なんか、ちょっと、やっぱ、ね
「えーと」って言わなくなった。世の中の人がほとんど言わなくなった。代わりにみんな言うようになったのが「なんか」。
話す途中で言葉をつなぐのに言うのが「なんか」。
「なんか」ってなんだか分からないけど、「なんか」っていう「何か」なんだな。なんかそんな感じ。
もひとつ。電話で相手に何かお願いする時なんかに「ちょっと」という接頭語がつく。ほとんどの人が「ちょっと」と言ってる。おかしいから自分は言わないようにしようとするのだけれど、思わず「ちょっと」って言っている。「あの、申し訳ないんだけど、ちょっと、あの見積を…」。ちょっとなんか変。
そして、話し言葉でよく出てくるのが「やっぱ」。「やっぱ、そうじゃない?」。なにが「やっぱ」なんだか知らんが、やっぱそうなんだ。
おまけ。言い切った後に、一拍置いて「ね」ってつける人。念を押してるような、同意を強要してるような、分かるよなって脅してるような。英語のネイティブが、話の最中に「you know?」を頻繁に挟む感じに似てる。
話し言葉も流行り廃りがあるんだな。みんな一斉に。集合知か。101匹めの猿か。猿じゃないけどね。