中尊寺へ!
東北新幹線に乗るのは2回目。前回は、と調べてみたら、12年前だった。
東京駅で東海道新幹線乗り場の方に行ってしまい、あれ違うな、東北新幹線乗り場はどこだとやや歩くと、ガラッと人々の様相が違っていて驚いた。スキーやスノボといった大きな荷物を抱えている人が多く、服装も重装備なのだ。上越新幹線に乗り、雪のレジャーを楽しむのだろう。
東京駅を出発。次は上野駅。上野駅では地下に潜るのね。続いて大宮。大宮の次が仙台。一気に北へ進むという感じだ。北上し、雪面の広がる景色が見え、ああここからは、ずっと雪景色なんだなと思っていたら、雪景色ではなくなったり、また雪景色になったり、まばらだった。こちらの感覚では、どっかから北は、ずっと雪景色が続くイメージなのだが、そうでもないんだな。
一ノ関駅を降りると、顔が冷気に包まれた。新幹線の心地好い温度にふやけていた顔が、ピシャリとする。ああやはり北にきたんだな。
ローカル線のホームには電車が既に停まっていた。乗るのにボタンを押すというシステムだったが、なんせ勝手がわからないので、ちと戸惑った。
そして平泉駅に到着。ここでもSuicaが使えるとは。そういえば、この東北新幹線もSuicaで乗れた。とても便利ですね。
駅の隣に観光協会があり、おじさんに話しかけると、地図を見せながら丁寧に説明してくれた。『中尊寺もいいけど、毛越寺もいいよ』と言うので、もともと1日ブラブラするつもりだったので、毛越寺にも行こうと思ったのだった。
ますは中尊寺。ずっと前から金色堂に行きたいと思っていたのだ。雪で滑りそうな道を、注意深く歩く。この景色が非日常。ここの人たちにはありふれたものだろうが、とにかく新鮮。
中尊寺は山の方になるので、参道を登っていく。滑らないか恐る恐る進んだ。しかし天気が良くてよかった。風もないので、あまり寒さを感じない。いい日に来たもんだ。
金色堂の途中にもいくつもお堂があり、寄り道しながら歩く。なんせ時間はたっぷりあるし、一人なので勝手気儘。
そしていよいよ金色堂へ。おお、眼前に!おお、ほんとに金色! 足を踏むところまで金色。どうやって金箔を貼っていったのだろう…。幸い来場者が少なく、ボーッと長い時間見続けたのだった。
そしてかんざん亭でコーヒーとアップルパイ。プレスコーヒーというやつで、お湯にコーヒーが入っているのだが、一定の時間が経つとそれをプレスして、カップに注ぐ。時間を砂時計で計るのがオシャレ。
で、下山なのだが、途中で足腰御守りを購入した。そして帰り道の方が、より滑らないか恐々なのだった。
しかし、今自分が岩手県まで来ているというのが不思議な感じだ。自分史上最も北に来たのだった。
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