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車が不便なエリアだからこそ体験できる価値がある
こんにちは!すわエリアリノベーション社スタッフのみきです。
過去のSNSの投稿やクラファンの記事では、すわリノの代表あずの氏とパートナーのかなこ氏により、すわリノ立ち上げの経緯やポータリーについて語られていますが、今回はポータリーの管理人を務める私の目線から、今の想いを語れればと思います。
上諏訪エリアは車にとって不便なエリア
ポータリーの改修に携わって、地元のさまざまな方とお話をする機会も多くなりましたが、地元の人に必ず聞かれることがあります。
「車停められる場所あるの?」
結論から言うと、専用の駐車場はありません。駅前の市営駐車場、高島城近くの観光用駐車場に停めて、徒歩で歩いてくることになります。
(駐車場からなら、徒歩10分前後)
そう回答すると、一部の方からは「車が停められないんじゃ困る」と言う意見をいただくことがあります。地元の人ほど、車の生活に慣れきっているため、車は家の前、施設やお店の前に停められないと困るという思考になるのも無理はありません。
車の不便さの結果、人口はどんどん郊外に流出して空洞化が進んでしまい、郊外の大型ショッピングモールに人が流れて地元の商店街はシャッター商店街になってしまう、という問題は全国各地で起きている問題かと思いますが、諏訪市も例外ではありません。
現に、上諏訪駅周辺は車を止める場所がない、道幅が狭くて車が通りずらいという問題があり、他の要因も相まって、諏訪市の空き家の過半数が上諏訪エリアに集中し増え続けているという問題が顕在化しています。
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諏訪市を5つのエリアに分けたとき、中心地である上諏訪エリアの空き家の増加率は異常に高い。
まち歩きをして感じた、昔ながらの道の良さ
ですが、一方で古い建物や昔ながらの道が今もこのエリアにはたくさん残っていること、そしてそれがとても素敵な場所だと言うことにまち歩きをして気づきました。
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Google map をよくよく見ると、「亀屋小路」「教念寺小路」などというふうに小路ごとに名前がつけられているのがわかりますが、なんと、江戸時代の古い地図を見ると、同じ場所に同じ小路が存在しています。そんなに昔から同じ道が存在したということがわかります。
また、ポータリーのすぐ近く、小和田の道沿いには、温泉がちょろちょろと蛇口から流れている光景を至る所で見ることができます。(諏訪は温泉が出るので、至る所に共同温泉や、自宅に温泉をひいている家があります。)冬は湯気が立ってとても情緒があふれています。
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車が通るには確かに不便なエリアですが、私はこの不便さをある程度享受することで、諏訪の昔ながらの情緒溢れる道や街並みが楽しめるし、これはとても価値のあるものだと思っています。
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まち歩きをするには、立ち寄る場所や休憩する場所も必要・・・!
地元の人こそ、当たり前の風景すぎて気づかないかもしれません。私も昔は、このエリアは通りずらい場所、商店街はシャッター商店街だとばかり思っていました。
だからこそ、普段は車移動ばかりの地元の方ももっとこのエリアを歩いて楽しんでもらいたいし、観光で訪れる方も、諏訪の趣ある風景を持ち帰っていただきたいと思っています。
ポータリーは、そのまち歩きをするのに最初に立ち寄る場所だったり、ちょっと立ち止まって休憩する場所として最適な場所にあります。
現在更地になっている部分は、ウッドデッキを敷いて誰でも気軽に立ち寄れる場所になる予定です。
飲み物や甘いものが食べたければ、AMBIRDでコーヒー、イナデイズでクラフトビール、やまゆりでドーナツを買って一息できます。ちょっと歩けば、太養パン、かりんの木、カドヤ遠藤商店といったパン屋さんも充実しているので、パンを買ってポータリーのウッドデッキで食べても良いですね。
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なんだか最後は食いしん坊のブログみたいになってしまいましたが、諏訪の古い街並みを歩いて楽しんで、休憩では美味しいコーヒーやおやつを食べる・・・・その片棒を担ぐ役割にポータリーがなれたらいいなと思っています。
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クラファンご協力のお願い
すわリノでは現在、記念すべき第一号物件『ポータリー』に係る費用支援のクラウドファンディングを実施中です。(〜8/31まで)
すでに上限数に達してしまったリターンもありますが、まだまだ達成までにはみなさんの協力が必要です。
上諏訪に住む地域住民の方々にとっても、観光客にとっても、気軽に立ち寄れて、居心地が良くて、諏訪のことが知れる…そんな場所を育てていきたいので、みなさんのご支援お待ちしています!
クラファンURLはこちら:
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すわリノとは?
すわリノは、長野県諏訪市で古材屋を営むRebuildingcenter Japan(リビセン)の代表・東野が、諏訪信用金庫、不動産のサンケイとともに立ち上げたまちづくり会社です。
(どうして古材屋さんがまちづくり会社を立ち上げたのか、などの経緯はこれまでリビセンのSNSやブログ、インタビューなどで語られているので、そちらをご確認ください。)
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