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背中に願いを書きなはれ

 子供は不思議な存在ですね。子供同士、テレパシーを使う場面を見たこともありますし、私もそんな世界が心地いいと感じます。

 いろんな不思議な子供たちの話は別で書きます。今回は娘の話です。

 生後2日目で糖水の哺乳瓶を要らないと、       鶏ガラのような手で払いのけたのは驚きました。意思表示のはっきりした子でした。

 どうやら子供は3歳までに魂からのメッセージを伝えるようです。                                            うちの娘は2歳の頃、お気に入りの日本昔ばなし「田植え地蔵」を持ってきて指さしました。地蔵が化けた若者が自分、助けられたおじいさんがママ。忘れて欲しくなかったのでしょうね、3回ほど繰り返しました。

 よちよち歩きの頃から私がテレビを見て泣いても、ヨダレかけで私の涙をぬぐったり。

弟が亡くなった時も思い出しては私が泣いてると駆けつけてハグしてくれました。

私の泣く気配にとにかく敏感で、特殊なレーダーで監視されてるみたいです。(笑)

 私が夫婦喧嘩で悔し泣きしてる時は覚えたての言葉を囁いて笑いを誘おうとしたり。          たどたどしい言葉が今も耳に残ってます。

「ママ、好きから」

 「カニにさされた!」 (蚊にさされた)

 うちの娘はとにかく家族一緒、家族と祈願するように繰り返していました。

4、5歳の頃、夫婦仲が悪い時期がありました。3人並んで歩いている時には、真ん中の娘は繋いだ手をするりとはずし、夫婦が手を繋ぐように細工したり。

 住居の都合で一時期、実家に私と娘だけ住むか悩んだ時も「家族一緒がいい」、娘の一声で決まりました。

 そんな娘も中学生になり、思春期ワールドを味わい始めました。くさくさしたり、自分でいっぱいになる姿に「お地蔵さまが普通の女子みたいになってきたなぁ」と見守っていました。              

 ところがロックダウンで休校が長引き様子が変わりました。日に日に無邪気に(幼稚に?)なっていくのです。。。刺激が足りず寝つきにくい夜には昔のように私の布団にもそもそ来るようになりました。

 私は背中に指で字を書いてもらうとスっと寝るので娘に頼みました。

娘はなぜか、願い事を書く!とはりきり、    延々と書き続けました。最初はうとうとしていましたが、その熱気に目が覚めたので字を追うと

「家族が笑顔でいられますように」

と書いてるじゃないですか!

私はその願いの深さのぶん、天に叫びたい衝動に駆られました。今でもまだそんなピュアなハートで母さんの魂を揺さぶる君はやっぱり田植え地蔵だよ。

かつてのそんな日々の感覚が蘇りました。

なんか無性に娘の願いを叶えてやりたくなりました。神!?

いつかいろんなお子さんの3歳までの魂のメッセージを集めて本にしたいです!


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