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#271:テニスマネージャーの憂鬱(16)
気付けば12月。前回9月の様子を書いてから2ヶ月経過した。
これから冬休みの大会もいくつかあるがその前に息子(中2)の10月、11月のテニス様子を書く。
団体戦
10月は団体戦で予定が埋まっていた。
都団体
都内全域の中学と対戦する団体戦。ダブルス2つとシングルス3つの試合で3試合取った方の勝ち。
息子は6-0でシングルス勝利したものの、団体戦は2-3で初戦敗退となった。応援するのは楽しいが、チーム力が必要な団体戦はなかなか難しい。
地域団体戦
それから数週間後に今度は地域の団体戦。予選は3校総当たり、1,2位が決勝トーナメントへ。
この日の息子は絶不調。恐らく油断からテニスがおかしい。うまくプレイできない自分に苛立ち、それによって更に悪くなる悪循環。
気付けば2校ともシングルスで息子が敗戦。
その敗戦も響いてチームが決勝に進めなかった。普段通りに試合すれば恐らく1試合は勝てた?と思うと相当に悔しい敗退となった。さすがに本人も数日、いや何週かはこれを引きずっていた。
自分の結果で部活のメンバーに迷惑かけたことは心に深く刻まれたようだ。
個人戦
11月は個人で大会出場。
関東承認
10月から年齢区分が14歳以下から16歳以下の部になった。(来年11月まで14歳だが1月1日が基準)相手のレベルも上がりその分ポイントも増える。
今年3月から試合に出場し始めた我々からするとわずか半年で年齢区分が上がるのかという感じ。後から追いかけるというのは険しい道である。
そして16歳以下の部で初めての大会。
2R(初戦)
1RはByeで2Rは昼頃。朝弱い息子にはラッキー。
相手のサーブから開始。最初のゲームから3回デュースを粘って競り勝ちブレイクスタート。
息子はサーブの調子が良く、ほぼエースかリターンエラーで危なげなくキープ。その後、相手のダブルフォルトに助けられてブレイク。3-0。
4ゲーム目がこの試合最長の4回デュースで苦しむが何とかキープ。その後はお互いキープしあって6-2で勝利。決して弱くない相手に完勝。
3R(2試合目)
次はいよいよシード選手と対戦。
前の試合を見るとサーブもストロークも強い。
サーブはほぼ返せず0-1。こちらの強いサーブでもほぼ返されてストローク勝負では歯が立たず0-2。
0-3で吹っ切れた息子はサーブ&ボレー等を仕掛けショートポイントで勝負に出る。何ポイントかは取れたがすぐに対策された。さすがシード選手は対応力がすごい。最後は2-6で敗戦。
課題のボレーや3球目など試合で自分のテニスを試せて収穫のある大会だった。最後の相手はあらゆる面でクオリティの差がありそれでも2ゲーム取れたのは自信になった。
その他の大会
スポ人の大会も2つ参加。こちらも16歳以下だと対戦相手の陣容が変わる。
ひとつ目はトーナメントで都内屈指の強豪校の1学年上の選手と当たり全く歯が立たず初戦敗退。
もうひとつは予選リーグを4-0,4-0で勝ち上がる。決勝トーナメントは6-2で高校生に勝ち、次も6-1で決勝へ。決勝は左利きの格上に1-6で敗戦。
この年齢でも準優勝できる手応えは得たものの、決勝の負けはやはり悔しかった。
次の試合に向けて
どんな大会も優勝しないと何処かで負ける。帰り道は明るく反省会の時もあれば、息子がショックで無言のお葬式状態の時もある。
負けると悔しい。自分の努力が否定されたような気もしてがっつり傷つく。私もテニスの試合に出るようになりその気持ちが分かるようになった。なので、息子の負けで3割くらいは私も傷つく。
悔しい気持ちを溜め込んで、消化できないそれを糧に練習を積んで次の試合に備える。
突き詰めるとその繰り返し。
そう書くと何だか辛い修行のようだが、練習や試合経験がやがてテニスの上達や試合結果に繋がるとまた今度は達成感と喜びに変わる。
…
スポーツ以外の実生活で真剣勝負の上、はっきりと分かりやすく負ける機会は少ない。
この希少な負けの機会をうまく次に活かせるタフな人間に成長してほしい…息子も私も。
大人でテニスマネージャーの私が息子より感傷的なってる場合ではない。
長文をお読みいただきありがとうございます。
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