールド西が丘)

まだ贔屓のチームがないため、自宅から一番近いスタジアムに行くことにしました。Googleマップで調べ、公共交通機関を使って約1時間で行ける保土ヶ谷公園サッカー場に決定。サッカー場のそばにハングリータイガーがあることも決め手となりました(笑)。

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「あした、なでしこリーグ観に行かない?」
「いいよ!」

誘えば95%一緒に行ってくれる相棒にLINEをして、1分で返事がきました。

チケットは、メインスタンドA席、西側芝生席B席、東側芝生席C席があり、前売券は全席1,000円、当日券は1,500円です。前日ともなると、スタンド席は完売していて、残りは芝生席のみでした。サッカー好きな相棒だけれど、芝生席は嫌だと言うかも……。

「芝生席しか無いんだけど、どうしよう」
「いいよ!」

初の芝生席にちょっとワクワク。なんといっても、前日に思い立ち、観戦できるのは嬉しいです。しかも、お財布に優しいチケット代。現在、Jリーグは入場制限があるため、チケットを手に入れることが難しくなりました。発売日に購入し忘れると、高額な席しか残っていないこともあります。それでも購入できればいいほうで、行きたくても行けない人がたくさんいます。

サッカー観戦に飢えているサポーターが多い今こそ、女子サッカーは、ファンを増やすチャンスなのかもしれません。


2021年6月5日(土)キックオフ前

■スケジュール
最寄り駅のセブンイレブンでチケットを発券
100円ショップでレジャーシートを買う
11:00 横浜駅で昼食を購入
11:30 横浜駅4番バス乗り場からスタジアムへ
12:00 入場
13:00 キックオフ
15:30 ハングリータイガーで食事
徒歩かバスで駅へ(その時の気分で決めることに)

急に誘っても、芝生席でも、「いいよー!」と言ってくれる相棒、オットと一緒に出発!

朝はどんよりとした曇空でしたが、青空が広がってきました。腕に日焼け止めを塗らなかったのを後悔するくらい日差しが強めです。日陰を求めて歩いていたせいか、最寄り駅に着いたところで、チケット発券とレジャーシートを買い忘れたことに気付きました。どうして忘れるのか……。戻るのも面倒だし、横浜駅で手配することに。

横浜駅のセブンイレブンで、チケットを発券し、おにぎりとお菓子とお茶を購入しました。バス停に向かう途中で、レジャーシートを買い忘れたことに気付きます。どうして忘れるのか……(2回目)。

オットは自分の分だけ折り畳みいすを持ってきたとのこと。どうして自分のだけ?

前日まで雨が降っていたので、芝生席は湿っている可能性があります。レジャーシートを入手できなかった場合に備え、フリーマガジン『ホットペッパービューティー』を確保しました。でも、こんなの嫌だ……レジャーシートを広げてゆったり座って観戦したいです。途中のコンビニには無く、ここならあるかもと期待した横浜ベイスターズのショップにもありませんでした。無印良品を覗くと、ブルーシートのような素材で作られた150円の白い大きなショッピングバッグがありました。『ホットペッパービューティー』よりマシかも、と手に取ったところ、「お客様……。こちらは商品をお買い上げいただいたお客様用のバッグでして……」と告げられました。気まずくなってお店を後にしました。

諦めきれず、ヨドバシカメラへ。店員さんに尋ねると、キャンプ用品のコーナーに案内されました。種類も豊富です。どれにしようかと値札を見ると、4,000円、3,600円。た、高い。どれも高いです。しかも大きすぎるし重い……。もう0円の『ホットペッパービューティー』でいいかと思ってしまいます。

えーーーっ、どうしよう。

順に手にとり確認すると、ほどよい大きさで軽いものがありました。これ以上探す時間もないので、2,600円のクルクル巻いて持ち手が付いているColemanのレジャーシートを購入しました。予算の26倍!100円ショップで購入するはずが、高い買い物になってしまいましたが仕方ありません。

既に11時45分を過ぎているので、急いでバス乗り場へ。バスに乗り込むとシーガルズの水色のユニフォームを着た男性がいました。これで迷うことなくスタジアムに行けるはずです。バスに揺られ30分ほどすると登り坂に。公園は丘の上にあるようです。相鉄線の星川駅から20分歩くことも考えていたのですが、バスにして正解でした。

保土ヶ谷野球場前(サッカー場のとなりに野球場があります)で下車し、水色のユニフォームの人についていくと、フェンスの向こうにピッチが見えてきました。芝がきれいだなあ。手前の紫陽花もきれいだなあ。周りは木々に囲まれたサッカー場です。なんか好き

こちらのサッカー場は2002年ワールドカップの時、ドイツチームが練習場として使用したそうです。オリバー・カーン、ミロスラフ・クローゼ、ミヒャエル・バラックもここで練習したということですよね!

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検温をして中に入ると、BTSの『ダイナマイト』が流れるなか、選手がアップをしていました。入り口はメインスタンド側にひとつで、メインスタンド席を通って芝生席へ向かいます。メイン席には屋根がついていて、小雨なら雨をしのげそうな感じです。すでに客席は埋まっていて、ユニフォームを着た人も多かったです。

歩きながらオットがボソッと「おっさん多いね。俺もそうだけど……」

たしかに、圧倒的な比率です。圧勝です。全席見渡したわけではないので、あくまでもパッと見た印象ですが、子どもと女性はわずかで、学生とおぼしき人は見当たりませんでした。噂どおりか……。でも、客層にこだわらなくてよいと思うのです。サッカーが好きな人、スポーツ観戦が好きな人が集まるスタジアム、それでいいのではないでしょうか

芝生席に向かう途中に、シーガルズの売店がありました。横目で見ただけですが、タオルマフラー、選手の缶バッジ、ペットボトルの飲み物がありました。他のグッズもあったかも。

コーナーからゴール裏が芝生席になっていて、ゴール裏には選手の横断幕が掲げられスタジアムに彩りをそえています。木陰に買ったばかりのレジャーシートを広げマイシートを作りました。昨夏よりJリーグはゴール裏も含め全席指定となっているので、その日の気分で好きな場所で観戦できる、それだけで自由を感じます

レジャーシートが欲しかったのは理由があります。ポーランド ワルシャワを訪れたときのこと。ワジェンキ公園で無料の青空ピアノコンサートがあったのですが、ピアノのそばでベンチに座って聴く人、木陰にレジャーシートを広げ寝そべって聴く人、自由に楽しむ姿を見て、羨ましかったのです。サッカー観戦で同じようなことが出来て、わたしは満足です!

あぁぁ、気持ちいい。

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13時 キックオフ

太鼓の持ち込みは禁止なのか手拍子のみの応援です。ボールを蹴る音、選手の声、監督の声がよく聞こえます。ボールを蹴るバシッという音が、男子の選手とあまり変わらないような気がしました。

カッコイイ!カッコイイよーーー!

ひとつひとつのプレーに心のなかで叫んでいました。

ゴール裏で芝生に座って観ているので、偏った感想かもしれませんが、前半は、広島の18番 竹ノ谷好美選手に手を妬いている感じがしました。

ベンチの選手がアップを始めると、リラックスして観戦しているのが申し訳ないと感じるくらい近いです。惜しいシュートがあると、みんなで「あーーっ!」って頭を抱えるのが、サポーターと同じで親近感がわきます。ふとした仕草がかわいい。

カッコイイ!かわいい!カッコイイ!

みんなカッコイイ!

後半、惜しいシーンがたくさんあったのですが、決めきれず0-0で終了しました。見ごたえのある楽しい試合でした。どちらのサポーターでもないから、引き分けでも楽しいと言えるのでしょうが、楽しかったです!

6番 權野貴子選手、13番 内田美鈴選手、20番 小原由梨愛選手が、気になりました。

女子サッカーをスタジアムで観戦するのは2回目ですが、わたしはどちらも同じように楽しめるなと感じました。

いまのプレー良かったな、かっこいいなとか、スタジアムの雰囲気好きだなとか、スタグル美味しいなとか、マスコットかわいいなとか、いつも瞬間を楽しんでいます。そんな楽しみ方だから、男子サッカーとの大きな違いを感じることなく、どちらも同じように好きと感じたのかもしれません。


スタグルの販売は無かったようですが、サッカー場のすぐ横にはカフェがあります。帰り際に、テイクアウト用のメニューが掲示されていることに気付きました。芝生に座ってハンバーガーを食べながら観るのもいいですよね。

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試合後のお楽しみ

そして、サッカー観戦後のお楽しみは、「ハングリータイガー」です。サポーターが静岡に遠征すると「さわやか」のハンバーグの写真があふれますが、横浜のハンバーグといえば「ハングリータイガー」です。

昼食でもなく、夕食でもなく、どちらかといえば、おやつタイムですが、ハンバーグにスープ、サラダ、ごはんorパン、ドリンクが付くスペシャルセットを注文しました。

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混ぜもの一切なしの牛肉100%、ごろんと肉を丸めただけのラグビーボール型のハンバーグを炭火で焼き、熱々の鉄板で提供するスタイル。お客様の目の前でソースをかけ、最後の仕上げをおこなう、その ジュッ ジュッ ジュワ~ とソースがはね、シズル満点のハンバーグこそ『ハングリータイガー』のオリジナルだったのです。
現在日本中でよく見られる、このハンバーグのスタイルの正真正銘の『元祖』はハングリータイガーなのです。

ハングリータイガーWebページ(https://hungrytiger.co.jp)
「ハングリータイガーの歴史」より

熱々のハンバーグをひとくち、もうひとくち。よく炒められた飴色の玉ねぎをひとくち。牛肉100%のハンバーグと添えてある野菜を交互に食べ、ときどきパンを食べ、あっという間に食べ終わりました。ふぅ。おなかいっぱい。

少しでもカロリーを消費したいので、17分歩いて相鉄線の和田町駅から帰ることに。

初めて訪れるスタジアムで観戦し、サッカー観戦がなければ行かないであろう駅に行く、家から1時間ほどの場所ですが、それだけで遠征気分を味わえました。

次回、観戦したら、またレポートします。


女子サッカー観戦前に考えていたことは、こちらの記事に書いています。




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すず
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