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地方最強情報拠点は”床屋”説

須坂市地域おこし協力隊のーすです。

題名の通り、地方の最強の情報拠点は”床屋”説について書きます。

数少ない”人が集まる”場所

床屋はどの町にもある。そして生活において欠かせない存在だ。
特に地方では昔から通う人でも何世代にも渡り同じ床屋に通う人、人伝で聞いて散髪に来る人、お付き合いの関係などから来る人など多数だ。

都会ではなかなかそういうわけにもいかず、沢山の人が入り乱れているうえに、ライバルも多く固定客が付きにくい実情もある。

田舎では数少ない”人が集まる”場所だったりするのだ。

歴史ある床屋

私も須坂市で”前坂理髪店”というイケメン30代オーナーのお店でカットをお願いしている。そこは須坂市でも100年続く老舗で、この店から多くの独立した同業者も沢山出ている。このオーナーも4代目だったりする。

なぜ私が行くことになったかというと、たまたま居酒屋で4代目の父ちゃん(3代目)と出くわしたのがきっかけだ(この辺りの詳しいことはまたキラビトで)

人がとにかくつながる

田舎とはいえ、人口5万人の都市だ。

しかし、この床屋ではとにかく「人が繋がる」のだ。

詳しくは書けないが
「○○が得意な人を探して悩んでいる」
と話すと
「あぁ、こんなことやってる人いるから話しておくよ!」
こんな感じ。

それが、ただ言ってるだけかと思いきや、しっかりと情報を伝達して人を繋いでくれる。そこにはもちろん利害関係は無い。
むしろ、お金もらっていいんじゃないかとすら思う。
人材マッチングサービスの立派なビジネスだ(笑)

空き家の相談をしてみたら

そんなことがあったので、思い切って地域の悩み事を相談に行ったのです(散髪を予約した日とは全く違う日に)

「今、空き家の掘り起こしに困っていて・・・ニーズが多いのに、全然供給出来ないんです・・・」

4代目「うちの床屋にチラシ置いていいよ!」
4代目の母ちゃん「そういえばあの人家空き家で困ってたよね?」
4代目の父ちゃん「おお、今聞いてやるよ!」

5分後・・・

4代目の父ちゃん「おぉ、空き家バンク登録していいってよ!明日電話しな!」

はえー(笑)

そこらの営業マンでは勝てないこのスピード感と行動力。
そら情報も集まりますわ。

日々どれだけ信頼されているかが伝わってきますな。

野球チームまで作る

この床屋はそれだけではない。

お客さんの野球経験者で集めた「前坂カスタマーズ」という野球チームを結成し、この春から本格始動しようとしている。
私もカスタマーズの一員として参加予定だ。

お客さんの一人が「野球したい」と言ったことがきっかけで、声をかけてチームまで作ってしまうのだ。

床屋ではみんな口が軽くなる!?

なぜこのようなことが起こるのか。

おそらく、床屋ではみんなが口が軽くなるからかもしれない。

もちろん床屋の主人にもよるが仮説が2つある。
①しっかりと話を聞き、男前に仕上げてくれることでお客のテンションがあがり、ついつい喋ってしまうのではないか。
②人と普段話さないお客が、久しぶりに”人間”と話すのでテンションが爆上がりしているのではないか(家族から嫌われている人とか笑)

どちらも正しそうだ。
そう。だからそうやって床屋には情報が集まるのだ。

言っていいことと悪いことを分別している

もちろん何でも話せばいいというものではない。
そして、床屋側でもモノの分別はつけているはずだ。

だからここは100年も続くし、みんながついつい喋りたくなるのだ。
私も、私なら絶対に聞きたくないくだらない話をいつもして申し訳ないとすら思っている。

異論は無いだろう

そんな秘密が守れる場所、床屋。
なぜかしゃべってしまう、床屋。

あなたの地方移住でも、まず情報を集めたいときは床屋に行くべきだ。

もちろん床屋自体のリサーチはしっかりと行うように。

長年続いている老舗を選ぶのが良いかも。

そして何より人を見て行動をしよう!
(いきなりアレコレ聞くと怒られるかも)

ここに仮説は検証された。

のーす


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