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映画感想『君たちはどう生きるか』

※ネタバレ有り  さて、周知の通り事前情報ゼロ、広告ほぼ無しという前代未聞の広告戦略で話題になった宮崎駿原作・脚本・監督の三本揃い、やりたい放題やってんだろな感が滲み出る本作『君たちはどう生きるか』、なんだか自己啓発本みたいなタイトルで、内容も説教くさいんだろうな〜などと想像しながら、まんまと広告しない広告戦略にのせられて初日から観てきましたよ。 感想 やりたい放題やりすぎ〜〜〜!!!  というくらいには脳がぐちゃぐちゃにされるような駿ファンタジーであった。  とはい

    • 感想『卍』著:谷崎潤一郎

      ※ネタバレ注意 あらすじ  孝太郎という旦那がいながらも、光子という女性に恋してしまった女性、園子。  処女ながら妖艶な魅力を持つ光子に身も心も嵌っていく。  しかし、光子には綿貫という交際相手がいた。綿貫は、光子を自分のものにしたいがために、あらゆる工作をして園子との仲を裂こうとし、園子だけでなく、光子も孝太郎も巻き込まれてしまう。  光子の魅力に狂った人々の末路は。 感想  昭和3年から連載が始まり、同6年に刊行された『卍』は、谷崎潤一郎の初期〜中期の作品であり、

      • 感想『此の世の果ての殺人』著作:荒木あかね

         本作品は、第68回江戸川乱歩賞(江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会により、探偵小説を奨励するために制定された文学賞)受賞作であるが、驚くべきは受賞者の年齢で、乱歩賞史上最年少の23歳の著者による本格的なミステリである。 あらすじ  小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女

        • オタクの自分語り長すぎ問題についての私見

           めやんのツイートが流れてきた。めっちゃ分かる一方で、ちょっと思うことがあったので書いてみる。  オタクは自分語りが長い、これは世間的によく言われるし体験的にも納得感のある意見である。オタクのティピカルなペルソナとして想像される存在も、早口で拙者とか言って好きなアニメの話を延々とする存在が思い浮かぶだろう。  一方、その対岸には、「話し上手は聞き上手」などといった、コミュニケーション強者の存在が対置される。  かくいう私も、あらゆるメディアを通して、聞き上手になることがコ

        映画感想『君たちはどう生きるか』

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          感想『盤上の向日葵』著:柚月裕子

           年末年始に読書をしよう!企画第二弾はこちら『盤上の向日葵』。  著者の柚月裕子さんは、私の知っている作品だと『孤狼の血』を書いている。  また、『臨床真理』という作品でこのミス大賞も受賞しているようで、ミステリ好きとしてはこちらもいつか読みたいところ。  さて、先日、私の好きな漫画家さんの雨がっぱ少女群先生(一般向け名義は雨群先生)が、この『盤上の向日葵』のコミカライズを手掛けていることを知り、現在連載中の3話まで読んだところ、将棋をテーマにしたミステリ作品で、絵柄もストー

          感想『盤上の向日葵』著:柚月裕子

          感想と解説『スカイ・クロラ』著:森博嗣

           年末年始の時間を利用して本を読もうということで、用意した数冊から一冊目はスカイ・クロラ。事前知識、全く無し。  即座に二周読んでしまったほど素晴らしい本だった。そのまま本の内容と感想を整理したくなったので、割と詳細に本の内容を自分なりに整理して書いた。ネタバレを多分に含む感想になったので、未読の方は読まないでね。 以下ネタバレあり 世界観  主人公の一人称視点で物語が進む。主人公はどこかの基地に転属になった戦闘機パイロットらしい。なにやら主人公の記憶は曖昧なようで、転

          感想と解説『スカイ・クロラ』著:森博嗣

          ワンカップ大関

          序 2020年のクリスマスイブは、緊急事態宣言が出た数か月後であり、また、次の緊急事態宣言の数週間前であった。それほど未知の感染症に人類は恐怖を覚えていた。独り身の私は、クリスマスイブとはいえ、いつも通りの生活をしていたし、趣味の散歩をしていた。  そして、その道すがら、飯田橋にあるパチンコ屋の上にあるファミリーマートに立ち寄った。  その時に見たオヤジの話をしたい。  髪を短く刈って、小綺麗な恰好をした60代ほどのオヤジだったが、その手にはワンカップ大関が握られていた。  

          ワンカップ大関

          日記2020/10/02

          日記2020/10/02

          日記2020/10/01

          日記2020/10/01

          日記2020/09/28~30

          日記2020/09/28~30

          日記2020/09/27

          日記2020/09/27

          日記2020/09/26

          日記2020/09/26

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          日記2020/09/21~25

          日記2020/09/20

          日記2020/09/20

          日記2020/09/19

          日記2020/09/19

          日記2020/09/18

          日記2020/09/18