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ハワイ式マッサージ「ロミロミ」で須坂市に恩返しがしたい。

須坂キラビト vol.16
「ハワイ式マッサージ「ロミロミ」で須坂に恩返しがしたい」

地域おこし協力隊のーすがお届けする連載「須坂キラビト」は、須坂市に関わるキラリと光る情熱を持つ人をテーマに、活動のきっかけ、これまでの苦労や未来の活動についてもお話を伺います。

第16回目はmoani ke'alaの宮崎なつみさんを取材しました!

宮崎なつみさん
須坂市出身豊丘地区出身。中野西高校を卒業後、東京の大学へ。
卒業後Uターン就職、転職を経て単身ハワイへ留学後、現在のセラピストとして活動をしている。

【ネガティブな自分と向き合い・・・】

――――なつみさんとは須坂に来て2日目くらいに知り合った記憶があります。その後もいろいろなイベントで御一緒させてもらって、今更のインタビューですがよろしくお願いします!東京の大学を卒業しているとのことですが、Uターン就職した理由を教えて下さい!

『東京の学生時代、満員電車などの生活が辛くてどうしても馴染めなかったのと、実家が山間部ということもあって野菜や果物をほとんど買ったことが無かったんです。美味しい野菜がそこら中にあったので、東京のスーパーで野菜・果物にお金を出すことに抵抗もありました。須坂ならもっと美味しいものが食べれるのに!って。空気、水、いろいろなものの生活環境を考慮すると「やっぱり長野に戻りたい」という気持ちになって就職先を長野に絞って活動しました

ココロもカラダも癒すロミロミとは?

――――別の方のインタビューでもありましたが「野菜を買わない生活をしてきた」これは長野特有というか地方特有の感覚かもしれませんね。

『卒業して、長野市のアパレル関係の会社に就職しました。アパレルが好きっていうよりかは長野に戻ってくるために就職したというのが本音で・・・その会社では7年間働かせてもらいました。店長も務めたり、販売成績も結構上位だったんですよ(笑)』

【ハワイでの出会い】

――――そこまでのキャリアを務めてきて、辞める大きなきっかけがあったんですか?

『前職時代に愚痴を吐いてしまう自分がイヤだったり、毎日ルーティンで動いているばかりで、成長が無いことがストレスでした。ずっと辞めたかったんですけど、入社当時から気にかけてくれていた上司が「何も目標が無いのに辞めるな!」と𠮟りながらも、私を見ていてくれてたんです。そんな時に一番の友人がハワイにワーキングホリデーに行ったことがきっかけで、現在のセラピストの仕事に出会いました。あ、これが私のやりたかったことだ!とピンときました』

店内も癒しの空間だ

――――遊びに行って新しい仕事に出会うことがあるなんて、やっぱりいつでもアンテナをはっていれば、何か起こるのかもしれないですね。

『当時29歳で周りは結婚に、子育てに環境が変化していく・・・私自身もずっと「やりたいこと」を探していたのもあって、アンテナを張っていたんだと思います。元々、身体のメンテナンスには興味があって独学でアロマも勉強したりしていました。ハワイに滞在している間にマッサージスクールで勉強して、帰ってきて上司にすぐに「やりたいこと見つかったので・・・」と報告すると、「応援するよ」と背中を押してくれたんです。ただ厳しいだけじゃなく、しっかりと私を見ていたからこそ送り出してくれたのかなと本当に感謝しています』

――――その上司の方は仕事と関係なく、なつみさんを1人の人として応援していたんですね。私も参考にさせて頂きます。そして、ハワイに行くその行動力もすごい。その後の勉強もまたハワイで?

『はい、ハワイ式のマッサージで「ロミロミ」という施術方法があって、それを学ぶために2か月弱ハワイのスクールで勉強しました。』

マッサージスクールの卒業証書

――――ハワイには住まなかったんですね

『ハワイも海も大好きなんですけど、物価も高く就労ビザもおりないので、現実的な面で断念しました。あと、やっぱり長野が好きだったので須坂市に戻りたいって思っていました。それは仕事の環境というよりも、地元に帰って何か返せることがしたいと思ったんです。そういう経緯もあって、今でも地域のいろいろなイベントにも参加させてもらっています』

――――なつみさんはやっぱり長野が大好きなんですね(笑)スタートから順調でしたか?

『いえ、スタートはやっぱり厳しかったです。最初は知り合いの長野市のサロンでお願いして働かせてもらいました。名もなきセラピストなので、自分の腕1本では食べて行けずいろいろな仕事を掛け持ちしました。その後、やっぱり須坂で仕事がしたいと思い、須坂市の「結」の2階(現やまじゅう)で縁あってやらせて頂きました。結のあとは現在活動している塩川に移転して施術をしています。』

吸い込まれそうなベッド・・・

【人との繋がりを大切に】

――――須坂市での地域活動もきっと今のサロンに繋がりますよね。最初は軌道に乗るまで掛け持ちビジネスもありながらでとても大変だったと思います。

『今はやっとリピーターさんやお客様に知ってもらい、喜んで頂けるようになってロミロミをメインの収入源として1本でお仕事をさせてもらっています。今はインスタを見て来てもらう方が多く、リピーターさんが多いです。年齢層も20代~80代までと幅広く使ってもらっていますね』

――――スミマセン、読者の皆様に・・・ロミロミとは?

ロミロミとはハワイ式の全身マッサージで「肉体と精神と魂の3つが揃ってはじめて人の身体は良い状態に戻る」という考え方からこれらをいい状態に戻す=フラットにしてあげる(土慣らしをしてあげる)という施術方法を言います。普通のマッサージと違う部分は、
・施術は前腕を使う(身体の柔らかい部分を使用する)
・精神のエネルギー循環という考え方で裸足で施術する(私の良いエネルギーをお客様に、お客様の不要なエネルギーを大地に戻す)
・お客様に施術するときは、自分自身の心と身体と魂がいい状態=フラットな状態で施術する
という考えで一般的なマッサージとはかなり違うんです。』

――――インスタのお客様のコメントを見ても身体がスッキリというより「会いたかった」とか「心がスッキリした」という声も多く聞かれますもんね。

『会いたかったと言われると嬉しいですね。お子さんがいるお客様であれば、ここでは一旦全てを忘れてフラットになってもらうことを心掛けています。家庭も一旦忘れて「自分自身」の時間を大切にしてもらっています。心が疲れているお客様も多く、ここに来ていらないものを削ぎ落してほしいなと思っています。この施術の場所も須坂には無い、海を感じれる場所とか空気感を作るようにしたり、ハワイ感を出したりして、皆様のリフレッシュになるように店づくりをしています。特別な場所ではありますが、定期的にこの場所を使って心を整えることを考えて頂ければ嬉しいです』

――――面白いですね、ロミロミ。リピーターが多い理由もわかる気がします。心と身体で両方のリピーターが出来ているのかなと思います。

ゆったりとした時間をお過ごしください

――――いよいよ最後に・・・これからの夢を教えて下さい!

『もっと事業を本格化したくて、今の賃貸物件から出て平屋の1軒屋で仕事をしたいと思っています。空き家を利活用出来ればベストですね。賃貸ではできないこだわった改装で店づくりをしてお客様に喜んでもらいたいのが一番の理由です。庭付き、木造で白壁、木の床やシーリングファン。ハワイアン感を存分に出した店づくりがしたいですね。可能性のありそうな物件を今は探しています。あとは世界一周。これはロミロミとは関係ありませんが、私の趣味で・・・(笑)』

――――ありがとうございます。誰に対しても優しく、行動力もあるなつみさんならきっと夢が叶えられそうです!今日は長時間インタビューありがとうございました!!

なっちゃん、いつもありがとう!!

【のーすレポート】

なつみさんとは移住してすぐにアップサイクル蔵部の活動を通して知り合いました。
人のことを傷つけない、とても穏やかな性格の印象でした。
でも、単なる穏やかさだけでなく知れば知るほど“芯”が強い女性だな・・・と感じました。それは人との付き合いだけでなく自分の時間の使い方や、物事に関する考え方も。
移住して知り合って沢山のことを学ばせてもらいました。
女性専用のセラピーでリピーターも多くファンも多いのは、施術はもちろん、彼女の性格があるからではないかと思います。
なかなか人には話せないことも、なつみさんには話してしまいそうな、そんな雰囲気があります。身体だけでなく心とともにリフレッシュしに会いに行きませんか?

基本的には予約制となります!
インスタグラムなどでフォローして一度お試ししてみて下さい!
のーすは残念ながらメンズなので・・・泣

↓予約はコチラからDMで
宮崎なつみ𓇼心と身体の休息サロン𓇼長野県須坂市(@moani_lomi) • Instagram

【この記事を書いた人】

のーす(北 直樹)

1986年7月3日 石川県金沢市生まれ
2022年8月神奈川県川崎市より須坂市に移住し妻と二人暮らし
現在、須坂市地域おこし協力隊として活動中
主な活動:須坂キラビト、空き家バンク、営業代行、イベント運営企画、SNS代行、信州芋煮会
趣味:レザークラフト、野球、DIYなど
好きな歌手:吉川晃司、氷室京介
夢:須坂市の特産品で6次産業の企画・開発・営業をすること、卒業後の拠点探し、そこそこ売れて潰れないカフェの経営

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