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テレビが今後生き残るためには

テレビとネットの乖離

今、現在テレビとネットの乖離が進んでいる。テレビは、シニア世代が主に見るもので、それ以外の人はネットの方がよくみるという人が多いのでないだろうか。ただし、音楽番組やドラマ、アニメは例外として、いろんな人が見ることもあると思う。そして、都市ほどこれらの傾向が強くなると思う。例えば、テレビで「ネットで人気!」と紹介するものは大概、ネットでかなり人気になってからしか取り上げられず、テレビは情報が遅いといわれる一因になっている。ニュースは、Youtubeやネットニュースで事足りるし、バラエティコンテンツはYoutubeやtwitter、Twich、tiktokを見れば事足りてしまう。また、どうしてもテレビ番組や映画、アニメ、ドラマを見たければ会員制有料動画サービスがあり、それに登録していれば事足りる。このようなスマホ時代にテレビは、メインの視聴層であるシニアと育児中の母向けにかなりシフトしているのがテレビを見ていればよく分かる。平日昼には、ワイドショーをやり、ドラマはママの世代向きのものをという傾向が強く、若者に人気が出るバラエティや番組は年々減っているように感じられる。また、一部の人からはテレビのニュースやその他番組が偏向的だと批判されることも増えてきている。現代は、このような二極化が進み、テレビしか見ていない人は情報弱者とまで言われることもあるような時代になってしまったのだ。そして、これは日本特有の問題ではなく、世界中の先進国で共通して起こっているように感じられる。極端に言えば、地上波やBSよりもケーブルテレビの方が人気ということもあるのかもしれない。かつてのテレビの人気と勢いはいったいどこへ消えてしまったのだろうか。

気付いた時にはもうすでに手遅れ

このような現状はおそらく多くのテレビマンは把握しているだろう。しかし、一向に大きな方向転換が見られず、今日の超高齢社会にある意味頼った放送をしているのはいいことなのだろうか?私はその答えはNOだと思っている人間だ。もちろん、これはあくまで個人的な意見なので、同意する者も反対する者もきっといるだろう。テレビは視聴率が命なので、よく見る層にターゲットをしぼって放送すべきだなどがありうるだろうか。しかし、これも私から言わせると、テレビが番組のターゲット層を意図的に絞った結果現状を生んだのであって、その結果生まれた状況を言い訳にしているように聞こえる。そのようなターゲットの絞り込みをせずに、あらゆる世代に特化した番組を増やすのがテレビというメディアが生き残る道だと私は思っている。なので、現在のようなシニア、お母さんに向けた番組も、若者にフォーカスを当てたバラエティ番組やニュース番組もともに放送するということだ。確かに、現在でも若者向けともいえる番組はNHKや民放にある。ただ、数倍に数を増やすべきであると私は思う。確かに、日本の人口ピラミッドから考えると、シニア世代向けになるのも一定程度理解できるが、社会を動かしているのは若い力だ。そこにもしっかりとしたスポットを当てるべきだと思う。テレビにかつて求められていた災害や事件時の緊急放送の役目もいまやYoutubeやネットニュース、SNS(フェイクかどうかの見極めが大変だが)で代替が効いてしまう。というか停電してしまった場合、テレビは点かないのだからスマホやパソコンにしか情報を頼れないだろう。若者はどうせ見ないからの精神では、一向に改善せず、世代が完全に入れ替わった数十年後には手遅れでしたといった状態を迎えてしまうだろう。手遅れというのは、今もそうなりつつあるが、世論はテレビ・新聞などではなくSNSを始めとするネットが形成し、それによって世界が動かされるといったことだ。ここには、問題点がある。多くの広告やSNSアカウントを用いて情報を操作し、世論を意図的に操作できるようになっているかもしれない。それは、テロやスパイなどが入り込む余地がある。これは、恐ろしいことで、個人個人がその情報を信じるかどうかを出会うたびによく考えて決めなければいけなくなってしまう。そんな生きづらい世の中が来るのは避けるべきだ。また、別の可能性としては電波オークションにより新たなTV局が参入しているかもしれない。そして、従来のテレビ局が新参者に視聴率競争において負けてしまっているかもしれない。そのような事態になる前にしっかりと若者にも焦点を当てた番組をもっと増やすべきである。視聴者層に合った番組を制作することはミクロに見れば望ましいかもしれないが、マクロに見れば急な方針転換が困難なことからあらゆる世代幅に焦点を当てた番組を制作していくべきであると思っている。

テレビの強み

私が思うテレビの一番の強みは、長年の蓄積データと莫大な予算、全国的な移動や情報共有が楽にできることである。テレビ番組ができて、Youtuberがしにくいことは毎回莫大な予算をかけて番組を制作することである。これを生かすことができれば「テレビにしかできないこと」を強みにして生き残っていくことが可能であると思う。だから、例えば莫大な予算をかけてイッテQや大型ドッキリ番組のようなバラエティを作ったりしていけばいいと思う。あのような番組コンテンツは有料動画配信サービスならできるかもしれないが、無料で視聴できるコンテンツの中では、テレビにしかできないことになるだろう。そして、ワイドショー、ニュース系の番組をもう少し減らすべきである。現状は一日に様々な番組で同じニュースを何度も取り上げるという極めて無駄なことが起きている。もちろん、夕方や夜の5分、10分ニュースは必要かもしれない。しかし、それ以外のワイドショー番組を減らし、より面白いバラエティを増やし、そこに芸人・タレントを出すべきである。これが、テレビが将来オワコンにならず生き残っていくための道だと私は思う。

もちろん、ここまでの話の中で賛成できる部分や反対する部分は人によって色々とあるだろうと思うが、テレビの一視聴者として、ここでは個人的な意見を述べさせていただいた。読んでくださった人はここまで私個人の拙い文と意見を長々と見てくださってありがとうございます。

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