幸せに気づく練習~「成功と幸せって違うの?」~
今回の「幸せに気づく」シリーズですが、成功と幸せの違いについて私が学んだことをご紹介し、あなたも私も幸せに気づきやすい「幸せ体質」になりましょう!という企画です。
1.成功と幸せの違い
今回ベースになっている本は、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」の著者である岸見一郎さんの「成功ではなく、幸福について語ろう」です。
図書館で見つけた、一回り小さいコンパクトな本で、読みやすいです。手元に置きたい1冊です。
(1)成功は過程、幸福は存在
さて、岸見さんは、三木清さんの「人生論ノート」をベースにして、三木さんの考えを紹介しています。その一つが、成功と幸福の違いです。
成功・・過程に関わる(そこにいたるまで達成しながら追求するプロセス)
幸福・・存在に関わる(すでにそこにあるもの) ※( )内は私の解釈
成功するためには、達成し追求するプロセスがあります。分かりやすい例で言うと、いい学校に入って、いい会社に入って裕福にというプロセス。他の例でいうと、起業し、商品開発して社員を雇い、売り上げ何億円を達成するなど。
それに対して、幸福はすでに存在しているものです。ずっと存在していて、最近、「幸福になった」ではなく、「幸福に最近気づいた」というもの。(私の「幸せに気づく」シリーズと考え方が同じでうれしいです。)
(2)成功は一般的、幸福はオリジナル
もう一つの成功と幸福の違いは、こちら。
成功・・一般的なもの
幸福・・オリジナルなもの
成功は一般的なもので、私の解釈で言うと資産がいくらあるとか、会社での肩書がこれこれであるとか、オリンピックでメダルをとるなど一般の人が「うらやましい」と感じるものです。
それに対して、幸福はオリジナルで、その人だけに当てはまるものです。自分の幸せに気づくタイミングとして、いろいろな場面があります。家族の笑顔に囲まれて「幸せだな」と感じる人もいれば、青空を見て自分の幸せに気づく人もいれば、雨の日に気づく人もいる。
よって、成功と幸福はぜんぜん違うものなのです。
2.成功と幸福の違いを理解して生きる
今回、特に強調したいのは、成功と幸福は違うし、不成功と不幸もぜんぜん違うと言うことです。三木さんの言葉引用すると
「成功と幸福を、不成功と不幸を同一視するようになって以来、人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった」
目標を達成すると、うれしいし感動するし、これって「幸福」じゃないの?と思いがちですが、それは、「幸福感」であり、幸福とは違います。成功には幸福感があるので、成功と幸福がイコールと思ってしまいがちですね。
もっと困るのが、不成功と不幸をイコールにしてしまう考え方です。世間一般に成功していないからといって、不幸なわけではありません。成功していなくても普通の生活の中で幸福に気づけます。
分かりやすく書くことこんな感じでしょうか。
❶成功している+幸せに気づく
❷成功していない+幸せに気づく
❸成功している+幸せに気づかない
❹成功していない+幸せに気づかない
不成功と不幸をイコールに考えるのは、❹のパターンです。でもその人は、自分の幸せに気づけば、❷に行けます。❸の人も❶に行けるわけです。
誤解を避けるためにお伝えしますが、成功を目指さない方が良いと言っているわけではありません。
「この夢と共に生きてよかった」と思える夢や目標をもつと、生活に張り合いが出て、できることが多くなり、成長していきます。成功を目指す意味もあります。ただ、すでに幸せなのだから、成功することにこだわらず、気楽に夢と共に歩んでいけるわけです。
逆に夢にこだわり視野が狭くなると幸せに気づけなくなるかもしれません。成功の先には、さらなる成功があるだけ。幸せは今、ここにあるのです。
3.まとめ
成功と幸福は違うもの。成功していなくても「すでにあるオリジナルな幸福」に気づくことができます。幸せに気づきながら、成功を目指しても(目指さなくても)いいのです。
幸せに気づく練習をしながら、「幸せ体質」になっていきましょうね!
最後まで読んでいいただき、ありがとうございました!
◎フォロワーさん、いつもご覧いただき、ありがとうございます。そして、今回初めて私の記事をご覧いただいた皆様もありがとうございます。
これからも、学んだポイントをできるだけ分かりやすくお伝えしていきますので、よろしくお願いします!
(関連記事)