めろんソーダを口実に
親しい友人と菫のシロップを使ったエスプレッソトニックを飲みに行った。店内のお洒落で落ち着いた雰囲気が好きでたまに足を運ぶコーヒー屋さんだ。あと、ここのめろんソーダが好きなんだ。
お店に入ると店員さんが席まで案内をしてくれた。初めて見る店員さんだなと思って、ちょっとよく顔を見てみると、何と私の好みの顔じゃないですか。しかもだいすきな黒髪で優しい笑顔付き。
これが私と彼の初めて出会いだった。
な〜んて書くと、この後に何か面白くて楽しいドキドキする展開が待っていそうだが、現実はそう簡単にはいかないし、めろんソーダのように甘くもない。
その日はちょっと良いじゃ〜ん!って思ったくらいで、お店出て友人と写真撮ってたら、その店員さんの事は忘れていた。
それから丁度1ヶ月後、飲み会の帰りにコーヒーが飲みたくなってそのお店に足を運んだ。この前の店員さんが奥から出てきた。前と同じく優しい笑顔で対応してくれて、また会えたし笑顔もみれてラッキーって思った。
それからまた何日か経った今日、お店のオーナーさんのインスタにあの店員さんが可愛い顔で美味しそうにカレーを食べてる動画がアップされてるじゃないですか。可愛くて何回も見ましたよ。そしたらまたあの笑顔に会いたくなっちゃいましたよ。
来週の月曜日の夜に映画を観に行こうと思っている。映画のお供はあのお店のめろんソーダにしよう。テイクアウトしてから映画観に行こう。
そろそろ暖かくなってきたし、めろんソーダのように甘い恋のひとつでも、してみたいじゃないですか。
めろんソーダを口実に私はお店へと足を運ぶ。
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