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勘違いする認知センサー。

記憶力を左右する因子

記憶力には様々な因子があるが最近重要な因子があることに気付いた。それはあらゆる物事に対して基準を持っているか否かだ。新しいインプットした情報を既知の記憶に結びつける「精緻化」。この処理を疎かにしてはいけない。未知のことを学ぶときには基準があると理解し易く、そして記憶に残る。

勘違いする認知センサー。

 このセンサーは既知の情報に過剰反応する。既知の情報に対してはどんなに情報が欠けていても過去の記憶を参照にして完全に復元した状態で認知する。一方で既知の情報とは関係のない似通った新しい情報であっても、既知の情報に変換して認知してしまう。これは困った悪癖だ。

子どもの脳 と大人の脳。

子どもの脳は真っ新。膨大な新しい情報を無尽蔵に吸収していく。そして大人になるに従い既知の情報が増える。大人の脳は勘違いする認知センサーを多く持つということだ。だから大人の脳では新しい情報が勘違いによって既知に吸収される。そうして新しい情報は消滅する。

年を取ると記憶力が低下する原因。 

大人の脳には取り入れた新しい情報を誤って既知の情報と認知する勘違いする認知センサー が多く存在する。これが記憶力を低下させている主な原因である。頭の中に既知の情報が多いほど、勘違いする認知センサーによって新しい情報の記憶が阻害される。

思考の短絡化と予防策。

勘違いする認知センサーにより思考の短絡化 が進む。この感覚は知っているつもりに近いのかもしれない。しかしこの種の知っているつもりは無意識下 で生じるのが恐ろしい。この予防策は無知の知の意識化。出来得る限り意識下に引き上げてあげる。本当にその情報は既知なのかと自問自答すること。

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