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大腸内視鏡検査ってなんなのさ
さてさて、自分も別室に誘われ。
誘われ。
おやおや、おなじみのお歴々が、またしてもおトイレの前に鎮座ましましていらっしゃる。
壁には「浣腸」の文字も。いやいや、もういいから。
どうやら、お出にならない方には追加のお手当てが出るってことらしい。
ほっと、やれやれ。
すると、看護師曰く、出たらその度にナースコールして!
なんじゃと。
自己申告でなく、目視確認ってかい。
見せるのも嫌だが、見る方はもっと嫌だろうに。ホント嫌だろうに。
もう、トホホのワンダーランド(by 古舘伊知郎)。
何度も何度も何度も目視で確認されて。
ようやく、いいじゃないってことに。
さあ、体重計乗って。
なになに、体重増えてちゃいけないって
。確かに検査着着替えた時に体重計らされたが。
そりゃ1ℓ以上も液体飲まされりゃ、増えるし。
全部出せってか。
体重計乗ること3回。
飲む前の体重から600gオーバー。
500g以内の増ならOKって。オマケして。
そもそも、最初に計った体重なんて自己申告なんだから、適当なんだよ数値(コンマ何グラムなんて覚えておらん)。
既に時刻は午後2時を回り、ひたすら待合室で順番待ち。
アンニュイなおじさんおばさん、少しのヤングギャル。
にしても寒いじゃないかい。壁の操作盤を見れば、24.5度。エコじゃない!こちとら、ぺらぺらの検査着1枚なんじゃぞ。なんなん?
どこの病院もたいてい流してるNHKの訳の分からん平日昼の番組をただ茫然と眺めながら、時間が経つのを待つ。
うーんケツが痛い。あれだけ噴出すれば、そりゃ痔ろう物語も悲鳴を挙げるってもんさ。座布団を所望す。山田くん、座布団持ってきて。やってきましたお座布団。誰が座ったか知らないが、ないよりましなドーナツ座布団。
いやいやいや。みな押し黙ったまま時間が過ぎて行く。隣に座ってる30代と思われる女性(マスクしてるから、ホントの年齢は皆目分からんが)、ずーっとスマホをスクロール。話しかけるなオーラ全開。まあそーだよな。
スマホはロッカーに置いてきた。検査中、どうすんねん(なんか、ビニールに入れられてどっかに保管されるらしいけど)。
待つことさらに1時間。テレビで3時のニュースが始まった。なんやらどーでもいい話題が一通り終わると、それではAI音声によるニュースの振り返りをってアナウンサーの声が。なんだって、いつからそんなことになった。初音ミクか?ちょいと、テレビに近づいて、聞き耳頭巾になってると、突然、検査室の方から我を呼ぶ声が。なんだか、いつまでも呼ばれないんで焦れて立ち上がってたおやぢだと思われたらしく、ナース苦笑してる。ちゃうねえ、テレビに食いついてただけやねん。まあいいけど。
あとは簡単、マグロの解体ショウよろしくカーテンで仕切られただけのずらっと並んだほっそいベッドに転がされて、検査医からお休み薬を腕に注射される。あとはなんだかよく覚えておらん。だらんだらんのワシの腕を小脇に挟んで血圧計ってくれた看護師の二の腕が、すっげー冷たかったのだけ鮮明に覚えてる。なんじゃ、みんな冷え冷えじゃん。やっぱ冷房利き過ぎ。
いやー、4時じゃ。終わったよ。くらんくらんする。ここから、またお休み薬が抜けるのを待つんじゃな。親切にも、お茶と飴ちゃんが配布される。が、ここでお茶飲んだらお腹痛くなるんちゃう?お茶、刺激物だからな。タンニンやカフィンやら入っとるやん。お湯頂戴って言ったら、スルーされてまったが。
5時になった。看護師に帰っていいよ、今日は消化のいいもん食べてねと送り出され、受付で会計。5000円ちょっと。おお、保険きいてる。検査するはるか1か月前、診察してもらったからな。
さあて、タクるか。「GO」で呼ぶぞい。便利じゃ。病院の名前入力して。おおっと、もう来たやん。ちょうど雨も降ってきたし。無事終了じゃ。
えっ?結果?なんもなし。ポリープすらない。大健康じゃ。でも、尻痛えぜ。
これにてめでたしめでたし。とっぴんぱらりのぷう、じゃ。