なぜ協働学習を始めたのか?
のぶさんです。
数学フレンズの代表をしています。
今日は、なぜ私が協働学習を始めたのかについて書きたいと思います。
私は30歳まで企業で働き、そこから数学の教師になりました。縁あって私立中高一貫校に勤め始め、2年目に高校3年生を担当しました。当時、私も若かったので、成績を上げてやろうと意気込んでいました。
幸い、当時のセンター試験で、私の担当していたクラスの数学の成績を上げることができました。しかし成績を上げた達成感よりも、失敗して悲しむ生徒たちに目が行きました。本当の学力を測っているとは到底思えないようなセンター試験なのに、失敗した生徒たちは「人生、終わった」とまで悲観に暮れていました。
私は「こんなのおかしい」と強く感じました。
試験のためだけに数学を勉強させるのではなく、数学の授業の中で他の力も身に着けさせたいと考えるようになりました。
例えば、未知の問題について調べる力、理解したことを説明する力、1つの問題を粘り強く考え続ける力、「別の場合はどうなるのか?別の解き方はできないか?」などの疑問を抱く力、友達と一緒に問題を考えることを楽しむ力などです。
これらの力の方が、大人になってから役立つのではないかと考え始めました。
翌年度、私は中学1年生を担当しました。思い切ってグループワークを全面に取り入れました。当時は「アクティブラーニング」が提唱される前で、グループワークや班学習に取り組む事例は少なく、暗中模索の状態でした。
いろいろあってグループワークを止めたり再開したりを繰り返しながら、気づけば10年以上教師を続けました。
読んでくれてありがとうございました。
次回は、オンラインで協働学習を始めた経緯についてお話しします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?