UNISON SQUARE GARDEN PROGRAM 15th
今日は、長いよ〜(パクリは良くない)
今回もライブレポっていうか自分のための備忘録ですね。
この日は、本当に感動して胸がいっぱいになってしまったので、ステージ上の風景をあまり覚えていない。
ユニゾンのライブでこういう気持ちになるのは珍しい。だって彼らのライブはいつも『かっこいい』が一番に来るから。
自分たちの魅力をやりたいように存分にぶちまけて、「じゃ、また興味があったらくれば?」みたいな感じで帰っていくのがいつもの感じ。いい意味で自分勝手なバンドだ。
でも、15周年記念ライブである昨日は、少しだけ違った。
ユニゾンのメンバー、スタッフ、大阪の802の皆さん、その他関係者、そして私達お客さんの間にある見えないつながりを、ユニゾンがライブを通して描き出してくれたような気がしている。
沢山の人達がユニゾンの記念日を祝い、ユニゾン3人がそれにしっかり音楽で答えていくという、素敵な双方向の関係が昨日のライブにはあった。だから本当に感動してしまったのだと思う。
まずセトリ👇
お人好しカメレオン
シャンデリア・ワルツ
君の瞳に恋してない
流星のスコール
instant EGOIST
リニアブルーを聴きながら
Invisible Sensation
8月、昼中の流れ星と飛行機雲
セッション
オトノバ中間試験
カウンターアイデンティティ
Catch up, latency
プログラムcontinued (15th style)
黄昏インザスパイ
春が来てぼくら
MC①
水と雨について
harmonized finale
cody beats
10%roll, 10% romance
ドラムソロ
天国と地獄
fake town baby
徹頭徹尾夜な夜なドライブ
シュガーソングとビターステップ
MC②
さわれない歌
桜のあと
オリオンをなぞる
センチメンタルピリオド
アンコールなし
なんか、あれだね。
歌詞に力を感じてしまうような曲が多いなあって、改めて振り返ると思うね。
初っ端のお人好しカメレオンは本当に驚いた。
当時アルバムに入れるのを反対されていたけれどどうしても入れたかった曲で、ライブではやらないだろうみたいな話を聴いたことがあるから。
この曲は珍しく歌詞がストレートで、訴えかけるような強さがある。
最低でも半数は見放していく
僕の手を掴むのか
別に構わないけど
拍子抜けする準備と
いつでも帰れる準備はある?
こんな歌詞を15周年記念の一曲目に聴けると、彼らから私たちへのメッセージみたいに聞こえてしまう。深読みおばさんなので。
僕は僕のために そう例えば僕はそう
だから 君のために君はいるんだよ
斎藤さんのMC②を聞いてからここを思い出すと、つながりを感じなくもない。
僕は僕のために、だから君は君のためにっていう温度感が素敵だ。
ここからのシャンデリア・ワルツの盛り上がり方は尋常じゃなかった。尋常じゃなさすぎて私のボディバッグの紐は早くもここで千切れた。ここからはクラッチバッグ状態。
そして君の瞳に恋してないで一気に多幸感溢れる雰囲気に。
あと、天候が天候だっただけに
嵐の中濡れるくらい
構わないからバスタオルは任せた!
でグッときてしまった。嵐吹き飛ばしたね。
そこから、流星のスコール、エゴイスト、リニアブルー、インビジでしっかり盛り上げたあとに、しっとりと始まった8月、昼中の〜(略)がとても綺麗だった。
前三曲がテンポよくパキッとした曲だった分、この曲のハイトーンの当て方がすごく丁寧で美しいなあって思った。
『私は、ごめん、ふわふわ』の部分とか。
そしてみんなお待ちかねのオトノバ!
最初のイントロでオトノバだって全然分からなかったんだけど、なんか違った?不思議に思っているの私だけ?
「斎藤に任せといて」で田淵が斎藤さんの裏に回ってちょこちょこしてるの可愛かった。本当に遊びゴコロある曲で好きだなあ〜
カウンターアイデンティティをライブでお目にかかったのは初なんだけれど、これサビ裏のコーラス超カッコいい。あと一つ一つのフレーズがキレッキレでカッコいい。『少し黙ってよ』でゾクっとする。
次はレイテンシー。イントロがめちゃくちゃぶち上がる。最新シングルをこの中間の位置に入れてくるあたり、全部の曲に自信があるんだなあと感じられる。
で、ここからですよ。
次々に涙腺を刺激する曲が投入されてどんどん前が見えなくなっていったのは…
まずプログラムcontinued。
とりあえず飽きるまでやるっていつも言ってる田淵が、
一瞬も 飽きちゃいないからさ
人生を譲る気がないんだ
という歌詞を、四年前も今も書いてくれることの心強さったらないよ。付いて行くよ。付いてこなくてもいいよって言われても一生付いて行くよ。
『今日くらいは 祝ってくれないかな!』
という歌詞に、観客が歓声を上げて答えたのも最高だった。もちろん盛大に祝うよ!そのために24000人が集まってるんだから!
次、黄昏インザスパイ。日の暮れ具合がぴったりすぎる。
一番の弾き語りパートの斎藤さんの表情が、なんだか泣き出しそうな顔をしていて、心がギュウウっとなってしまった。
なんか昨日の斎藤さんはいつもよりも感情が表に出てた感じがする。当たり前か。
そして、春が来てぼくら。
2番の展開にはいつも鳥肌が立つ。
筆を躍らせる僕らは
この時を止めてしまいたくなる
笑顔が溢れて 見たことない色になって
視界に収まらないから
出来上がるページを見る誰かのためを想う
そんなんじゃないよね
今じゃなきゃわからない答がある
「わからない」って言うなら 「ざまみろ」って舌を出そう
ここで涙せずにいられなかった。
ユニゾンの曲中で三本の指に入るくらい好きな歌詞。
ここで過去の煽りイジりMC①を挟んで、インディーズ時代によくやっていたという水と雨についてが続く。ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャーというリズムが気持ちいい。
ハモナイ、codyはまさか聴けると思っていなかったのでびっくり。10%は安定感ある。
夜が明けないのを
誰かのせいにしてるやつは
もうどっか行ってしまえ
codyで地味にずっと気に入っているフレーズ。
で、やっときましたドラムソロ!
貴雄が月を支配していた……凄かった……無敵……(月がサブリミナル効果っぽくてニヤニヤしたのは内緒)
ドラムソロで熱気を最高に上げてからの天国と地獄、fake town baby、夜な夜な、シュガビタの畳み掛けは本当に凄かった。私含め周りの人みんな踊ってた。自然に身体が動くってこういうことか!って感じ。ここの20分間くらいは体感一瞬だった。ずっと踊ってた。これぞ、ライブの経験だ。
ここでMC②。正確な文言は、ナタリーの記事をご覧いただければと思う。↓
https://natalie.mu/music/news/341487
グッときたポイントはいくつかあるけど、やっぱり普段話さない二人の言葉はガツンときた。
「俺は欠けている人間だけど、才能がある二人は俺に何かあると思って見捨てないでいてくれた」と二人への感謝を口にする貴雄の表情は、とても優しかったのを覚えている。二人は嬉しかっただろうな。
そして「いや、今日のライブ手応えしかないわ!」「ドラムソロ、バケモンでしょ!?」と誇らしげに話す貴雄を見て、本当に頼もしく思った。鬼才のソングライター田淵の楽曲を曲として成り立たせているのは、間違いなくドラムの力だと思っている。「ドラムは料理の器にすぎない」って言ってたけれど、そんな程度じゃないよ。個人的には、素材にいろんな方法で熱を加えて料理として成り立たせる、火みたいな存在だよ!って思ってた(文字に起こすと恥ずかしくなってきた)
次に田淵。言ってくれた言葉と表情が全てを語っていると思う。
「UNISON SQUARE GARDEN っちゅうのはすげぇバンドだな!」「今日はよく来た!」
目には涙が溜まっていて、それを堪えているように見えた。本当に、その時思ったことが言葉に溢れてきているんだろうなと思った。もしかしたら他に話すことを考えてきたのかもしれないけれど、ライブの途中に出てきた言葉が一番の本心を表していると思う。
順番が逆になるけれど、やっぱりこのバンドのフロントマンは本当にしっかりしているなと思う。「愛すべき他人」であるバンドとファンの間の関係を、近づけすぎないよう、でも遠ざけないように保ってきてくれたのは彼だと思う。
「僕たちのことを好きな人のことはできるだけ大切にしたい」「そのための方法は、自分たちのためだけに音楽をやること」
これが、10周年からの5年間の答えであり、これからの5年?10年?15年彼らがバンドを続ける意味なんだろうな。
このMCのあとに、さわれない歌。
もしも僕が君の前まで来て
何かできることがあるとしても
この手は差し出さない
きっかけは与えたいけれど
全然私たちファンとは距離を詰めてくれないし、優しくないけれど、それでも、ちょっとずつでも進んでいく勇気をくれる歌だなあと思う。
それでも君が手を伸ばすのなら
何度でも伸ばし続けるのなら
その答えthat is true, that is true
誰にも邪魔できないよ きっとね
気づいたらボロボロ泣いてた。
自分でも引いた。初めてライブで泣いた。
「ちょうどいい温度感であれ」と歌う彼らが、この日だけは少しだけ、もちろん演奏を通してだけれど、こちら側に手を伸ばしてくれたような気がする。某ベーシストには勘違いするなバカヤローと思われるかもしれないけれど、でも、この日は、そう思えてならなかった。
その後の桜のあと、オリオンは視界がぼやけてほとんどステージが見えなかった。普段はあまり歌詞の深さを気にせず楽しく聞いていた二曲だけれど、改めて聴いてみるとキラーフレーズが多くていい歌だなと思う。
「僕がいて あなたがいて」の「あなた」を力強く歌ってくれたのも、思い込みかもしれないけれど、嬉しかった。
「15周年、お疲れ様でした」と斎藤さんが短く挨拶して始まったラスト一曲は、彼らの1stシングル、センチメンタルピリオド。
15周年までこの曲を連れてこられて良かったね。そんな気持ちで聴いていた。
メンバーも観客も、終わっていくお祭りの最後を惜しむような、でもやりきったような表情だった。
メンバーがステージから降りてしばらくすると、ステージ後ろから花火が上がる。
連続して上がる花火の意味を理解した観客は、順番に1周年、2周年と数を数える。
15回目の花火は、これまでのものよりも高く上がって、大きく弾けて、本当に綺麗だった。
大阪まで来て良かった。本当に良かった。
彼らの5年間と、これからの決意と、彼らの音楽を聴いてくれる人への感謝と、メンバーそれぞれへの感謝が24000人を魅了した、特別な夜だった。
15周年、おめでとう。
お疲れ様でした。
またライブ行くぞー!!!
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