少し気持ちが楽になった本「里山資本主義」

私はステレオタイプな「貧困削減」を目指した国際協力に興味を持ってしまったのですが、そもそも「貧困」って何さ?を問い直していることは以前にも書きました。

それと同時に、資本主義がこのままで良いのかなあ、と思っていたので、遅ればせながら「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」を読んでみました。

・・・読了して、たくさんのヒントがあり、気持ちが少し楽になりました。

この本については賛否両論ある様ですが、あまり里山について知らなかった私は「へー!!」と思う事がたくさんでした。(「まきでご飯を炊く」というのが現在において可能な地域があったことに改めて驚いたり。)

後、以下が印象に残りました。

・規模の拡大はリスクの拡大。

(一括に生産し大量供給することでコストが下がり無駄が減る、そして経済発展につながるとされていたけれど、リスクもある。

→確かに。一括生産・供給、する仕事だけが生き残る仕組みだと、リスクが高いのかも。

・分業の原理は条件が整った場合に理論通りに有効となる。

 条件:各自の守備範囲が明確に区分けでき、その守備範囲に重複・空白部分もないということ。

→外資系企業に勤める方が分業について強調されるのを聞くことがあります。ただ条件が整っていない所では分業すると漏れが出たりするのは経験があるし、一人多役が活きる場もあるのだと思います。

・里山資本主義は気楽に都会で出来る

 例えば「顔の見えるもの」「地元のもの」を買ってみる。少し高いかもしれないが大物になったつもりで『志援金』を払ってみる」とあり、

→これは納得すると共に反省しきり。(つい、コンビニの無難な物でいいじゃん、と思ってしまうので。。。)

・マネー資本主義はやりすぎると人の存在までをも金銭換算してしまう。

 誰かに認めてもらいたい時、持つべきものはお金ではなく、人との絆、自然とのつながり

→これは本当にそう思う。人が幸せになるための手段に過ぎないお金に、人が使われるように感じることがあり悲しくなる。。

 つながりはお金がなくてもつながれるのよね。

 (お金でもしかしたら買えるかもしれないけど、お金が橋渡ししている以上、縁の切れ目が金の切れ目になる可能性もあるし。)

・・・そして思ったのは、自分次第だなあということ。

資本主義がどうこう、はすぐに変えられないけど自分の行動は変えられる。

それが世界を良くするかは知らないけど、自分の気持ちは楽になる。

(自己満足でも結構、誰にも迷惑かけないし。)

AERAの貧困特集(2015年5月25日増大号)も勉強になりましたが、これからも日本内外の事例について知りたいな。

それは自分に返って来て、「私はどんな生活をしたいのか?そのためにはどうすればいいか?」を考えるヒントをくれるので。

勉強はいつも自分の幸せのためにしている気がします。学生時代は全く勉強する意味が分からなかったので、大人になって良かったです。