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ココロカガヤキライフ⑫「自分を動かすヒント」(バナナマン住友生命CMより)

今回、お伝えしたいことは、自分を動かすためのヒントです。「自分を動かす」なんて簡単なこと、と思われるかもしれませんが、案外難しい。

「運動すればいいのに運動しない」だったり、「片付けたらいいのに片付けない」だったり、「したらいいのに」ができないものです。

そこで、なかなか自分を動かせないあなたが、自然に行動してしまうヒントを、バナナマンさんが出演されている住友生命のCMが教えてくれます。

それが、こちら。

1.ディドロ効果

ディドロ効果って、聞きなれない言葉ですが、住友生命のホームページでは、次のように説明しています。

◆ディドロ効果
ウェアを買ったら、スポーツする自分でいたくなるとか。新しい価値を取り入れると、それに合わせて環境すべてを変えたくなる気持ちを、「ディドロ効果」と呼びます。まずは形から入る…というのも、あながち間違ってないということかもしれませんよ。

CMのように、新しい靴を買ったら、それに合う靴下を買ったり、スポーツウェアを買ったり、帽子やサングラスを買ったりして、走るという新しい行為をするための外堀を埋めていくような感じです。

2.良いディドロ、悪いディドロ

このCMの中に良いディドロと悪いディドロが入っているのに、気づかれましたか?

良いディドロは、「走る」という行動を促す効果があるということです。

日村さんが「もう走るしかないよね」って言っているように、靴を買う行動がきっかけとなり、ウェアなどを買いそろえる行動が新たな「走る」という行動へとつながっているのです。

一方、悪いディドロは、次々と買いそろえてしまう行為です。新しい靴が次の購買意欲やをかきたて、必要性を生み出し次々と購入してしまいます。

本当は、必要ない場合もあります。別の靴を買い換えたら、また新たなウエアを買うのでしょうか?

もし、日村さんが走り出さなかったら、モノだけが増えてしまったという結論になってしまいますね。

ディドロ効果をまず知って、買いそろえた先にある状態が自分にとって良いのか悪いのかをイメージすることが大事ですね。

3.良いディドロの活用例

もちろん、モノを買うことはいいのですが、モノが多くなってしまうのはどうなのと思ってしまいます。

逆に、モノを減らすのにも、このディドロ効果は使えるのです。

例えば、
❶財布の中身を全出し、いらないレシートやポイントカードを捨ててスッキリしたら、鞄の中が気になりだした。
❷鞄の中のいらない書類などをファイリングしたり、普段要らないモノを鞄から机の上に出してスッキリしたら、机の上が気になりだした。
❸机の上を整理して、スッキリしたら、今度は部屋が気になりだした。
❹書斎がスッキリしたら、リビングが散らかっていることが気になり、リビングの荷物を整理した。

などなど。つまり、財布の中身の整理が部屋の整理につながったわけです。一部をキレイにしたら、別のところもキレイにしたくなるのです。

4.まとめ

設楽さんがCMの中で、「小さなきっかけって大事ですよね」と言っています。小さなきっかけを意識して作れば、自分が希望する新たな行動に自然につなげていくことができるのかもしれません。

言い換えれば、日常生活に「小さな種」を植えること。どの種を植えるかまず確認してから植えましょう。

それにしても、CMで行動経済学の勉強ができるなんて、面白いですね。
以上、あなたのココロにカガヤキを。ココロカガヤキ研究所でした。

(参考文献)


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