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今日の山田君 〜思うこと〜 30

ライブでダイブ

学生のとき、ライブに行ってダイブすることに夢中だった。
でも、身体能力が高くなかったわたしは人の背中をかりてもよじ登ってダイブすることができなかった。
だからダイブするにはフロアの仕切り用の柵に足をかけて登る必要があった。
当時を振り返ってみると、腕の力が弱くて自分の身体を引き上げることができなかったのと、力だけに頼っていてしなやかさがなかったのだと思う。
行くライブによっては力負けしないようにと、まるで戦いに行くような心持ちだった。


おどること

20代はレゲエにハマり、音にのまれること、踊ることが楽しくて仕方がなかった。
そのなかでリズム感のなさや背中のかたさ、それに股関節の動きの悪さなど身体を自由にのびのびと使うことができないことを自覚した。

合気道

30代で合気道をはじめて、身体全体のバランスを整えることの大切さを知った。
力を抜くことの重要性を知り、緩めることで身体が動きやすくなることを身体で覚えた。
そのおかげで、家で音楽に合わせて踊るときには骨盤が以前よりもはるかに動きやすくなって、それはわたしにとって嬉しい変化だった。
けれど胸や腹部まで動きが伝えることができなくて、そこをどういう風に取り組んでいいのかわからずにいた。

太極拳

最近、太極拳をはじめた。
そこで身体を使っていくための基礎的で本質的なことを教えてもらった。

•足先と膝の向きはそろえること
•膝は足の甲の真上の位置を越えないこと
•片側の股関節を緩めることで、反対の足に体重が移っていくこと
•目線を送って体がその方向に旋回していくこと
•力を抜いて落ちていく腕に意識を向けること

今までは身体の構造を理解していなかったのだと初めて気づくことができた。

子どもの頃から膝が内向きで、合気道を習っていたときも、膝は内側に入りやすかったのだが、太極拳で「足先の向きと膝の向きをそろえる」と教えてもらったおかげで、自分の中に基準ができて正しい位置が把握できるようになった。
面白いことに、それらの向きをそろえるだけで股関節が緩みやすくなる。
間違った動きをやめるだけで、正しい動きに自然となるものなのだとわかった。
やはり何事においても「構造を知っているかどうか」それと「それに気づけるかどうか」だということに、最近イヤというほど思い知らされている。

間違った動きを捨てていくことで、力もいらない自然な動きになっていく。

昨日、音楽に合わせて踊ってみると、股関節の軽やかさに自分で驚いた。
膝も以前よりずっと軽くなったように感じる。
ずっと意識できなかった背骨の動きも感じられるようになってきた。

ハンモックヨガ

背骨の動きに意識が向くようになったのはハンモックヨガの影響かもしれない。
太極拳を始めてから時間がとれずに行けないでいる。
太極拳をやりながらハンモックヨガにも通うことで見えてくるものがありそうだ。

(毎週は無理でも月に2度だけでも、時間をやりくりして行けるようにしたい。)

なんといっても、ハンモックヨガは自分が魚になった気分が味わえて最高にリラックスできる時間でもあるのだ。
ハンモックの中では魚のように自由におよげる。
目を瞑ると本当に魚になった気分がする。

おまけにコウモリの気分まで味わえてしまう。
普段感じることのない重力を、重力による痛みを体感することができる。

なんのためにやっているのか?

ダンサーになりたいわけでも、武道を突き詰めたいわけでもない。
「身体のことばかり考えて何やってるの?」と自分自身につっこみたくなる気持ちも正直ある。
趣味とも言えないようなただの趣味なのだ 笑

踊っているときは自由であることを実感できる。
身体をのびやかに使えていると自由であると実感する。
自由を身近に感じたくて、身体を無自覚な習慣によって起こった囚われから解放しようと、夢中でやっているのかもしれない。

これからどうしていきたいのか?

合気道を習っていたとき、「受け方が素直でいい」などと「うまさ」ではなく「素直さ」という項目で褒めをいただいていた。
出稽古した時にも「素直さ」を褒められて、「素直さ」を自分なりに大切にしてきてはいたけれど、逆に「素直とは何だろう?」と疑問に感じるようになってしまっていた。

夫と話していて、「素直になろうと思ってもなれるものでもないから、良いことだしそれは特性だ」と言われた。

たぶん素直とは自分にバカ正直なことなのだ。
正直に言ったらバカをみることが分かっている時でも、どうしても正直に言ってしまうことなのだ。
それでバカをみたとしても「しょうがないね」と言えてしまうことなのだろう。

バカ正直を愛しながらバカ正直に生きること。

今日もあなたが心の安らぎと幸福感に気づけますように♪



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