# 3 区民であり、医師である目線で覗き見る板橋区。
東日本大震災から12年、コロナ発生から3年余り、危機管理意識の高まりを感じる。今回も危機管理に関する話題である。
数年前である。米国の友人と話した。彼は日系米国人である。成功を収めて、ニュージャージー(NJ)でそれなりの地位を獲得している。
彼が久しぶりに生まれ故郷の某県に帰国した。旧友との再会を楽しんだそうだ。彼曰く『全く、NJと同じと感じたよ。政治家は強いし、地元民との繋がりもどちらも同じだね』。
しかし、トランプ大統領や、NJの知事のような権力の濫用はどうかと思う。この知事はニューヨークとの架け橋のワシントンブリッジの閉鎖を私的な鬱憤バラシで命令したと言われて、権力の濫用と批判されている。両者とも『今だけ、金だけ、自分だけ』と揶揄されても仕方ない。
今回は板橋区の危機管理の続きで、あるエピソードを述べる。
菅内閣の時代であったが、デルタ株が蔓延し始めた頃、インドでは火葬場が見つからずに。路上で火葬するニュースが流れていた。デルタ株は、あっという間に日本にも広がり、高齢者の致死率は14%とも言われ、救急搬送される患者は日に日に増加して行った。区内の医療従事者や、高齢者には急ピッチでワクチン接種が行われた。菅首相は『一日100万回』とワクチン接種の加速を繰り返していた。
一方で、救急搬送する救急救命士には全くワクチン摂津種は行われていなかった。彼らのワクチン接種は東京都マターであったのだ。
板橋区は首長の判断で、ワクチンを区内の医療機関から集めて、消防団員に接種を行った。
消防署員からは当時を振り返り、感謝の言葉が聞こえてくる。
この様な権限の行使は先ほどの米国とは大違いだ。
権限は正しく使われると行政サービスがショートカットに即時に試行出来ると言う実体験でもあった。
『今だけ、金だけ、自分だけ』を見分けるのは難しいことかもしれないのだが、見分ける事も、民主主義であり、選挙はその根幹であります。
板橋区を次回も見つめて行きます。
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