メイク嫌い23歳がナチュラルコスメに救われた話
2020年に、趣味という括りで一番お金を費やしたのはこのジャンルで間違い無いと思う。
本当にお世話になったし他の人にも発信したいので、私がナチュラルコスメを使ってどんなふうに変わったのか書き残しておくことにする。
ちなみに、一般に肌に優しいコスメはナチュラルコスメ、オーガニックコスメ、ミネラルコスメなどいろんな括りや呼び方がある。
とりあえず、この文章のなかでは、「コスメキッチンで売っているような肌に優しめのコスメ」というゆる〜い意味で「ナチュラルコスメ」という言葉を使っているのでご了承ください。
なお、コスメオタクではないので含有物などについてはあまり詳しくないです。ごめんなさい。
きっかけ
きっかけは2020年夏。就職活動がひと段落し、コロナの第一波も落ち着いたので、久しぶり1人でどこか出かけようと思い、メイクをするために鏡の前に座った瞬間、気づいた。
「私の肌ボロボロ過ぎない……?」
元から肌が弱い方ではあって、高校生以降はストレスが溜まったときにはいつもニキビに悩まされていた。母はアトピーだったし、体質的にも仕方なかった。
でも、そのときは特にレベルが違う荒れ方だった。コンシーラーでも隠しきれないニキビ、おでこや鼻は脂っぽいのに頬はパリパリに乾燥しているし、そもそもあらゆる化粧品をつけると肌が痛痒い。
でも、メイクをしなきゃいけない場面は当然あるしどうにかしなくては……と助けを求めたのが、ナチュラルコスメだった。
とりあえず、ルミネの中に入っているコスメキッチンに行って、ナチュラグラッセというブランドの石鹸で落とせる下地、パウダー、チークを購入し、使ってみることにした。
最初の感想(2020年7月)
薄付きすぎてメイクしてるか分からないんですけど!?というのが最初の感想。
いや、ナチュラルとは聞いていたけれど、こんなに薄かったらコンプレックスの隠しようがないじゃんか。どうすりゃいいんだ。
結局のところ、こういう化粧品はもともと肌の綺麗な人がナチュラルな気分を味わいたいがためにあるのかもしれないな、と悲しくなった。
まあ、美は一日にしてならずという言葉もあるし、ラッキーなことに友達と会う用事も控えめな時期だったから、とりあえず継続して使ってみることにした。
余談だが、このトライアル期間に一回だけ美意識が高い友人と遊ぶことがあり、後からその写真を見返したときに自分だけほとんどすっぴんに近い芋女(しかも肌荒れてる)で本当に悲しくなった。今でも思い出すと悲しくなる。
変化?(2020年8月)
使い始めて1ヶ月、少しだけ変化を感じる様になった。
このベースメイクなら、つけても顔が痒くならない。
そもそも以前がおかしかった。どの下地をつけても顔(特に頬)が痒くて触ってしまう。それが原因でニキビになる。メイクは肌に蓋をしてる様なものだから不快感は仕方ないと思っていたけれど、よく考えたらそれを我慢してメイクするのって全然楽しくないし修行みたいだよね。
私がメイクを好きになれない1番の理由はこれだった。苦しい思いをして時間をかけてメイクするのなんてやめたいけれど、大学生になるとメイクしてるのが当たり前になるから嫌でもやらないといけない。最悪だった。
それが緩和されただけでも、メイクへの嫌悪感が少し減った。
ただ、この時期はまだ「肌に負担をかけないメイク」ができるようになっただけで、肌そのものの変化は感じていなかったので、鏡を見るたびに気分が暗くなるのは変わらなかった。
この時期から、肌の変化を記録で残すために、すっぴんの自分の写真を定期的に撮ることを始めた。
肌環境の変化?(2020年10月)
使い始めて3ヶ月くらい経つと、肌環境にもようやく変化が見え始めた。
ニキビ跡は未だに目立つけれど、新しいニキビが出来づらくなった。
新しいニキビができる前の無色のしこりあるじゃないですか。メイクの時はあれが一番不快だったんだけれど、それがなくなった。
このまま使い続けたら肌が綺麗になるかもしれない、と希望を少しだけ抱けるようになった。
ただ、赤いニキビ跡が全体的に目立つのはまだまだ恥ずかしくて、すっぴんを見られるのは嫌だった。
あと、生理前〜生理後のホルモンバランスの崩れにあらがうことができず、肌環境はよくなったり悪くなったりの繰り返しだった。
インナーケア?(2020年11月)
ナチュラルコスメを使い始めて3ヶ月経ったころ、あまり肌環境の改善が見えにくくなった。スランプというやつだろうか。
ここで、自分の生活習慣を見直し始めた。
もっと早くやれよ、と思った人もいると思うけれど、そもそも私の生活習慣はかなり良い方なので直す必要がないと自分では思っていた。3食きちんと食べるし、野菜が大好きなので毎日サラダを食べているし、睡眠時間は長めでとんでもない夜更かしはしないし、10年間運動部だったので運動の習慣もある。水分もちゃんと取っている。
この生活習慣と、極限まで薄く肌に優しいメイクを兼ね備えていても、まだダメなのかと悔しい気持ちでいっぱいだった。
そこで、ダメ元で他に何を直すべきなんだろうと思って色々調べていたら、一つ「これはやっていない」と思い当たることがあった。
それは、身体を温めること。
野菜は好きだけど生野菜で身体が冷えるものばかり食べているし、暑がりだから風呂上がりは秋でもTシャツだし、水分はガバガバとるけどキンキンに冷えたお茶だった。
これを全部直した。なるべく暖かい料理を作るようにした。「首」とつくところをしっかり温めるようにした。気づいた時に白湯を飲むようにした。
この戦略が功を奏したのか、ニキビが出来ても治るのが早くなった。また、ニキビ跡の赤みも少しおさまってきたと感じるようになった。ニキビ跡の方にも効果が出てきたのはこの時期が初めてで「やっとか…」と思ったけれど、続けていてよかったと思った。
あと、気持ちの変化もあった。自分がストレスに感じない程度に、身体に優しい生活をしようと思った。いわゆるチートデイのような食生活をするのは人付き合いでもなるべく避けようと思ったし、衣服も肌に優しいものを着るようになった。
あれ?(2021年1月)
ナチュラルコスメを使い始めて5ヶ月、インターケアを始めて2ヶ月。いつも通りメイクをしているある日の朝に、ふと気づいた。
あれ?全然メイク薄くないじゃん。
7月に初めてナチュラグラッセのベースメイクセットを使ったときは、薄すぎて話にならないと思った。
でも、今は違う。同じコスメを使っていても、ちゃんと「メイク」がされている。肌の色が均一になっている。肌のくすみを飛ばしながらも、ナチュラルで上品な肌に仕上がっている。
そして、メイクをしていても肌は軽くて違和感が全くない。
本当に嬉しかった。
やっとのことで、ここまでくることができた。
多分、肌荒れに悩んでない人から見たら、私の肌はまだまだ綺麗とは言えない。ニキビ跡があるし、毛穴が目立つし、くすみもある。
でも、ナチュラルコスメで肌のコンプレックスをカバーできるくらいのレベルになれたこと、メイクをしていても肌に違和感を感じないこと、何より、メイクを楽しめている実感があることが嬉しかった。
私が上に書いたようなこと全てがこの結果に繋がっているかは分からない。もしかしたら、別の要因で肌が綺麗になったのかもしれない。
それでも、自分がアクションを起こして自分の一部を変えることができたということ自体がめちゃくちゃ嬉しかった。
ナチュラルコスメのすすめ
最初は肌を綺麗にするために使い始めたナチュラルコスメだったが、意外と他のメリットもあることに気づいた。
まず、流行のコスメに振り回されなくなる。
コスメの守備範囲を決めていないと、いわゆるSNSバズコスメのようなものに物欲が毎日振り回され、メイクボックスが流行りのコスメでパンパンになりがちだ。
でも、ナチュラルコスメのブランドからしか選ばないと決めておけば、選択肢が少ないので多少は物欲が抑制される。しかも、お値段もちょうど良く高いので、ちゃんと吟味してから買うようになる。
もちろんナチュラルコスメのブランドもいろいろあるし、プロモーションも魅力的なので欲しいものはたくさんあるけれど……ジャンルが絞られていないよりはだいぶ楽だと思う。
あと、コスメキッチンの店員さんの対応が、どの店舗でもめちゃくちゃ素敵。
プチプラは気軽に買えるがBAさんのタッチアップが出来ないので、合わない色を買いがち。一方で、デパコスは強い香水の匂いがするバチバチに強いメイクをしたBAさんと対面するのが精神的にしんどい。あと、絶対何か買わなきゃいけないムードになるのもしんどい。私だけかもしれないけれど。
そんな私にとって、コスメキッチンの店員さんの対応は女神様のよう。
店内をぶらぶらしてるときは基本的に軽く挨拶してくれるだけだが、商品の前で立ち止まっていると「何がお探しのものはありますか?お手伝いします」と声をかけてくれる。商品そのものの宣伝じゃないっていうところが素敵だなといつも思う。押し売りじゃなくて、お手伝いなんだって。
急いでいるときや1人で見たい場合は「大丈夫です」と言っちゃうんだけど、「わかりました、また何かあったらお声掛けくださいね」とすぐ引いてくれる。
ちょうどいい温度感の接客だ。大好き。
余談だが、SNSを通したナチュラグラッセというブランドへ感謝の気持ちを伝えたら、律儀にご返信いただいた。こういう心遣いが嬉しい。
私とデパコスの付き合い方
とはいえ、時には憧れのデパコスに手を伸ばすこともある。
アイシャドウやリップのようなポイントメイクは、やっぱり発色やラメの粒という面で、デパコスの華やかさに敵うものはない。パッケージもかわいくてテンションが上がる。ただ、ナチュラルコスメに比べて、肌に付けた感じが重い。
だから、私は日によって使うコスメを分けている。
一日中家にいる日は、ナチュラルコスメのベースだけ。日焼け止めとブルーライトカットの効果もあるようなので、一応軽めにつけておく。
一人で近くまで外出する日は、ナチュラルコスメのベース+ナチュラルコスメのポイントメイク。ナチュラグラッセのオレンジのアイシャドウとトーンのリップを使うことが多い。眉毛はプチプラ。基本マスクなのでハイライトとかチークは省略することもある。リップも隠れちゃうけど気分的に塗る。
気合を入れて人に会ったり都心まで出る日は、ナチュラルコスメのベース+ドラッグストア orデパコスのポイントメイク。アイシャドウはエクセルとコスメデコルテとアディクションがお気に入り。ブラウン、ピンク、オレンジ、テラコッタの4パターンかな。こういう日はちゃんとハイライトとかチークとかノーズシャドウもする。
デパコスリップは、なんだかんだイブサンローラン。イブサンローランのピンクベージュが絶妙すぎて、タッチアップでいろんなところのものを試してみても結局ここに戻ってくる。
まとめ
こんなわけで、私はナチュラルコスメに救われてメイクが好きになった。
自分の肌に自信が持てない人、メイクが嫌いだけど仕事柄やらなきゃいけない人、少しでも肌にメイクがずーんと乗っかってる感覚を減らしたい人はぜひ試してみて欲しい。
多分、何かが変わると思う。
具体的に使っていたコスメを知りたいという方がもしいらっしゃったら、コメントをいただければもう一本記事書きますのでお気軽に!
おわり。
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