過去イチの試練!最もやりずらかった公演とは??
あろはろは!
メンズストリップダンサーの朱雀ガラティアです☆
いつも、メンズストリップショーを求めて観に来てくれるお客様がいること、こうしておまんまを食べさせていただけてること、もう感謝しかありませんm(_ _)m
そりゃ、まだまだ知る人が少ないエンターテインメントではあるので、そこまで大規模な会場でやったことはありませんが、
性質上そういう感じとは違うと思うし
これからも楽しんでくれる人をじわじわ増やしていければいいなって思いますよψ(`∇´)ψ
昔は、お客さん1人のときとかにやったこともありますよ。
その人にしてみれば、「独り占めできてラッキー♪」と思うか「どうしよう…緊張しいでコミュ障の私がこんなところに残されて…帰りたい…」と思うかによって
天国か地獄かにハッキリ分かれる状況だと思いますが(笑)、
演者としても緊張するのは事実です。
自分の場合、大勢の前でやるほうが逆に緊張しないんだよね〜。
「いいショー観させてあげるから待ってな。」みたいな。
ショーの世界観に没頭できる。
1人、2人のお客様相手にやる時は、どうしても普段より視線を意識してしまうので、
ヘビに睨まれたカエルのような(笑)、そんな気持ちも若干入りつつ演じることになります。
とはいいつつ、お客様が少ないぐらいでチキってるわけにはいきません。
多少緊張するというだけで、気まずいというのとは違うんです。
むしろ、それよりももっとずっと気まずい現場というのが他にあるのです。
初めてそのタイプのステージに立ったのは、京都の劇場でした。
以前は、結構全国飛び回ってやっていたのよね(*´艸`)
それは、女性パフォーマーの皆さんがメインのフェティッシュ色強めのイベント。
そこのオープニングアクト(前座)としてメンズストリッパーが何人か呼ばれて出演したのです。
これはすなわち何を意味するのでしょう?
そうです、
お客様がたは皆、女性の演者さんを観に来ているのであって、
うちらを観に来たわけでは全くない、ということ。
人によっては邪魔に感じる方もいらっしゃる、ということです。
事実、客席を埋めていたのはイベントの常連と思しきノンケの男性ばかり。
ですが、主催者さんのご厚意でオープニングアクトとして舞台に立たせていただけるので、精一杯頑張るしかありませんよね。
演目自体は、特に変わったことをやったわけではありません。
学生服でのショーに、軽く縛りの要素も入れた感じのもの。
役目はあくまで「賑やかし」です。
ノリのいいお客様は、「前座としてこういうのも面白いね〜」という感じで拍手もしてくれるのですが、
客席で寝てる人、競馬新聞を読んでる人(目の前のショー<競馬の結果かい!)、うちらのショーの間だけロビーに出て行っちゃう人、
そんな人も多かったですねぇ(^◇^;)
ま、そもそも皆さん女性が好きで女性を観に来てるので、
メンズストリップ見せられたところで盛り上がらないのはごくごく自然なことなんですけど(笑)
キャスト側の中には「興味のないお客さんを振り向かせてこそプロだ!」というガッツのあるメンズストリッパーもいますが、
経験した身から言わせてもらいます。
ハナから興味を持たない相手にはいくらやったってダメです。
さらにメンズショーの後には、うちらが当時やっていた「お客様とのスキンシップタイム」をやることになっていました。
客席を回ってお礼を言いつつお客様とハイタッチ……
手を出してくれるお客様は半分ぐらいで、それも渋々です。
あとの人は山道の道祖神のごとく眠ったフリをしているか、腕を組んだまま完全無視。またはこちらを一瞥し、軽く首を横に振る。
そこで自分は、当時若くて血気盛んだったのもあり、やってはいけない一つの行動を取りました。
なんだと思いますか?
答え:「は?何ここの客。まじノリ悪い。」と大声で毒づく
当時は本当に喧嘩っ早い性格でしたからね。(笑)
悪いのはお客様ではないのです。
早くメインのショーが観たいのに、興味のないものを延々見せられて、挙げ句スキンシップを押しつけられたら嫌な気分になる人だっているでしよう。
まぁ、とは言いつつ今になってそれやられても同じことするかもしれないけどww
捨て台詞のような毒を吐き、でも一応最後は笑顔で挨拶し(ここは我ながら偉い!)
楽屋にはけた自分は、「ショーの価値というのは、お客様がそれを求めているかどうかにかかっている」という法則を再確認したのでした。
昔の芸人さんや歌手の方はよく、下積み時代にストリップ小屋で前座として出演していたなんて話を聞きますが、「帰れ」って怒鳴られるとか空き缶を投げられるとか、そういうエピソードを聞くと本当に大変な思いしてたんだなってしみじみ感じますよね。
それに比べれば自分が受けた洗礼なんてチョロいもんです(笑)
当時のことですが、もちろん主催の方や呼んでくれた方、すべての関係者の皆さんには感謝しています。
結果としては面白い思いはできなかったけど、これはある意味、一つの学びになりましたよね。
それ以降も、外注として呼ばれた際にこういった現場に出演したことは何度かありますが、
やっぱりメインのショー以上に盛り上げるというのは難しかったですねー。
「真面目で努力家」だけがのし上がれると言われるこの業界において、「甘い!」と各方面からお叱りを受けそうな発想ではありますが、
やはりやるからには拍手や歓声が飛び交う現場の方がやりがいがあって楽しいに決まってるし、
そうでなくても少なくともメンズストリップを観たい、と思っている方に向けて踊りたいと思いますね。
自分個人としては今後、求められていない場所に出演するということはしないかなーと思いますが、気づきを与えてくれたいい思い出にはなっています!
さぁ今日も、
楽しいことだけやってこう!
求める人にだけ与えてこう!
これからも、上の人たちから怒られそうなゆるゆる不真面目スタイルでやっていきます(てへぺろ)
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