東工大2年後期の講義の振り返り(2022年,情報通信系)

2年後期の講義の振り返りを書いていきます。後期に入ってから専門性の高い内容の講義が中心になり、内容は難しくはなってきたもののおもしろい講義が増えてきました。

各科目は開講Q順に並べていて、末尾の括弧の中は2022年度での開講Q、開講時間、点数です。また、授業形態や評価方法などは例年とは異なる可能性があることをご了承ください。講義日程など詳細に関してはシラバス等もご参照ください。

情報通信系専門科目

代数系と符号理論

効率よく情報を通信でき高い誤り訂正能力を有する符号の理論、符号化や復号化について学び、そのために必要な代数学についても学ぶ授業です。授業の形式は、各自YouTubeで公開されている講義を見て演習問題を解く形式でしたが、講義資料だけで勉強している人が大半な気がしています。

講義資料がかなり長く内容も難しいので、オンデマンドですが計画的に進めていかないとテスト前に地獄を見ることになります。成績評価は中間試験と期末試験です。
(3Q,月木3~4限,99点,対面(実質オンデマンド))

情報通信実験1

matlabを使って、信号を周波数分解したりフィルタを設計したりちょっとした画像処理をしました。

成績評価は主に実験レポートで行われます。レポートといっても大抵はコードを実行するだけなのでとても楽です。サポートも充実してるので苦労することはないと思います。

(3Q,火3~4限金1~4限,97点,対面)

オートマトンと言語(情報通信)

機械で言語を解釈したりすることのできるオートマトンについて学ぶ講義です。講義資料も授業もわかりやすく、面白い講義でした。

成績評価は授業内に含まれる演習とテストです。テストはかなり簡単だと思いました。

(3Q,月5~8限木7~8限,100点,対面)

論理回路設計

前半は組み合わせ回路について、後半は順序回路について学ぶ講義です。論理関数の話なので3Qの中でも比較的易しい内容だと思いました。

出席確認自体はありませんでしたが、前半は授業内で提出する課題があり、後半は授業内で課題が伝えられるので出席は必須です。

(3Q,火7~8限金7~8限,100点,対面)

ディジタル信号処理

前半はいろいろなフーリエ変換について、後半はディジタルフィルタについて学ぶ講義です。フーリエ変換の種類が多すぎて一つ一つ理解するのがとても難しかったです。

毎回の課題とテストで成績が決まります。テストはまあまあ難しかったです。

(3Q,火5~6限金5~6限,95点,対面)

情報通信実験2

分野が4つ(情報理論、符号理論、暗号理論、通信方式)に分かれているのですが、最初の2つの分野がかなり重いです。課題の量がバグってるのでどんどん消化していかないと間に合わないです。使うプログラミング言語は自由ですがCだとほぼ不可能なのもあるので、Cしかわからない人は夏休みのうちに他の言語を始めましょう。

後半はコードのテンプレートがあるのでそこまで苦労することはないと思います。

(4Q,火3~4限金1~4限,98点,対面)

論理と推論

前半は命題論理や述語論理、導出原理について学び、後半はPrologでいろんなコードを書きます。

この講義は抽象的過ぎてめちゃくちゃ理解が難しいです。Prologも意味わからないです。帰ってください。

成績評価は毎回の課題と期末レポートで決まりました。そこまでミスした覚えはないのですがなぜか点は来なかったです。

(4Q,火5~6限金5~6限,83点,対面)

計算機論理設計(情報通信)

前半ではアセンブリ言語プログラミングや命令セットを実現するためのハードウェア構成について学び、後半はVerilog HDLを使ってハードウェア記述言語について学びました。

この講義を受けるまではあまり興味のない分野でしたが、アセンブリ言語プログラミングを用いて加減算、算術・論理シフト、乗算、ループなどがどのように実行されているのかを学ぶのはおもしろかったです。

後半のVerilog HDLですが、私はあまりにも理解できなくて勘で書いていました。

テストは全範囲(Verilog HDLも含む)を理解していないと厳しいので頑張ってください。

(4Q,火7~8限金7~8限,94点,対面)

離散構造とアルゴリズム

グラフ理論やいろいろなアルゴリズムについて学ぶ講義です。講義形式は2回の講義に対して1回の演習があるタイプです。出席確認がないので後半になるにつれ出席人数がどんどん減っていました。

この講義で学ぶことは競プロにもつながることが多かったので割と興味を持って取り組めました。

(4Q,月5~8限木7~8限,99点,対面)

系外の専門科目

オブジェクト指向プログラミング

情報工学系の授業です。通信方式に対してあまりにも興味がわかなかったのでこっちの講義を取りました。

この講義はJavaを通してオブジェクト指向という概念を理解しようという話です。独学でc++の勉強をしていた時はクラスで頓挫してしまったのですが、この授業を受けてオブジェクト指向の考え方が少し理解できた気がします。

授業形式は1回講義をしたらその演習を計算機室で行うという感じです。

一人で系外の初めて使う言語を学ぶ授業を受けるのは怖かったので、プログラミングつよつよマンを誘って受けました。課題を確認しながらできたのでとてもよかったです。持つべきものは友人だね!

成績評価は演習+最終課題+期末試験で決まります。期末試験は結構難しかったです。
(4Q,月3~4限木3~4限,93点,対面)

というわけで以上が2年後期の講義の振り返りです。成績はこんな感じです。対面になって成績は下がると思いましたが、友人とわからないところを話し合ったり教えてもらったりしたので前期よりも理解度は高くなり成績も落ちなかったように感じました。

2年後期は対面が主体になり、かなり体力を使いましたが系内の友人ができたりしてとても充実していたように感じました。

大学生活も折り返し地点に来て、入学時からは成長できたと思うものの、研究室に所属してちゃんと研究できるのか不安です。来年度もB4を見据えて講勉強をしていこうとおもいます。

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