【レポート】CMX Connect TOKYO #04 オンラインイベントの目的を再考する
9/5(土)にオンラインで開催した「CMX Connect TOKYO #04」に参加しました。
テーマは、「オンラインイベントの目的を再考する ~企業で活躍する実践者に学ぶワークショップ~」。
前回に引き続き、イベント準備や当日のサポートもさせて頂きました!
当日の内容が学び深いことはもちろん、テーマ検討から参加できたことで学びが深まりました!
運営に携わることで学べることもたくさんありました。その学びについても、共有したいと思います!
運営のTIPSを全て公開するのも「CMX Connect TOKYO 」の良いスタンス!!
テーマ設定の背景
運営チームでテーマについて検討をしました。
テーマを考えていく前に、CMX Connect Tokyoのスタンスを小野さんから共有頂きました。
以下の2点です!
①コミュニティマネージャーという職種の普及
②安心して情報交換できる機会づくり
これを意識してテーマを考えていきました。
ポイントとなったのは、コロナによって進んでいった「イベントのオンライン開催」。
今まではリアルな場でのイベント開催が多く、オンライン上でのイベント設計に悩んでいる運営者も多いよね、という話になりました。
オンラインイベントなかでも「ファシリテーターのTIPS」「オンラインツール」「コミュニティマネージャーの役割」など、さまざまなテーマ案があがりました。
どれも重要で気になる内容ですが、どの内容も「イベントの目的」によって変わるよね、という話になりました。
そこで、まずは「何のためのイベントなのか?」というイベントの目的について考えていこうとなり、今回のテーマ『オンラインイベントの目的を再考する』に決まりした。
イベントが定例化してくると、ついつい開催することが目的になりがちなので、「そのイベントは何のために開催するのか?」などイベント設計について学びを深めていけたらと考えました。
第1部 トークセッション 藤本あゆみさん
第1部では、CMXの提唱する「コミュニティのエンゲージメントを高めるフレームワーク」の紹介後、ゲストスピーカーである藤本あゆみさん(at Will Work代表理事 / Plug and Play Japan執行役員CMO)の体験談、オンラインイベントの目的や工夫について話を聞きました。
CMXが欧米のコミュニティマネージャーにヒアリングを重ねて作った「エンゲージメントサイクル」のフレームワーク。
持続的に繁栄するコミュニティにしていくためには、参加メンバーのエンゲージメントを継続的に高める必要があり、参加メンバーは4つのステップを経て、よりコミュニティにコミットしていく。
コミュニティマネージャーは、参加メンバーにこの4つのステップをスムーズに進んでもらうことがポイントになります。
4つのステップ「アイデンティ」「信頼」「参加」「賞賛、報酬」について深堀り。
学校の例があることで、理解が一気に進みました。
たくさんある学校行事もそれぞれ目的があり、一年を通して行事を体験することで、学校へのコミットが深まっていく。
とてもわかりやすい良い例でした。学校ってすごい。
さすがです。良く考えられていますね。
藤本さんの具体的なお話で、4つのステップについての解像度が上がりました!
それぞれのステップについてお話頂いた内容は以下になります。
1.アイデンティティ
オニオンモデルで分解してレイヤーごとに考える。「興味はあるけど応募しない」など。
それぞれのレイヤーに合わせて、アクションを考えていく必要がある。
ターゲットは「新しいことが好きで、早いスピードで挑戦したい人」と具体的にする。
2.信頼
運営側の顔を出すことが大事。ブランドはあっても顔が見れないと不安になる。
参加者は、誰がやっているのかを重視している。
「何をしたくて、どんな人が集まっているか?」の共有がとても大事。
3.参加
ここでしか出来ないことがあると良い。
参加の仕方も複数用意する。
4.賞賛、報酬
内因性が大切。
受賞者のインセンティブを設計している。
受賞しなくてもイベントで発表するだけで、商談のチャンスが増えるなど、得られるメリットがある。
もう一つのフレームワークは「Commitment Curve」。
時間の経過とともに、メンバーのコミットメントが上がっていき、行動が変化していく。
先ほどの4つのステップをぐるぐると回していくことで、メンバーのコミットメントをあげていく。
そのため、コミットメントのレベルに合わせてイベントやコンテンツを設計する必要がある。
ここでも学校を例に説明がありました。
一つ一つの学校行事も、学年(コミットメント)毎にざまざまな関わり方を用意してあることがわかります。
自然とコミットメントが上がるように設計されている学校。
イベントでは「学校最強説」が誕生しました!
コミュニティ運営で困ったときは、「学校ではどうなっているだろう?」と考えてみるとよいかもしれません。
今回扱ったフレームワークの詳細は、以下の記事になります!
気になる方は、是非!
https://cmxhub.com/the-cmx-community-engagement-cycle/
第2部 miroを使ってのワークショップ
「CMX Connect TOKYO 」の特徴でもあるワークショップ!
聞いて学ぶだけでなく、実際に考えたり、他の参加者の話を聞くことで、さらに理解を深めることができます。
今回は、miroというツールを使いました!
オンラインツールを使いこなすことも、コミュニティマネージャーの仕事の一つ。
とはいえ、なかなか運営しているコミュニティでは試しづらいので、こういった機会にいろいろなツールに触れることができるのはとても嬉しいですね。
先ほどの4つのステップに合わせて、実施したことあるイベントを書いていきます。
次に、それぞれのイベントで意識したこと・気を付けたことを書いていきます。
その後、同じグループになった参加者で順番に書いた内容について話していきます。
CMXの参加者は実際にコミュニティを運営している方や準備中の方が多く、実体験が聞けるのはとても勉強になります。
参加者全員で、一つのページに書き込みことができたため、他のグループの様子が伺えるの良かったです。
オンラインでグループワークをする場合は、Zoomのブレイクアウトルーム等を利用することが多いと思います。
そのときの課題の一つとして、「他のグループの様子がわからない!」がありますよね。
リアルなイベントでは、自然と他のグループの盛り上がりがわかったり、話が聞こえたりすることで、自分のグループも進めやすくなります。
また、司会進行の人も様子をみながら、時間調整や補足説明ができます。
そのため、今回のように、全員の意見を一つのページに集めることで、オンラインでの課題を少し解消することができたと思いました!
miroのポイントや今回のワークショップを行うまでの歴史は、一緒に運営をさせて頂いたmiroマスター菊池さんの記事にあります!
もともとmiroマスターだったわけではなく、今回のためにいろいろ調べて頂き、たくさんのmiroのTipsを提供してくれました。
本当にありがとうございます!!
運営の振り返り
今回は、CMX Connect TOKYO代表の小野さんをはじめ、WeWorkの直野さん、SMNの菊池さんの4名で、いろいろ検討しながら準備を進めていきました。
準備を通して感じたことは以下の3つです。
①運営に携わることで学びが大きい
②準備はたくさんある
③伝えることの難しさ
運営に関わることで、テーマについて考察したり、伝えやすさの工夫を考えたり、ツールの使い方を学んだりと学びがたくさんありました。本当にやってよかったです。
良いイベントにしようと考えるほど、打ち合わせ回数など準備は増えていきます。
運営をする上では、それでもやりたいと思える熱意が必要だなと思いました。
また、伝えることの難しさも感じました。
良いフレームワークだとしても、初めて見る人に限られた時間で伝えることは簡単ではないです。
伝え方を考えたり、ワークショップへの落とし込みを考えたり、とても勉強になりました。
総じて、学びの多い楽しいイベントでした!!
ご参加いただいた皆様、当日協力してくださったメンターさん、本当にありがとうございました!
恒例の種明かしは以下になります!
次回は10/24(土)9:30~です!
早くも次回が楽しみ!
以上です。
ありがとうございました!!