10年前の今日、そして現在
10年前の今日。
僕は栃木県であの地震を経験している。
震源地の東北からは離れているため、せいぜい震度5強くらいの揺れでしかなかったが、一応経験者だ。
確か当時、僕は中学二年生で数学の時間だったのを覚えている。
なにかの問題の答えが、9分の1だったところまで覚えている。
突然大きめの揺れを感じたかと思うと、それが異常に長い。
とはいえ、やたら揺れが長いなー、という感覚しかなかった。
その日、初めて訓練ではない避難を経験し、授業が中断され、帰宅の指示が出された。
ここまで来ても、早く帰れる!ラッキー、ぐらいの感覚だった。
異常を感じたのは、街に出てからだった。
信号が点いておらず、帰り道の所々に壊れたブロック塀や瓦が散乱している。
家に帰ると、食器棚の食器がほとんど落ちて割れていて、本棚の本が軒並み落ちている。
ああ、これは割りとヤバイ地震なんだな。
ここでようやく未曾有の事態が起こっていることを察し始めた。
しかし、まだ甘かった。
とりあえず、どのくらいの大きさの地震だったのかを知るためにテレビを付けた時だった。
映し出されたのは、津波が街を飲み込む瞬間だった。
僕は自分の眼を疑った。
知識では知っていたが、実際に見るのは初めてだった。
これは、とんでもないことが起こっているんだ、とはっきりと自覚した。
あれから10年。
今、また未曾有の事態が今度は世界中を襲っている。
新型コロナウイルス、もといCOVIT19は世界中で猛威を振るっている。
どうも、最近災害の類いが頻発しているような気がする。
日本だけでも、一昨年は台風で水害があり、地震は多過ぎて覚えていない。
世界を見ても、アフリカやら南米の方で蝗害が起こっており未だ収まる見込みが無い。
数十年、数百年に一回レベルの災害が頻発しているような気がする。
だからどうというわけでは無いが、歴史上わりと「人類の危機」なのではないか、とこの記事を書きながら感じた。