![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162844226/rectangle_large_type_2_f05a79b62e8c8a6090428faebb4b8071.png?width=1200)
2024年11月22日:キャリアの壁打ちを通じて見えた、理想の未来とその実現方法(心理学と社会学の観点から分析)
本日、転職相談を生業としているコーチの方と、3年先、5年先、10年先のキャリアについて壁打ちを行いました。これまで、将来のキャリアをしっかりと描くことなく、新卒から10年間勤めた会社を退職し、その後外資系企業に転職しました。しかし、結果的に家庭と仕事の両立が難しくなり、退職を余儀なくされました。
壁打ちをした結果、私が描く未来の優先順位は次の通りです。
子どもとの思い出をたくさん作るために、旅行やアクティビティの時間を確保したい
趣味のキックボクシングでプロライセンスを取得し、可能な限り早い段階で強くなりたい
働き方としては、身の丈にあった仕事を選び、日々快適に過ごし、周囲の仲間と強い信頼関係を築きつつ、組織に貢献する意識を持ちたい
これらの目標を達成するために、どのような仕事を選ぶべきか、そしてそのためにどれくらいのお金や時間が必要かを共に考えていただきました。
現在、ありがたいことに内定をいただいている企業に入社予定ですが、これからのキャリアを慎重に考える上で、最後の最後まで、望む未来を逆算していく視点を大切にしていきたいと思います。
【心理学と社会学の観点から】
この壁打ちの経験を通じて、私自身のキャリア選択に対する考え方が変わり、いくつかの心理学的・社会学的な知見が浮かび上がりました。これらを取り入れることで、私だけでなく、読者の皆さんにも有益な情報を提供できると感じています。
1. 「心理的安全性」の重要性
アメリカの心理学者、エイミー・エドモンドソンが提唱した「心理的安全性」という概念は、組織やチームにおいて非常に重要です。心理的安全性とは、メンバーが自分の意見やアイデアを自由に表現でき、失敗を恐れずにチャレンジできる環境を意味します。私が望む「周囲の仲間と強い信頼関係を築きつつ働く」という考え方も、この心理的安全性が根底にあります。この概念を意識して働くことで、チームのパフォーマンスは向上し、個々人が成長できる環境が整います。
2. 「ワークライフバランス」だけでは足りない - 「ライフ・キャリア・バランス」の視点
近年、仕事と生活のバランスを重視する動きが広まっていますが、ただ単に「ワークライフバランス」を取ることだけでは、人生における満足度や幸福感を十分に得ることができません。心理学者のダニエル・ギルバートは、人間の幸福感が「今の瞬間」や「未来の予測」に大きく影響されることを示しました。つまり、仕事の時間だけでなく、プライベートの時間や自己成長の時間も重要な要素であり、これらがバランスよく調和していることが重要です。旅行やアクティビティ、キックボクシングの練習など、これらの要素が「ライフ・キャリア・バランス」に貢献していくと考えています。
3. 自己決定理論 - 自由と責任のバランス
自己決定理論(Self-Determination Theory, SDT)は、心理学者のデシとライアンが提唱した理論で、人間は内発的な動機づけが最も強く、幸福感を感じやすいとしています。この理論では、特に「自分で選択する自由」と「責任」を感じることが幸福感に繋がるとされています。私が求めている「身の丈にあった仕事を選ぶ」という選択肢も、この自己決定理論に基づいています。自分が望むキャリアを選ぶこと、その結果に責任を持つことが、私のモチベーションや自己成長に繋がっていくのです。
4. 社会学的視点から見る「社会的キャピタル」の重要性
社会学的な観点では、「社会的キャピタル(社会的資本)」の重要性にも触れたいと思います。これは、他者との信頼関係やネットワークが、個人の成功にどれほど影響を与えるかを示す概念です。私が望む「仲間と強い信頼関係を築きつつ組織に貢献する」という考えは、まさに社会的キャピタルを活用するアプローチです。組織内での信頼関係が深まることで、協力し合い、相互支援のネットワークが構築され、結果として個人や組織全体が成長することができます。
最後に
これらの心理学や社会学の知見を参考にしながら、これからのキャリアをどう築いていくかを考えるとき、私たちが何を最優先すべきかがより明確になります。自分の望む未来を逆算していく過程では、ただの結果を追い求めるのではなく、途中で得られる経験や人間関係、自己成長がどれほど大切かを意識することが重要です。そうすることで、ただ働くだけではなく、人生全体を豊かにするためのキャリアを構築できるのだと感じています。