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中日ドラゴンズが指名すべきドラフト候補はコレだ!!~高校生バッター・逸材紹介~

 皆さまお久しぶりです。パルムンク(@suwaharu07)と申します。

 数か月ぶりの記事更新と相成りますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。私は今、ずいぶん前に書いていた論評記事→https://note.com/suwaharu07/n/nf03eca1bc82c が、なかなか的外れな結果になって泣いています。悲しいね。


 さてさて、そんな中日ドラゴンズですが、大島ビシエド木下以外のスタメン野手が大崩れという大層悲しい目に遭って最下位争いに励むこととなってしまいました。

 去年と比べて弱っちくなった原因も色々考えられますが、やはり、このチーム最大の課題は得点力の弱さであるからして重要なのは打者の新戦力。そんなわけで、タイトルのごとく…

中日ドラゴンズが指名すべきドラフト候補はコレだ!! 

 と、銘打って、2021年ドラフト会議で指名されそうな超有望高校生バッターを紹介する記事がこちらになります。


 プロ志望届を提出した選手、かつ中日関係者のコメントが宛てられた選手たちの中から、約10名の選手を紹介したいと思います。選んだ基準は上記の2点、および単純に私の好みとなります。

 今回の記事で紹介するのは「高校生バッター」!

 紹介する選手は、主戦のポジションを参照して「捕手→一・三塁手→二塁手・遊撃手→外野手」の順に掲載しています。

 ポジションごとに目次をつけましたので、気になるポジションの選手だけを見てみたい! という方はぜひご参考にしてください。

 それでは早速紹介に入ります!


・捕手紹介――強肩強打の凄いヤツ!(松川虎生・中川勇斗・高木翔斗)


①松川虎生(まつかわ・こう)  178cm98kg 右・右 市立和歌山高校

note松川


・特徴
 高校生ナンバーワン野手候補です! 飛距離やミートセンスはもちろん、特筆すべきはプレー全般に光る頭の良さ! いわゆる”野球脳”を備えながら、卓越した身体能力の持ち主でもあります。
 バッターの特徴としては、とにかく三振が少なく、長打を狙って打てる選手です。どっしりと安定した下半身を巧みに操って打球を飛ばし、落合(和歌山東)、小林、中西(ともに智辯和歌山)といったプロ注目の好投手から鋭いヒットを放つ勝負強さがあります。
 走塁、守備の意識もハイレベルなのがポイント。相手のバッテリーミスを素早く見抜いて2塁を陥れる走塁センスや、キャッチャーとして1.8秒前後の二塁送球到達タイムを複数回記録したりする強肩が光ります。好投手・小園健太をリードする頭脳も併せ、どんな局面でも試合に影響を与える野手になるでしょう。

アピールポイント:広角かつパワフルな打棒!


②中川勇斗(なかがわ・はやと)  170cm70kg 右・右 京都国際

note中川


・特徴
 甲子園で大活躍したのがこの中川選手です! かねてより注目されていましたが、この夏大会でホームランを連発して一気に知名度を上げました。
 小柄な体格に溌溂としたパワーをみなぎらせ、見ているファンが気持ちよくなるプレーをする選手です。バッティング、守備共に上下半身の連動がしっかりと為されていて強烈な打球・弓を引くような送球をたっぷり見せてくれます。
 強肩強打でありながら、足も速いのが推しポイントです! 打撃同様に躍動感のある走塁からは、身体の使い方を理解している知性が漂っています。下級生の好投手たちをリードし、チームを率いる司令塔としてムードメーカーの役割も期待できそうです。

アピールポイント:全身から伝わる躍動感!


③高木翔斗(たかぎ・しょうと)  186cm88kg 右・右 県岐阜商業

note高木


・特徴
 1年次から強豪校でスタメンに抜擢された経験豊富なスラッガーです。近年もプロ野球選手を輩出した大垣日大高校、中京高校などのような名門校と渡り合ってきた経験値が彼の魅力。
 バッターとしては、雄大な体躯を生かした力強さが武器になります。先に紹介した中川とは逆で、ともすれば”もっさり”に見える動きから高弾道のアーチを放ちます。ノーステップ打法とオーソドックスなフォームを使い分ける器用さも持ち合わせています。
 一方で、カットボールへの対応に苦慮する場面もしばしば。投手の左右に関わらず、内角外角を揺さぶられると反応が鈍いようです。

アピールポイント:見た目に違わぬパワー!


・内野手紹介――アスリートたちの集会所!(有薗直輝・阪口樂・田村俊介/粟飯原龍之介・星野真生)


①有薗直輝(ありぞの・なおき)  185cm95kg 右・右 千葉学芸

note有薗


・特徴
 指折りの身体能力に恵まれた、全世代を含めてもナンバーワンのドラフト野手候補です。野手としての評価も加味すると、先述の松川以上に狙っている球団も多いでしょう。
 高校通算70本塁打を数えるすさまじいパワーは他の追随を許しません。他校のスラッガーたちと比較しても均整の取れた体格に俊敏性を備えた身体能力はドラフト候補に無二のもの。大きな体に備わっているバネの強さは、三塁打や盗塁を多く記録した走力のみならず、投手として140キロ台後半を記録した強肩にも寄与しています。
 あえて好みの分かれるところを挙げるならば、バッティングフォームがやや独特なことでしょうか。踏み足が後傾気味になってしまう懸念があるものの、練習試合では深沢(専大松戸)、関東大会では市川(関東第一)といったプロ注目の好投手から長打やマルチ安打を放った実績も見過ごせません。

アピールポイント:今秋ドラフト最高峰の身体能力!


②阪口樂(さかぐち・うた)  186cm87kg 右・左 岐阜第一

note阪口


・特徴
 長身長駆の4番・投手。加藤翼の投じた149キロ速球をスタンドインした本塁打は未だに語り草です。チームのエースとして大事な試合を投げ抜いてきた、豊富な体力と根性も持ち味でしょう。
 バッターとしては天性のアーチスト。ゆったりとした下半身から鋭いスイングを繰り出し、西武ライオンズの関係者は彼が高校生で一番飛ばすと語っているようです。強いライナーで内角球を弾き返す反応速度も魅力ですね。
 そんな阪口ですが、2年生の夏以降、公式戦でホームラン無しという側面があります。投手としての負担も大きいのでしょうか。上半身・下半身の動きがバラバラになり、手打ちのようなバッティングをするシーンが散見されました。90㎏前後の体重でありながら細身に見えるのですから、身体的に選手として未完成な点が大きいのかもしれないですね。

アピールポイント:屈指の飛距離と反応力!


③田村俊介(たむら・しゅんすけ)  178cm88kg 左・左 愛工大名電

note田村


・特徴
 阪口が4番でエースなら、こちらは3番・エースで主将。投手としてチームを導き、一塁と両翼(練習試合のみですが三塁も)を守るという名実ともにチームの大黒柱でした。
 左投げゆえにポジションが制限されるものの、野手としては三拍子の揃っている二刀流です。下半身ががっちりしており、どんな球にも強いスイングを見せてくれます。守備走塁もなかなかで、勝負所でスリーベースを放つ場面が多く見られるように、パワーとスピードを兼備しています。
 ハイレベルながらあと一歩の迫力に欠ける印象でしたが、畔柳(中京大中京)、伊東(東北学院)といったプロ注目投手からホームランを放つ打力があります。芯で捉える技術が更に磨かれるのなら、プロでも20、30本塁打を狙えるのではないでしょうか。

アピールポイント:下半身の重みから繰り出すスイング!


④粟飯原龍之介(あいばら・りゅうのすけ) 182cm85kg 右・左 東京学館

note粟飯原


・特徴
 大きな体格で弾むような瞬発力を見せられるのが魅力のバッター。攻守に動きが大きく迫力のあるプレイヤーです。ポジションはショートで、二遊間が手薄な今年のドラフトでは人気の出る選手かもしれません。
 実を言うと、打撃よりも1試合で3盗塁をマークする脚力が注目される選手でもあります。速いだけでなく体のバネも非常に強いようで、ショートを守りながら高校通算37本塁打を誇り、公式戦では試合数≒長打数というくらいにパンチ力も持っています。
 今夏はケガの影響があったそうですが、力強いスイングは必見です。打・走・投の三拍子にハイレベルなパワーを見せつけており、プロで本領が発揮されれば恐ろしい選手に育つでしょう。

アピールポイント:あらゆる場面で炸裂する瞬発力!


⑤星野真生(ほしの・まお)  176cm76kg 右・右 豊橋中央

note星野


・特徴
 愛知県内の春・夏大会の約30打席で打率5割を記録したバッターです。対戦した中には遠藤(刈谷)、知崎(東邦)といった好投手が交ざっており、また彼らからそれぞれツーベース、ホームランを打っている強打者でもあります。
 バッターとしての魅力はミートの上手さと打球角度です。軽快な守備と同様に腕の使い方が非常に上手く、難しいコースの球も捉えて細身からは想像しがたい飛距離を記録します。打率を兼備しながら、どんなシチュエーションや投手が相手でも…どこからでも長打を狙えるミートセンスは稀有なものでしょう。
 守備でも巧みなハンドリングを見せ、非常に器用な選手だと思わされます。こういう選手がプロでパワーを付けたらと思うと、とても楽しみです。

アピールポイント:野性味とスマートさが同居する攻撃力!


・外野手紹介――誰よりも遠くに飛ばせ!(吉野創士・前川右京・前田銀治)


①吉野創士(よしの・そうし)  185cm79kg 右・右 昌平

note吉野


・特徴
 鮮やかな放物線を描くアーチストといえば、高校生ではこの選手でしょう。公式戦30試合で打率.398、本塁打9本と実戦でも勝負強い打棒があります。
 1年生の頃から本塁打を量産していることで話題でしたが、この夏大会でも腰痛に苦しむ中でホームランを放ち、高校通算本塁打を56本と積み上げました。中学生時代はキャッチャーも務めており、非凡な走力に強肩も備えているアスリート型なスラッガーでもあります。
 この記事で紹介するバッターの中では、特に体が細い部分があるため、未完成な部分が多いバッターといえるでしょう。しかしながら打棒のみならず、僅差の緊迫した場面で四球を選ぶ冷静さや経験豊富な実績もあり、右打者としては高校生の最上位に位置する選手であることは間違いありません。

アピールポイント:滞空時間の長~~~~い打球!


②前川右京(まえがわ・うきょう)  177cm90kg 左・左 智弁学園

note前川


・特徴
 夏の甲子園で最も活躍したスラッガーです! 昨年夏からどこか苦悩しているようでしたが、この夏は巧打と強打を両立している理想的な打撃を見せてくれました。
 バッターとしてはスイング時の回転速度が素晴らしいです。吉田正尚、佐藤輝明になぞらえたスカウトもいるそうですが、そう例えるのも納得のスイングをします。バックスクリーンに放り込む飛距離ももちろん魅力ですが、クルっと回る足腰の回転でライトポール際まで運んだファールの方に私は惹かれました。前川の打棒からは、木製バットにも早くから対応できる可能性をひしひしと感じます。
 1番・3番を担う機動力も持ち味。守備では打球勘や送球の良さも見せますが、左投げゆえにポジションも縛られますから、やはり打撃次第で評価される選手でしょう。ドラフト当日、前川を最初に呼ぶ球団がどこまで彼を評価したかに注目です。

アピールポイント:強烈なミートが生み出す飛距離!


③前田銀治(まえだ・ぎんじ)  182cm98kg 右・右 三島南

note前田


・特徴
 見るからに体格のいいバッターで、打席に立つと190㎝くらいあるんじゃないか? と思うくらいに大きく映る立派な身体はもはや一種の才能に思えます。風格のあまり、バットが妙に短く見えたくらいです。
 そんな前田ですが、見るべきはやはり強烈なスイング。体重を乗せたバットスイングまぎれもないスラッガーのモノ。凡打になっても痛烈なライナーやゴロを飛ばし、打撃成績以上に印象の良いパフォーマンスを発揮。フライ性の当たりがもう少し多くなるようになれば完璧でしょう。
 100㎏弱に増量したというウェイトを有しながら、強肩と俊足を維持しているのも見どころでしょう。50mを6秒0で走り、投手として140キロ超の身体能力は有薗に勝るとも劣らない逸材でもあります。

アピールポイント:筋力を活かす痛烈なライナー!


終わりに


 いかがだったでしょうか? 今回紹介した選手は、皆すばらしい才能と努力の量に実力を裏付けられている強打者候補になります。『中日ドラゴンズが指名すべき』とは言ったものの、どこのチームに入っても活躍が期待される選手ばかり。本当に、全員に活躍してほしいと思っています。

 この記事では紹介しなかった野手の中にも、素晴らしいバッターが沢山います。今回は『中日ドラゴンズのスカウト陣が高評価を明言している野手』に絞り、そこから更に自分の好みを反映させた論評となりました。本文は以上となりますが、この記事が少しでも、皆さんにとってドラフトを楽しむ際の参考になってくれればいただければと思います。

 それでは、『大学生・社会人バッター』を紹介する記事にてまたお会いいたしましょう。お読みいただきありがとうございました!


 選手成績等の引用元
・https://draftrepo.blog.fc2.com/ 

 選手画像等の引用元
松川虎生・星野真生・前川右京:https://www.sponichi.co.jp/

田村俊介・粟飯原龍之介:https://www.chunichi.co.jp/
中川勇斗:https://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/
高木翔斗:https://www.nikkansports.com/
有薗直輝:https://www.chibanippo.co.jp/
阪口樂:https://www.gifu-np.co.jp/feature/
吉野創士:https://news.yahoo.co.jp/
前田銀治:https://www.sanspo.com/

 本記事におけるデータ・画像等は以上のサイト様より引用させていただきました。

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