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はじめまして、maaです&1話_夜中の銀座をただ歩く

こんにちは。maaと申します。

主に、何だろこれ?という感覚や面白かったなあーを、気分次第で小説形式で投稿しようと思います。

何だろ?に対する答えや次の展開はなく、消化したことにせずに、
感じたところまでを「まんま書く」ーという実験です。
場面のピースをぱらぱらと置き、パズルができるかできないか分かりません。
ある意味、あと味悪いの悪いことになるかもしれません。

よかったらお読みください(*^^*)

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1話_夜中の銀座をただ歩く

このご時世、銀座の花街は、タクシーで埋め尽くされた別世界だ。

真夜中の年の暮れ、羽振りのいい男たちが車へ乗り込んでいく。
先輩に連れられた青年から、手練れた白髪の紳士まで、みんなここが好きなのだ。
リュックをしょった運動靴の女は、まるで透明人間のようなだ。目が合う誰しも、私を見ていない。この空間は、周波数がまるで違っている。

路上までお見送りする女たちは、華やいだドレスを身にまとって、キラキラする夢を売っている。ノースリーブから光る陶器のような白い腕が、男たちのエネルギーを発露させる。女たちは、まばゆい花であり宝石であり、一瞬でその輝きで虜にしていく。

ここは、女のエネルギーを源に、男たちが自分のエネルギーを増大させる秘密基地だ。
男たちはモテるためにやってくる。女たちは、輝きとともに厚かましく、スーツの中の財布を開かせる。

私は女でよかったー。男だったら、この幻影を手に入れられるなら、カードの上限さえ超えていくだろう。
買えるマボロシの何とまばゆいことか。男たちの何と逞しいことか。

上品に、欲望のまま、夜中の銀座のエネルギーは巡っている。



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