続・文章を書くのが好きです
前の記事では、自己紹介から華麗に「文章を書く」というテーマに向けて流れ、何かを書いていきたいと思っていたのですが、単なる所信表明もどきになってしまったので、今回はそのリベンジです。
ちなみに今回にも繋がる前回の記事タイトルは、その意識の名残です。行き当たりばったりはよくないですね。
さて、では改めて「文章を書く」ということについて書いていきたいと思います。
中学生の頃にとあるゲームの発売日が控えていました。
「大乱闘スマッシュブラザーズDX」
ゲームメーカー・任天堂のキャラクターたちが、画面狭しと最大4人で文字通り大乱闘を繰り広げるというアクションゲームです。
マリオにドンキーコング、ピカチュウにカービィ。ゲーム好きの少年にとっては夢のような共演が一つのソフトで実現できる。そんなソフトシリーズの二作目にあたる作品です。
当時は本当にこのゲームの発売日が楽しみでしょうがなかったです。その証拠に、このゲームの発売日が2001年11月21日の、木曜日であるというところまで20年近く経った今でも記憶しているほどです。
この頃にはすでにパソコン、そしてインターネットが我が家には備わっていました。
ゲーム雑誌でこのソフトの情報を仕入れた時、僕はすぐさま検索エンジンのボックスに「大乱闘スマッシュブラザーズDX」と打ち込みました。
すると、公式ホームページ「速報スマブラ拳!!」が存在しており、開発中の画面や参戦キャラクターの画像がびっしり。
しかし、僕の目を引いたのはそこに書いてある「文章」でした。
本作のディレクターを務める桜井政博氏がほとんどすべて、この公式ホームページの文章を担当しておられたそうですが、この文章がとてつもなく面白かったのです。
独特な言い回しや、そこかしこに散りばめられたユーモア溢れる表現。
国語の授業で読んだどんな文章よりも、のめり込んでかじりついて読み込んでいました。
もともと活字を読むという習慣はついていませんでしたが、それでもスラスラと読み進められる御仁の文章。ファンになるのに時間はかかりませんでした。
そして、ちょうど時を同じくした頃、ネット上で知り合った友達が、ホームページを開設していました。
「掲示板」に「チャット」など様々なコンテンツが立ち並ぶ中、そこにあった「日記」というページを見た当時の僕は
「そうか、こうやって文章を書いてネットに載せることができるのか」
という発見をするに至り、前の記事でも書いたように「ごっこ遊び」が好きな僕は、敬愛する桜井氏のような真似事をしてみたいと思うようになり、自分でもホームページを開設し、そこに毎日のように日記を書いていました。
ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ、通称「HTML」と呼ばれるホームページを構成するプログラムのような文字列を駆使し、背景に色をつけ、文字の大きさを決め、簡素ながらにも装飾していった記憶があります。
ここで身についたタイピングの速さは、当時の情報の授業のタイピングの速さを競う、授業内でのレクリエーションの時に発揮されることになりますが、学年一のスピードを誇る僕のタイピング速度は、あまりの速さに気味悪がられ、クラスの女子一同から悲鳴を浴びるという結果に繋がってしまいました。自信があっただけに、ショックの反比例具合も相当なものでしたが、今となっては笑い話の種でございます。以上、余談でした。
ともあれ、そうして中学2年生から高校卒業に至るまで、ほぼ毎日狂ったように日記を書き続けていた(「日記」だから字面的には当たり前の話なんですけどね)のですが、これがとても楽しかったです。それくらい、文章を書くのが本当に好きなのだと思います。
大学にいた頃、当時お世話になった講師に「文章の構成力が高い」と褒められたのも、学業全般が苦手だった僕にしては珍しい評価でした。
先述の高校卒業と共に「文章を書いて発信する」という行為からは長らく離れていましたが、一昨年に開設したツイッターを通じて「文章を書く」という面白さに再び目覚め、その欲求が今ここにこうして「note」のページを開設するというところに至るまで爆発してしまいました。
140字という上限付きの中で書く文章も楽しく、思えば「これは現代の俳句だな」とも思っていたのですが、文字数を気にせずに文章を好きなだけ書けるというのは、やはり開放感が段違いですね。
というところで、テーマ「文章を書く」。この辺にてお開きとさせていただきます。あー楽しかった!
P.S.
当時にインターネットで知り合った友人たちとは、今は完全に疎遠になってしまっております。「発信する」という手段を教えてくれた彼らが、今もどうか元気でやっていますように。