オーガニックコットンだからって肌にいいわけじゃないのよ。
「オーガニックコットン」=肌に優しい、環境に良い。というイメージ。
もちろんそうなのだけど、それだけではない、言葉の裏側の事実がある。
そのものの持つ、言葉のイメージに騙されないってことが大事。マアルさんのお話会の続き。
オーガニックコットン(以下、OC)は3年以上、農薬を使っていない土地で栽培されたコットンのこと。ふむふむ、素晴らしい。
最近は、イ○ンや無印○品なんかでも、OCの服が割と安く売られている。
ずっと疑問だった。私の働く店で扱っているOCの服と何故こんなに価格が違うのか。
OCではあるけど、フェアトレードじゃないからか?とか
OCだけど、手摘みではなくて、機械で収穫してるからか?とか
OCだけど、まさかの遺伝子組み換えコットンだからか、とか。。。
(確かに農薬や除草剤は使わないけど、遺伝子組み換えだったら本末転倒)
色々要因はあるけど、もう一つはコットンが洋服になるまでの工程にあった。
綿→糸にするときに、通常はワックスを塗布する。細い糸一本一本に。
コットンの色は白ではない。生成りや茶色など様々。それを染色のために、油分を抜いて、そのバサバサに油分が抜けた状態の生地を柔らかくするために、柔軟加工が施される。ここでも大量の柔軟剤が使われる。
黒やピンクなど、濃い色に染めるために、化学染料がこれまたたくさん使われる。
それを洗うために、洗剤で洗われる。
。。。びっくりするくらい、いろんな工程があって、その度に、大量の化学物質が使われている。いくら上流のコットンがOCであっても、これでは。。。
肌が弱い人は、農薬の残留量よりも、むしろこの工程で使われる化学薬品の残留量の方に反応してしまうそう。
別に、その方法が悪いというわけではない。そのおかげで、可愛くて、安い服が手に入るのだ。いわゆるファストファッション。
でもね、その工程をしている人たちの健康や、環境への負荷を考えると、躊躇してしまう。だって、知ってしまったから。
知ることは大事。知った上で選択する。
化学繊維が悪いわけではない。必要だもの。山登りの時に、コットンのインナーなんて着て行ったら大変だし、patagoniaのような素晴らしいアウトドアメーカーだってあるのだから。
知らなかったからしょうがない。ではなくて、知ろうとする姿勢、気持ちが大事なんだと思う。全部そういったものに囲まれて生活できたら、それは最高だけど、経済的に無理。私だって、無印○品の服持ってるし、流石にユニ○ロは買わなくなって久しいから、あと1着だけ残ってるけど、それだって息子が「ママこれかわいいねー」っていうし、まだ着れるから捨てたりはしない。
だから、ちょっとずつで良いから、選択する時、ちょっと立ち止まって、考えていけばいいんだと思う。
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