【中国日誌】955日目 24.4.2

芽吹くだろうか。あの、黄緑色の、初々しい、ぽつぽつとした、小さな、若葉。その想いと、今現実に見る、枝と空間から成る、単調なコントラストのギャップ。それが、一層のむなしさと、期待感を、押し上げる。室内という、変化の乏しい、静止した空間で育てられた、ガジュマル。日に日に葉を散らし、木肌が、露骨にむき出しになる。辛うじて残る枝先の葉の血色は悪く、不健康そのものである。水と空気。それだけでは、足りないのである。おもいきって、彼らを外に出した。すると、風に揺られる枝葉が見えた。とても気持ち良さそうである。心なしか、のびのびとしている。強い風に吹かれて、雨に打たれて、そんなガジュマルを見て、私は、幸せそうに感じた。必要なのは、静止した環境ではない。必要なのは、無秩序に、開放的に、変化する空間。そうすることで、彼らは、風と同化できる。世界に溶け込める。広がれる。その開放感が、私は、羨ましいと感じた。ああ、そうか。私は、まさに、部屋の中のガジュマルなのだろう、とそう思ったのである。自由に広がる、世界に、ガジュマルに、感謝を。

朝4時に起き支度と日課。8時に出社。18時半すぎに退社。ご飯食べて、22時に寝た。

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