寿命100年を超えるサボテン。金鯱(キンシャチ)は2年でどれだけ大きくなるか?
園芸植物の定番、サボテン。特別詳しいわけではないけど好きで何株か育てている。
なかでも愛着を持っているのが 金鯱(キンシャチ) 。
まるっとしたボディに長いトゲは誰もがイメージするサボテンそのもの。「サボテンの王様」なんて呼ばれている。
順調に育つと100年でも生きるらしい。今年40を迎える私よりもきっと長生きするでしょう。
なんでも、京都府立植物園にある金鯱は1930年に日本にやってきた個体だそうです。日本で最初に輸入された個体で、メキシコのバルメー博士が宮内庁に献上したものだそうです。
1930年って、べーブ・ルースやチャップリン、アル・カポネの時代ですよ。日本は大正から昭和になったばかり。そんな時代にメキシコから日本に渡ってきたなんて、いったいどんな旅路だったのだろう。
金鯱を通して自分が生まれはるか昔に思いを馳せ、自分がいなくなった世界までも想像してしまう。これはロマンを感じませんか?
育成1年目
我が家で育て始めたのは2023年の2月。今から約2年前になりますね。購入先はたしか100均かJAで、下の写真の通りかなり幼い株でした。
当時はたいした思い入れもなかったんだろうなぁ。購入先をちゃんと覚えてないくらいなので。
ピンポン玉よりも小さい。
サボテンには棘の根本に棘座というものがある。金鯱はこれが1年で横に一列分増えるのだそうです。写真では棘座が3列だから、買ったときは樹齢3年ってことになるのかな。
ひと夏を越した2023年末でもサイズはあまり変わらず。むしろ色合いが悪くなっていて弱々しく見えるくらい。
これは用土がダメだったんだと思います。ご覧の通り砂利に植えていたんです。
解体したアクアリウムの底砂のやり場に困り、何を思ったかこの金鯱はじめ愛着薄めの多肉の用土にしちゃってました。
今思うととんでもない雑さです。当然栄養分はほとんどないから成長しろという方が難しいですね。
育成は2年目へ
砂利用土のまま冬越しをがんばってもらった結果、肌は真っ赤なストレスカラーになりました。それでもこうして屋外で越冬するわけですから強いです。
この写真を撮ったときに植え替えていて、育成2年目からは一般的な培養土になりました。
培養土への変更が功を奏したのか、植え替え後2ヶ月でひとまわり大きくなりました。棘座の数もちゃんと一列増えています。
金鯱の後ろに映るサボテンはまだストレスフルな肌色をしているので、金鯱はダメージからの回復も早かったということですね。
さて、過去の写真はここまでです。
もう一度、現在の姿に戻ります。
写真でわかりますかね?ボリューム感の変化が。確実に大人の階段を登ってます。棘座の数も5列ありますね。
写真を横に並べて2年前と比べてみてもその違いがわかってもらえると思います。
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それにしたってこの金鯱はまだ5歳ですよ。100年生きるならまだまだ赤ちゃんです。見ての通り成長はゆっくりですから、彼を何歳まで育てられるかを楽しもうじゃないですか。