【高校数学】袋から玉を取り出す確率
1.はじめに
確率はいろんなパターンがある、、、覚えなきゃ!もう頭がごちゃごちゃ!という方、必見です!
特に、確率の後半では、独立な試行の確率、条件付き確率など様々な確率が出てきますよね。ですが、すべて違う考え方というわけではなく、同じ考え方で問題を解くことができます。一緒に頭の中を整理しましょう。
今回は、玉を取り出す確率において、取り出した玉をもとにもどす問題、もどさない問題を扱います。違いを確認し、同じ考え方で解きます!
2.玉をもとにもどす場合
独立な試行の確率です。取り出した玉をもとにもどすため、1回目の試行と2回目の試行は独立(それぞれの結果が互いに影響を与えない)です。
解答は
教科書等では、独立な試行の確率は、以下のように記載されています。
なんだか難しいですよね。要は、以下のことです。
ある試行を2回行うとき、確率は (1回目の確率)×(2回目の確率) で求められる。
1回ごとに確率を考えて、かければよいですね。
玉をもとにもどさない場合でも、同じ考え方で解くことができます。
3.玉をもとにもどさない場合
これは、取り出した玉をもとにもどさないため、1回目の試行と2回目の試行は独立ではない(1回目の結果が2回目に影響を与える)です。
解答は
教科書等では、以下の乗法定理を用いて解いています。
これも何を言っているのか難しい。ですが、玉をもとにもどす場合と同様に、以下で考えることができます。
ある試行を2回行うとき、確率は (1回目の確率)×(2回目の確率) で求められる。
1回ごとに確率を考えて、かければよいですね。ただし、ここでは玉をもとにもどさないため、1回目に取り出した玉は除いて考える必要があります。これが違いです。
4.おわりに
いろいろ公式を覚えるのではなく、考え方を結び付けることが大切です。
今回は、公式に頼ろうとすると全く別物に見えますが、考え方は同じです。どちらの問題にせよ、(1回目の確率)×(2回目の確率) で求められました。
独立であろうが、独立でなかろうが、1回ごとの確率を考えてかければよいのです。
ただし、2回目で袋の中の玉の個数が異なるため、式に違いが出てきます。問題を解く際は、問題文をよく読み、細かいところまで思考しましょう。
大まかな考え方の中に、細かい考え方を取り入れられると、数学が得意になるし、おもしろくなると思います。今回の問題では、 ■大まかな考え方→(1回目の確率)×(2回目の確率) ■細かい考え方→玉をもどすかもどさないか です。
公式ではなく、考え方を大切に!