ランニングシューズの話
前回は「ヴェイパーフライに規制が入るの?」的な話をしましたが(その後、東京マラソンにはヴェイパーフライよりももっとヤバいモデルが投入されるというニュースが飛び込んできましたけど)、今回は自分が愛用しているランニングシューズについてのお話。
前職の(ぽっちゃり体系の)先輩と走ったらボロ負けしたので、このままではいけない!と思ってランニングを始めた、というのを以前書いたんですが、正直な話、運動靴なんてどれもそんなに性能変わらないでしょ?と思ってました。
ところがどっこい。
スポーツショップでちゃんとした「ランニングシューズ」を選んで履くのと、素人が適当に選んだそこらへんの靴を履くとでは、同じ距離を走るのでも身体(特に足腰)にかかる負荷が大違い。そしてほとんどの場合、アスファルトの上を走ることになるので、「ビギナー」用のランニングシューズの場合は特に、地面からの衝撃を足にそのまま伝えないように、シューズのほうで様々な工夫がなされています。
スポーツショップでお勧めされたのはASICSのGT-2000だったんですが、ビギナー用とされるモデルでも、普通の靴と違って工夫されている点が多々あるのですが、それは下記公式サイトのとおり。
ちなみに、初めて陸上競技の大会に参加したのは小学校4年生の時。家庭の事情で愛知県を一時的に離れて沖縄県の小学校に通っていたんですが、そこでリレーの大会がありまして、そこで4継のメンバーに選ばれてしまいました。リレーは短距離なので、当然スパイクを着用することになるんですが、そこでたまたま手に取ったのがASICS。
試合当日の予選でそのスパイクとともに走ったら、大外レーンだったけれど最後まで逃げ切って、結果、組で1着のフィニッシュだったんです。ただ、タイムレースだったのと、肝心のタイムはそんなに速くなかったので、組1着なのに決勝には行けなかったというオチはつきましたが、陸上競技で最初に1着になった時に履いていたのがASICS。
それ以来、中学で陸上部に入って高校3年の初夏で引退するまで、ゲン担ぎの意味も込めて、練習用で使うシューズもレース用のシューズも、ずーーーっとASICSだったわけです。高2の秋の新人戦で思いがけず予選落ちして、終電が迫る頃合いまでチームそろって反省会とか、なかなか思うような結果が出ないときもあったけれど、幸運にも怪我だけは避けて通ってきました。
なので、30代になって再び走り始めた時も、最初はASICSが足元を支えていたわけです。が、2017年ごろにTwitterでフォローしている陸上長距離のトップランナーが、「これはいいものだ」と一時期やたら推してくるシューズがありまして、ちょっと気になって履いてみたのがこちら。
ナイキのエアズームペガサス34。初めて走った時に、足の中でも特に負荷がかかる踵と母指球のあたりに重点的にクッションが効いていて、「何だこのシューズは?!」とショックを受けました。
今見ると全体的にちょっとモッサリしている感があるんですが、ペガサスシリーズは毎年のようにバージョンアップしてまして、現行のモデルはナンバリングが36。どこかのヴェイパーフライみたいにカーボンプレートは内蔵されていませんが、2世代目のヴェイパーフライやズームフライを開発するときに培った技術が、上手いこと落としこまれているなあと感じる一品です。
私の走力だと、1キロ6分を超えてゆっくり走るときでも、1キロ4分半ぐらいの無酸素運動に近いランニングでも(心拍数はだいたい170越え。ガーミンなら確実にレットゾーン)それほど足に疲労がきません。最近ではズームフライ3を履くとアキレス腱のあたりがチクッと痛むのですが、なぜか同じナイキのペガサスではそんな症状が全く現れません。というわけですっかりメロメロです。
このペガサスシリーズ、日本では毎年6月ごろに最新版が投入されます。発売日当日ぐらいに即買いして、次のモデルが出るまでの1年で足底のゴムがなくなるぐらいまで使い倒して、最新モデルを入手したらウオーキングシューズ代わりにする、というのがここ2年の傾向です。
いま世間を騒がせているヴェイパーフライNext%や、ズームフライ3の技術が盛り込まれるであろう”ペガサス37”がどんな形で現れるのか楽しみな反面、ペガサス36は重すぎないのにクッションが効くという本当にいいシューズなので、もう1足ぐらい買い足しておこうかちょっと悩んでます。
ただしEKIDENモデルは除く。