今日の山田君 〜思うこと〜 70
思惑のないバースデーケーキ
1月は次男と実家の父が誕生日で、合同誕生日会をする予定だったので約束の時間に実家に向かった。
到着してみると、ちょうどその日に母がメニエールになったようで絶賛寝込み中だった。
ケーキのスポンジは焼いてあったので、その続きから引き継ぐことになった。
姪っ子と長男で、生クリームの泡立てからデコレーションするまでの工程のほとんどをやってくれていたので、大人のわたしは新米バイトのように洗い物をしたり雑用をしたりさぼったり…をしていた。
以前から長男に「電動の泡立て器を使ってみたい」と言われていたのだけれど、あいにくそれがうちにはなかった。
なので今回は絶好のタイミングでもあった。
使ってみて驚いたのだが、なんと30年どころか…40年くらい前から現役のハンドミキサーは今も軽快な動きをしていた。
姪っ子にとっても(口うるさい大人がいなかったので 笑)わりと自由にアイディアが活かせて、ときどき(いや、しょっちゅう)味見しながら作れて楽しそうだった。
間に挟んだ厚めになってしまったバナナやイチゴも結果的にいい感じに味のバランスが生まれたし、不揃いのイチゴもそのアンバランスさが逆に記憶に残るものとなった。
横から見ると車みたいなイチゴもインパクトがあって最高だったし、小さくカットして散りばめたイチゴもその甘酸っぱさが食べたときにいいアクセントになった。
そんなおもしろくて美味しいケーキ。
そばで見ていて、その子のこだわりポイントや全く気にならないポイントがそれぞれちがっていておもしろかった。
母の方は翌日には起きられるようになったようで、「何もしてやれなかった」とメッセージを送ってきたから、「ふわふわスポンジケーキが焼けたのだから完璧では?」と伝えた。
そこに姪っ子や長男が満足そうだったことをつけ足したり、「気楽に過ごしてね」というメッセージをまぜこんでみたりした。
そんなことから、母の思考のクセや自分の思考のクセ、そして自分が無理をしやすい部分が見えてきたりした出来事でもあった。
「犠牲的なやってあげたい」という気持ちは、受け取る側にとっても気持ちの良いものではないなと思った。
ブックシェルフ
本棚がほしいなぁ…そう思いながら数ヶ月過ごしていた。
家具類は過去の経験から妥協して買わないようにしているのだが、設置したい場所は決まっていて、これくらいの幅と高さ、本棚の形や脚のイメージはずっとあたまのなかにあった。
ほしいとは思いながら、がっつり探すというよりは思い出したときにさらっと探したりしていると、つい先日、IDEEのオンラインショップで「これだ!」と思うものを見つけた。
IDEE SHOPは学生の頃を思い起こさせてくれる。
そういう意味でもここで本棚を買えたことは、本棚と一緒に思い出が目の前にやってきたようでダブルでうれしいことでもあった。
心地よさ
家の間取りや家具の配置、どんな場所にどんなものがあったらいいか、自分やその人の生活スタイルをくみとってあれこれ考えるのが好きだったりする。
今回購入したのはデザインがすてきな本棚だけど、自分の心地よさを優先して自作の風呂敷で目隠しをすることにした。
この本棚があるのは寝室なのだが、文字が目に入りすぎると落ち着かない性分なので視界に入らないように対策をしてみた。
風呂敷をめくるとそこには本たちがいて、ちがう景色が見えてくる楽しみができた。
煌めきのある音、ペンタトニック
子どもが、特に次男が気に入っていて無心で音を鳴らしているので、手にとりやすい場所に出しておくことにした。
わたしも寝る前に少しだけ鳴らして音の響きをからだのなかに感じさせてみたりしている。
《ペンタトニックってなに?》
私たちがなじんでいる「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」は7つの音階で構成されています(=ダイアトニックともいいます)。
ペンタトニックとは、この音階から2つの音階を抜いて5音階で構成する音の列の総称です。
ペンタトニックの特徴は、どの順番で鍵盤をたたいても、にごりあわない音階の組み合わせでできています。
つまりどう叩いても、美しい音律になるので、楽しい。「曲を弾く」のではなく、「曲が生まれる」のです。そこが、楽器というより、おもちゃ、と言える特徴なのです。
光と影
屋外でも室内でも、光と影のコントラストを見かけると見惚れてしまう。
ついつい人や物事の光の部分に惹かれてしまうけれど、影があるから味わい深いのだと、ベッドに寝ころがり天井を眺めながら、改めてそんなことを思ったりした。
相手は自分を映す鏡
あるとき、一緒にいるのに一人でいるよりも寂しく感じる時間を過ごしたことがあって、「この寂しさはなんだろう?」とずっと引っかかっていた。
最初は相手がこちら側に踏み込みもしないし、自分側に入れようともしないからだと思ったりしたけれど、しいたけさんの占いを読んでいてハッとした。
双子座は「自分のテリトリーの中に、他者が入ってくること」に対して非常な警戒心を見せます。あなた自身は革新的で、色々なやり方を試していきたい人なのですが、「ここをこうしてみたら?」と、自分が守勢に回って、他人からアドバイスされるのが苦手なところがあるのです。
会う前には直感的に、合うところがなさすぎて逆に友だちになれそうだと思っていた。
人と過ごすときは自分側の扉を開けておくようにしていて、出入り自由にすることで互いを少しずつ混ぜて和やかな時間になればと思っている。
そして、相手の警戒心がほぐれるようにちょっとしたおふざけを入れたりする。
そのときもいつものような流れにのせていきたかったけれど、直感的におふざけしても相手には引っかからずただ流れていってしまうだけだと感じた。
思ったようにいかないなかで、今思えば「安易すぎる考えやしょうもなさを見抜かれてしまうのでは?」という怖さもあったのかもしれない。
そもそもそのときの自分は無理をしていて、繕っていて偽りの姿だったような気がする。
ならば、無理をしてしまっていることをつつみ隠さず正直にその場で伝えたらどうだろうか。
流れが変わる可能性があるかもしれない。
次また、相手が閉じているように感じて寂しく思ったときには、「むしろ自分が閉じているのでは?」今度はそう自分に問いかけたい。
臆せず感じたままに伝え、たずねてみることが自分の課題になりそうだ。
自分の中であれこれ考えても、けっきょくは言葉にして相手に聞いてみないことにはわからない。
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