グッドリバータウン(5月のテーマ)
5月に描いた作品の制作過程です。
街の風景をテーマに描きました。
一か月で10枚くらい描く目標があったのですが、4月に2枚、5月に3枚、あとは時間とアイデアが足りなくて間に合いませんでした。
knock knock
窓の写真が好きなので絵にしました。
手紙を渡しに来た本人はいざ渡すとなると恥ずかしくなり、足元の長靴に手紙を入れ、窓を叩いて逃げてしまう。音のした窓を開けて外を見てみても、そこにはもう誰もいなかった、という状況です。
過ごしやすい気候の時に描いたので、春っぽい絵になりました。
lodger rabbit
ウーシーくんが借りている部屋と、家主の息子の絵です。
lodgerは間借り人、rabbitはウサギのような生き物、ウーシーくんのことです。
好きな映画のひとつに「ロジャーラビット」(原題: Who Framed Roger Rabbit)があるのですが、そのタイトルと掛けています。
ウーシーくんはうさぎのような耳を持つ不思議な生き物。
落ち込みやすく、皮肉屋で、閉塞的な性格。
息子とウーシーくんはとくに仲良くありませんが、思春期の子どもはその空気感が心地いいと思っています。
心を開きやすい、静かで不思議な親戚のおじさんのようだと思っています。
恐らくおしゃべりで明るい元気な子どもならこんな穏やかな関係は築けなかったことでしょう。
Break time
ウーシーくんたちの休憩のブレイクタイムと、猫の雅(まさ)が行った破壊行為のダブルミーニングです。
ほとんどのタイトルは完成後に決めますが、二つ以上の意味があるタイトルをつけられるとやった!となります。
雅(まさ)は数年前ペットショップで出会って触らせてもらった猫をモチーフにした新しいキャラクターです。
昔買っていた猫も白黒の八割れ模様だったのでこの模様は特に気に入っています。
stand by
窓の絵です。
「準備する」スタンバイと、「側に立つ」スタンバイ。
雨の時期が終わり、やっと外に行ける黒いシェパードとその飼い主。
雨が上がったばかりの空気というよりかは、まだ雨降りの日中のような、意図せずホラーな雰囲気になってしまいました。
友達
ひねりのないタイトル。
ウーシーくんと、友達のかえるです。
風が通り抜けるカフェで注文をする2人。
かえるは新しいキャラクター。
黒い犬店員はモブですが、店員を出す時に黒い犬にすることがよくあるので、名前をつけてもいいかもしれない。
2人分の注文をかえるがします。
ウーシーくんは知らない人とあまり話したがらず、かと言ってかえるといても1人で音楽を聴いています。
かえるもかえるで、ひとり本を読んだり窓の外を眺めるのが好きだし、ウーシーくんは呼べば返事をするので、特に気にしていません。
ウーシーくん、ヘッドホンは耳のようなものの先につけて、帽子は耳のようなものの片方にだけ被ります。
グッドリバータウン
以下minneの作品説明です。
美しい街並みと運河の街グッドリバータウンへようこそ!
海へと繋がる穏やかな流れに乗ってタクシーボートで街中を観光できます!
川沿いには運河の熱帯魚を眺めながらお食事できるレストランがたくさん!
運が良ければ沖合のマーメイドも観察できるでしょう!
-GRT観光協会パンフレットより-
この海域のマーメイドは大型の野生動物。
友好的に見えても他の動物を見下しており懐くことはありません。
もしも運河に迷い込んだ場合は刺激しないように、
離れた場所で通り過ぎるのを待ちましょう。
以上。
街の運河に、巨大な生物が紛れ込んできたところです。
このあと住民はしばらく川から避難して、役所の誰かがマーメイドを海へと追い込みます。
F6サイズという、いつもよりひとまわり大きいサイズなので、絵の中にはすわみが描く動物キャラクターたちをたくさん登場させました。
飼い猫の雅、シバの女の子、その友達のマイロ、船頭のかえる。奥の家の窓に小さくウーシーくんが見えます。よく人魚のイラストを描きますが、この絵の中のマーメイドはとても大きく、いつも描く人魚とは別の生き物のイメージです。
風景に挑戦した月でした。
もっと小道具を増やして、かつ統一感のある塗り方が課題です。
未熟ですが好きなテーマだったので、完成した作品は気に入っています。
おまけ
/すわみ