見出し画像

月報Okishima Life 2024.9 暗い時間帯に『セ』で網を掛けることに成功

タツベ放り込み直し

一週間ほどに渡り警戒していた台風はとくに影響することなく過ぎていき、タツベを放り込み直した。なかなか時間はかかったが久しぶりの沖は心地よかった。沖には雨風で流れ出てきた大きな流れモノが沢山あった。

スジエビの気が少しでもある事を願う。

絶妙に見切りつけきれず

タツベを放り込み直して数日、沖曳きに切替えていく人が日に日に増えていくなかタツベで粘っていたが、絶妙に諦めきれない程度のスジエビが獲れていた。
この切替は沖曳きとタツベの獲れ加減やこの時期の得手不得手等諸々の条件を考慮して自身のタイミングで切り替えていくのだが、まだもう少しタツベで粘りたいところ。。
明日は頼んだ!

合間に虹が琵琶湖にぶっ込んでた。


撤収開始

放り込んでから1週間後、とうとう粘るまでの量が獲れなくなり、限界がきたので撤収開始。最後の悪あがきでいろんな場所のいろんなメーター数に放り込んでみたけど、ピタッといなくなった。
沖曳きもまだ安定してかたまった獲れはないらしいが、だいぶ沖に出ていってるような気はする。

2日ほどで撤収は完了。今年もおつかれさまでした。また来年会おう!

沖曳き準備&試運転完了

この間に私用を済ましつつ、沖曳きの準備&試運転は5日ほどで無事完了。暑くて一日中動いてられないから、なかなか日がかかった。
深場にいくまでの沖曳きはまだまだ不慣れなので、ここから年末までは稼ぐことよりも慣れることを優先にやっていきたい。さぁ、ここからが、今年の試練っ!

暗い時間帯に『セ』で網を掛けることに成功

この時期は夜中&セ(傾斜が急なところ)にスジエビはいる。夜中に網を仕掛けるとなると、スクリューに巻いてしまったら1人で暗い中取れそうにないし、周りの漁船の様子もよく分からなければ危ないし、昼間に比べて一つ一つが不安であり慎重になり、かなり難易度が高くなる。そして、セにピンポイントに網を仕掛けることに全く慣れていない。。
正直出漁するのが億劫になっていて、不安でしかなかった。

これまでの一人で出漁した日、みんなの中に混ざって漁をしてみた日、、そんなことを考えると、『まぁ、いつものことか』ではあったし、『やらないと次に進めない』し、出漁しない選択肢はなかったから、意を決して出漁

みんなは夜真っ只中に出漁してるが、まずは練習だと思い、夜が明ける前の真っ暗な時間帯で他の人が帰り始める頃合いから網を仕掛けてみた。

終始力が入りっぱなしで、上手く背には仕掛けられなかったが、なんとか無事成功。

明るい時間帯に比べてかなり神経を使うが、風が多少吹いていて、調整不足な点も複数あった中、上手くいったのはかなり自信に繋がった

これで、夜の網も引ける。

スジエビが未だかたまってこない

同じように少し遅めの出漁回数を重ねていき、背に網を仕掛けるのにも慣れてきたものの、スジエビは少しもかたまって獲れない。自分だけならなんとかしないといけないと焦るが、全体的な相場がそんな感じ。

日が明けてからも深場に全くいないわけでもなく少しの獲れの差だったので、夜に1-2網、夜明けに1-2網と網を引く日々。

深場ではすでに無酸素状態となっていて、未だ水温は高く、水位は低い。それらが影響してるのか。とりあえず、獲れよりも仕事の精度を着実に上げることを引き続き重視していこう。

真冬にかけて最深部に向かう魚たちは行き場所に戸惑うのかな。
全層循環までの間、昨年同様スジエビがかたまることなく最深部へ向かうスジエビ漁師は苦難な日々になるのかな。

エビはかなり粗い
脱皮は例年通り
混獲できるワカサギ

延縄漁で初ウナギ!

タツベと同時進行でやっていこうと思いつつも、なかなか思うように出来なかった延縄漁。やっと余裕が出来た隙に仕掛けられた。
数は少なかったが、念願の初ウナギ!タツベ期間の流れが大体把握できたから、来年はしっかり組み込んでいきたい。

高台からの景色

浅場の事情を知るようになってから、高いところから見る景色の情報量が増えて、それが見る度に変わってて楽しい。
『あの浮けは誰々のタツべやなー』とか、『あの船は誰々が延縄仕掛けてる最中やなー』とか。

獲ってきた魚やエビがワクワクする料理に!

自分の獲ってきた魚やエビを、見て食べてワクワクするような料理にしてくださっている方々の存在はとても嬉しい。

今回は、1day cafeということで自身も伺った。その料理を目当てで来られていたお客さんが沢山おられ、間近で見ていて楽しそうだった。しかもしかも、知り合いの農家さんの色鮮やかな野菜とともに。
良い時間を過ごさせてもらって、パワーをもらった。こういう時間は、ほんとに大事だな。ありがとう〜〜。

琵琶湖を想うアーティストとの交流

お声がけ頂いて、琵琶湖を想うアーティストさんたちと若手漁師との交流会に参加。
何かしらきっかけがあって、琵琶湖にたどり着いた人たちが大半で、話がとても興味深かった。
分野が違っても共感し合えるモノがあると嬉しい。こういう場は久々でとても新鮮だったから、とても良い時間を過ごさせてもらった。

毎年恒例の消防団訓練

沖島消防団に入って早3年半。気づけば毎年恒例になった訓練や行事も。正直そんなにまともな消防団員になれてるとは思えないが、何となくでも必要な動作は身についていってるのかな。笑

今回はここまで

夏ももう終わりということで、泳げる時に泳いどいた。泳いだあとのご飯の美味さは格別なので、それがわりと主な目的だったり。
小さめブラックの群れと、点々と泳ぐ少し大きめオイカワだけになっていた。

夏が終わり、本格的な秋に変わる。少しでも来年以降に繋がる沖曳きにしていきたい。

では!

いいなと思ったら応援しよう!