![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147403444/rectangle_large_type_2_57e8ffa58d2d8ee89606a62263df7fde.jpeg?width=1200)
その男、凶暴につき・・・「歩」平成元年8月公開。
時代も昭和から平成へ。
全編今までにない滲みだす暴力を垣間見せた。映像と音楽とのバランスはこのころから完成されていたように思う。異業種映画監督のブームの中あの「ビートたけしが!」と強烈な印象を与えた。
犯人役の白竜の不気味さがたまらない。 台詞の無い「歩くシーン」を カメラの位置と音楽で 成立させた作品。 映画人「北野武」のはじまり。
その男、凶暴つきに関するエピソード
🔫主演はあの歌手!!
当初、その男、凶暴につきは主演「泉谷しげる」、監督「北野武」であったが、泉谷氏のスケジュールが合わずに断念した。
🔫殺し屋に・・
殺し屋の清弘(白竜)が作品公開後に街を歩いていると一般人に「あっ殺し屋だ!」と言われた。 それだけ世間に殺し屋のイメージを植え付けた。 凶暴な我妻刑事(ビートたけし)の敵役として冷徹で最高の殺し屋。
🔫痛々しいビンタシーン
トイレにて 我妻刑事(ビートたけし)が薬の売人:橋爪(川上泳)へ必要以上なビンタで追い込むシーンはとても痛いしい。あまりの痛々しさに本当にビンタをしているか!と一部批判があったが川上泳の演技により朦朧となる演技はとてもリアルだった。
🔫作品を象徴する「歩く」シーンは時間稼ぎ?
撮影が終わり、編集作業をしているとスクリプター(撮影シーンの様子や内容を記録・管理する)が「監督、尺(時間)が足りないので追加シーン」を・・スタッフや俳優さんを呼ぶのも大変で。
監督:じゃああれだな、おいらが歩くからそのシーンを追加しよう。となり、結果、最も印象に残るシーンとなった!
![](https://assets.st-note.com/img/1721051962960-onS7uV8dsL.jpg?width=1200)